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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

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「……馬鹿ッ!」

『棺姫のチャイカⅧ』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

八英雄のひとりシュテファンが統べるハルトゲン公国では、〈皇帝の遺体〉を賞品とした武術大会が開催されるという。
噂を聞きつけた一行は参加を画策するのだが、遺体を狙う勢力は、白のチャイカだけではなかった!




TVアニメ放送直前の『棺姫のチャイカ』原作最新刊――読了。
今回も実に良い。

新たに現れた双子の『黒』のチャイカ。
集結するジレット隊と『紅』のチャイカ一行。
1つ、また1つと明かされていく謎。

――いやはや、実に面白い。
『紅』のチャイカのデレも必見。
結末は次の巻に持ち越しなので、期待して待ちたい。

王道のようで新しいファンタジー――そんな作品が読みたい方にオススメ。
アニメも超楽しみ。


アニメ公式サイトはこちら
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11年後の原点回帰

『ニュータイプ6月号』

原作者・榊一郎&監督・増井壮一対談
そして主要キャストも総力取材!
動き出した物語のゆくえを追う!!






発売中のニュータイプはアニメも好評放送中の『棺姫のチャイカ』が表紙。
原作者&監督対談では当然、11年前のアニメ『スクラップド・プリンセス』の話題もあり興味深い。
あたしはアニメ版『すてプリ』がきっかけで榊作品にハマったクチなので。

しかも、対談の終盤の方で、原作ファン的には見逃せない情報も……。
アニメも観ている原作ファンは読むべし。


アニメ版の話も少しだけ。
現時点で第6話まで放送されており、個人的にはすごく満足している。
公式Twitterもフォローしているのだが、そちらの方でも評判は上々のようで、ファンとしては嬉しい。
特に第2話で〈鉄血転化〉を使ったトールのアクションは必見。


ちなみに、第6話でアカリに変身した時のフレドリカのポーズが好き。


本来の姿(厳密には違うが)に戻ってもやっている。
可愛い。
まさに斎藤千和さんの本領発揮。

チャイカの片言しゃべりも、アニメではどうなるかと思っていたが――全然、可愛い。
ただ、原作未読だと、チャイカの台詞を理解するのがちょっとだけ難しい気もした。
なにせ、原作を読んでいるあたしでも、チャイカの台詞を理解するのにわずかなタイムラグが生じる時があるので。

ともあれ――このアニメ版、原作ファンにもオススメ。
10月には第2期の放送も決まっているので、原作共々、追いかけていきたい。


アニメ公式サイトはこちら

「私達は兄妹なのです」

『棺姫のチャイカ』第4巻
著者:茶菓山しん太
原作:榊 一郎

世界の命運を左右する“皇帝の遺体”を求めるチャイカとトール。
遺体の持ち主ドミニカの居場所を知ったトールはドミニカの屋敷へと向かう。
二人目の英雄との出会いはトールに何をもたらすのか……。





コミカライズも4巻目に突入。
原作の様々なシーンが絵で見られるのは単純に楽しいし、原作を振り返る機会にもなる。

漫画版は放送中のアニメ版よりも原作に忠実なのが特徴。
絵柄も原作イラストとはまた雰囲気が違っており、個人的にはこちらも好き。
表紙やカラーページのチャイカがやたら可愛く、アカリもかなり表情豊かに描かれている。
早くフレドリカも見たい。

ちなみに、本巻にはプレゼント企画ブックレット『チャイカif』に掲載された『学園チャイカ』も収録されている。
……これ、もっと読みたいと思った。

乱破師トールのあまりに酷い日常!

