ツバキ
(逃げられましね)

ヤミヒメ
「なので、付き合ってくれ」

ツバキ
「承りました。ちょうど、スーパーヒーロータイムの映画が今日から公開ですね」

ヤミヒメ
「うむ、週明けには観に行きたいと思っている。特に『鎧武/ガイム』は予想のつかない内容で、とても楽しみだ」

ツバキ
「劇場版だけの“究極フォーム”もあるかもしれませんね」

ヤミヒメ
「そうだな。昔は劇場版で最強フォームのお披露目をしたり、謎解きなどをやるのが恒例だったが、今や本編の終盤のタイミングでの公開だからな」

ツバキ
「TVシリーズとのリンクがやりにくくなりましたね。逆に『スーパー戦隊』の方で、そういう仕掛けをやるようになりました」

ヤミヒメ
「うむ。『キョウリュウジャー』の獣電竜・トバスピノと、デスリュウジャーが本編にも登場したな」

ツバキ
「『トッキュウジャー』では6人目の追加戦士が登場しましたが、彼はどうですか?」

ヤミヒメ
「〈トッキュウ6号〉の虹野明だな。私は好きだぞ」

ツバキ
「親近感ですか?」

ヤミヒメ
「私はあんなに面倒くさくないぞ」

ツバキ
「そうではなく、ふとした瞬間に見せる可愛らしいところが似ているなと」

ヤミヒメ
「…………。確かに、先週の動物好きな一面には微笑ましくなったな」

ツバキ
「ふふふ。照れてるヤミヒメさんも、とっても可愛らしいですよ」

ヤミヒメ
「……からかうな」

ツバキ
「失礼しました、つい。『鎧武/ガイム』はもうすぐ3クール目が終わりますね。沢芽市の危機から、世界規模の危機にまで発展しました」

ヤミヒメ
「『ライダー』で特定の街の外に話が及ぶのは珍しいが、海外にまで怪人が現れたのは初かもしれんな。これが、どう終わるのか――いやはや、楽しみだ」

ツバキ
「TVシリーズのみで言えば、過去最高人数のライダーが登場していますね。退場した方も含めると現在、11人ですか」

ヤミヒメ
「『龍騎』はTVシリーズには13人全員は登場しておらんからな。確か、〈ファム〉〈リュウガ〉〈ベルデ〉が出ていないはずだ」

ツバキ
「ロックシードによるフォームチェンジも含めると恐ろしい数ですね。亜種を除けば、『OOO/オーズ』よりも多いです」

ヤミヒメ
「『OOO/オーズ』はライダーが2人で、〈オーズ〉のフォームは劇場版のブラカワニを含めても8つと、実はそう多くないしな」

ツバキ
「私は〈鎧武 ジンバーレモンアームズ〉がお気に入りなのですが、ヤミヒメさんはどのライダーがお好きですか?」

ヤミヒメ
「〈バロン レモンエナジーアームズ〉だな。駆紋戒斗が好きなのだが、〈バナナアームズ〉はあまり好きではなかった」

ツバキ
「ふふふ♪」

ヤミヒメ
「? なんだ、急に?」

ツバキ
「いえ、男の子同士みたいな話題なのに、とても楽しいので。不思議な気持ちです」

ヤミヒメ
「む……もっと女子らしい話題の方が良かったか?」

ツバキ
「そんなことありませんよ。正直、女子らしい話題というのは私も不得手なので」

ヤミヒメ
「そう言ってもらえると助かる」

ツバキ
「いいえ。――あら、ずいぶんと話してしまいましたね」

ヤミヒメ
「いかんな、時間を忘れてしまっていた。今日は来てくれて助かったぞ、ツバキ。その……ありがとう」

ツバキ
「どういたしまして。私でよろしければ、また呼んでください」