『棺姫のチャイカっか』
著者:かにかま
原作:榊 一郎

大人気王道ファンタジー『棺姫のチャイカ』が4コマで登場!
貧乏暮らしのエア鍋に賞金目当ての虫相撲、果ては日本古来の夏祭り!?
全然ファンタジーしないトールの日常をご覧あれ♪





驚くくらい内容が本編と関係ない。

チャイカ・トール・アカリ以外は基本的に登場せず、バトルもしなければ魔法も使わない。
実質的には何もしないし何も起こらない。

こいつはすごいぜ……。

「不登校? 不良? 人間のクズ」

『学園チャイカ!』第1巻
原作:榊 一郎
作画:水瀬せり

大人気ファンタジー『棺姫のチャイカ』がなぜか学園コメディに!?
棺を背負った制服少女・チャイカが、リアル引きこもり・トールたちを巻き込んで、大騒動を起こしたり起こさなかったり!





原作と同時期完結となるアニメ第2期の放送が待たれる『棺姫のチャイカ』、そのスピンオフ漫画が単行本化。
メディアミックス展開のお約束とも言えるスピンオフ漫画なのだが、とても良い。
とにかくキャラが可愛い。

チャイカが可愛い。


アカリも可愛い。


そして、フレドリカが更に可愛い。


ジレット隊の面々も可愛く描かれ、特にジレット様がおかしな事になっていて面白い。


何かたくらんでそうな腹黒っぽいチャイカも、これはこれでアリだし、原作ファンならニヤリとするシーンなんかもある。
キャラ――特に美少女勢がとにかく可愛いので、表紙買い推奨。

これがオタクというやつなのです

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』第3巻
漫画:梶谷きり
原作:榊一郎

引きこもりだった加納慎一は、いきなり異世界に連れてこられた!
異世界=『神聖エルダント帝国』は、樹海に突然開いた“穴”で日本とつながっていた。
日本政府は文化交流のため“オタク文化”を輸出することにし、オタク知識だけは豊富な慎一にその役目を負わせたのだ。
言葉を教えるために慎一が作った学校がテロリストに襲撃される事件を切り抜けたのもつかの間、屋敷にスパイがやってきたのだが――!?
アニメは放送が終了したが、原作とコミカライズ版は進行形。
単行本第3巻ではケモノッ娘のエルビアが登場。
1番、原作版のイラストとイメージが変わっていないのはこの娘かもしれない。

ストーリーとしては自分が“侵略者”だった事に気付き、オタク文化を広める事に苦悩する慎一が行動を起こす、1つの節目となる。

しかし、ミュセルは本当に健気。

やはりメイドさんには健気に尽くしてほしい。
そして、描き下ろしのエルビアのエプロン姿もたまらん。
せっかくなのでヘッドドレスだけでなく、いっそメイド服も着てほしかった……。



漫画版もオススメよ。


試し読みはこちら

チャイカたちを人質に捕られたトールが下す決断とは――

『棺姫のチャイカⅨ』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

ハルトゲン公国の武芸大会に参加中のトールは、白チャイカが敵の手によって捕らえられたことを知らされる。
人質の交換条件として、トールたちが持っているすべての『遺体』の引き渡しを要求してきて――



読了!
アニメと同時期に完結という事もあり、そろそろ終結に近づきつつあると感じていたが、まさにそんな感じ。

終盤は久々に“黒榊”全開というか、アニメ化する際はどうするのかと余計な心配をしてしまう。
まあ、アニメは違う展開になるらしいので、あのシーンはないかもしれないが。

これはアニメ第2期が終わる前に第10巻も読まねば。
しかし、ラノベ読むペースが落ちてるわ……。


ちなみに、アニメ第2期『棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE』第1話も観た。
第1期同様、すごく良い感じ。
フレドリカも可愛いし。

だから、これ観る、とても大事!


アニメ公式サイトはこちら

「我が主。初めて出会った時の事を覚えているか?」

『棺姫のチャイカX』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

すべての『遺体』が集まり、現世へと復活を果たした<禁断皇帝>アルトゥール・ガズ。
明かされた『チャイカ』という存在の意味と、役割。
真実を突きつけられ、生きる目的を喪失したチャイカにトールは――



最新刊、読了。

ついに、あらゆる謎が明かされる。
『すてプリ』同様、壮大な仕掛けがあった事にも驚きだが、その壮大な仕掛けを明かすまでって、楽しくもしんどいと思う。
ラノベなんて、売れないと最後まで書けずに、大幅に構想を改編して3冊くらいで終了してしまう事もあるらしいので。

それはそれとして感想など。
期待を裏切らない展開と、明かされる真実の内容が好みで満足。
あとはオチ次第で、新たな代表作と呼ぶに相応しいシリーズになると思う。
次巻が“本編”としては最終巻らしいので、早く読みたい。

ちなみに、アカリのみ通常運転というか、普段通りのクオリティで安心出来る。
フレドリカの見せ場も良かったし、彼女はもっと萌え展開があっても良いと思うの。

武装美少女・フェアリィと禁断の展開ですっ!

『フェアリィフィールド3 妖精夢想』
著者:榊 一郎
イラスト:BLADE

今度は水着回だ!
妖精少女・フェアリィと高校生タツキの一行は、海沿いのとある古い建物へと迷い込む。
そこでは、小さな身体でヒトの本能を受け止める運命を背負う少女たちが生まれた、本当の歴史が明らかに──?




榊一郎が描く“『武装神姫』的なもの”第3巻――ようやく読了。

なんと、今巻でとりあえずの終了。
“人の形をした人でないもの”というテーマと、知識と趣味に裏打ちされたバトル描写、そして絵師・BLADEによる魅力的なフェアリィ達が可愛かっただけに残念。
とはいえ、打ち切り感はまったくなく、気持ち良く終われている。

最終巻に相応しい展開と結末。
特に戦場でフェアリィ達が歌うシーンは「アニメで観たい」と思わせる。
いくらでも再開出来る終わり方なので、続きが読みたい。

人工知能とかアンドロイド――要は“ロボ娘”好きな方に強くオススメしたい。
『武装神姫』のミリタリー的なテイストが好きな方にも同じくオススメ。

鋼鉄の巨人が導く、ダークヒーローアクション、開幕!

『神鎧猟機ブリガンド』
著者:榊 一郎
イラスト:柴乃櫂人

若槻紫織は、正体不明の奇病〈悪魔憑き〉の患者であり、明日にもその命を終える運命にあった。
ある日、収容所に〈魔神態〉と化した〈悪魔憑き〉が進入し、紫織にも運命の時が迫る。
しかし、その時突如現れた鋼鉄の巨人が『悪魔』を殺し、紫織を救った。
その事件後、紫織に〈悪魔憑き〉の兆候が見られなくなり、退院して新たな高校に通うことになる。
そして登校初日、紫織は鋼鉄の巨人の中にいた少年・斯波連志郎と再会する。
集英社の新レーベル・ダッシュエックス文庫に榊一郎が参戦。
今回は“巨大ロボット”と“ヒーロー”がモチーフになっている。
どちらもMF文庫Jの『イコノクラスト!』と『ミカヅチ』で使ったモチーフだが、それらを組み合わせ、今回はどのような展開になるのか楽しみ。

というのも今回は珍しく、第1巻だけで物語として完結している感じがしない。
続くらしいのだが、文末に“つづく”とも“了”とも書かれておらず、タイトルに巻数も書かれていないのが気になる。
売れなかったら……そういう事なのだろうか?

個人的には面白いと思う。
榊さんのお家芸とも言える“人外メイド”も登場するので、彼女がちゃんと描かれるまでは読みたいし。

 
いや、ペルヴィカ可愛いよ。
なので――続き、出ろ。


『神鎧猟機ブリガンド』特設ページはこちら

「お前が、俺に、全てをくれたんだよな」

『棺姫のチャイカXI』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

『神』を討ったガズ皇帝は、世界を再び戦乱の渦中に戻すため、トールとアルベリックに「世界の三分の一を支配させてやる」という提案を投げかける。
戦乱の中でしか生きられない乱破師と騎士の二人の応えは……。




代表作である『スクラップド・プリンセス』と似たモチーフを使いつつ、“今やるとこうなる”という手腕を見せつけた『チャイカ』がついに完結。

感想としては――すごく良かった。
全11巻に渡って描かれた物語の締めくくりに相応しい結末だと思う。

果たしてトールと白チャイカはどうなったのか?
気になるが、判らなくてもいい。
けど、もう1冊刊行が決まっているので、後日談があるのなら読みたい。

フレドリカとアカリにも美味しいシーンがちゃんとあったし、大満足。
ファンタジーも、ええな。

想い、つらぬく どんな真実が待っていても

流遠亜沙
「本日はアニメ版『棺姫のチャイカ』の話をしたいと思うんだけど、いいよね? 答えは聞かないけど!」

タオエン
「無駄口は結構です。それより、放送は昨年の早い時期に終了したにもかかわらず、なぜ今なのかを説明してください」

流遠亜沙
「せっかく原作と同じタイミングで終わるから、それと比較して感想書きたいなと思って。で――先日、読み終わりました」

タオエン
「昨日のブログで書いていましたね。アニメは第1期『棺姫のチャイカ』と第2期『棺姫のチャイカ AVENGING BATTLE』として放送されました」

流遠亜沙
「うい。2003年に放送された『スクラップド・プリンセス』と同じ製作会社・監督という布陣で、大いに期待しました」

タオエン
「いかがでした?」

流遠亜沙
「考え得る限り、理想の映像化だったと思う。実際、かなり良かった」

タオエン
「それにしては、ツイッターでも感想を書きませんでしたね」

流遠亜沙
「軽々しく「面白かった」とは言いたくなかったのよ。綺麗にまとまりすぎてて、正直、戸惑ってたっていうのもある。そしたらツイートするタイミングを逃した」

タオエン
「確かに、終盤は原作とかなり違う展開でしたね。最終話は少々、あっさりしている感もありました」

流遠亜沙
「原作通りにする必要なんてないし、アニメでガズ皇帝の過去話をしても映像的に面白いとは思えないから、違ってよかったと思う。あたしもガズ皇帝が復活してからの流れは、もっと話数があればな――とは思ったけどね」

タオエン
「2期は10話しかありませんでしたからね」

流遠亜沙
「最近の角川アニメでは時々あるわよね」

タオエン
「後で発売される、アニメ同梱の原作単行本と関係があるのでしょうね」

流遠亜沙
「多分ねえ。とはいえ、アニメのオリジナル展開は物語として王道だったと思うし、個人的には全然アリ。ここで明言するけど――面白かった」

タオエン
「そうですね。私も良いアニメ化だったと思います。ラノベのアニメ化が当たり前になっている昨今ですが、このクオリティのものが増えると嬉しいです」

流遠亜沙
「3月に発売される原作最終巻限定版に付属するアニメも楽しみ」

タオエン
「いわゆる番外エピソードのようなので、気楽に待ちたいですね」


アニメ『棺姫のチャイカ』公式サイトはこちら

完結。

『棺姫のチャイカ』第5巻
著者:茶菓山しん太
原作:榊 一郎

最愛の妹を喪い、悲しみに沈む英雄ドミニカの姿に違和感を覚えたトールは遺体を賭けて決闘を申し込む。
斬撃や魔法すら通用しない竜騎士に、果たしてトール達は勝てるのか?
コミック版チャイカ堂々の完結!




原作とアニメが完結して久しい今日この頃だが、コミック版も完結。
原作第2巻までのエピソードなので、原作既読だと若干の中途半端さを感じてしまうが、旅のメンバーが揃うまでという意味ではちょうどいいのかもしれない。
最終話ではオリジナルのシーンが追加されており、原作を踏まえた実に綺麗な結末を迎えている(とはいえ、あくまで“続きは原作で”的な終わり)。

すごく良いコミカライズだったので、ここで終わるのは惜しい。
作画も構成も良かったので。
今回はこのチャイカが特に可愛い。

 
とはいえ、このペースで原作最後までやった場合、何年かかるんだという話で。
そういう意味では、このタイミングで終わるのは良かったのかもしれない。

あとがきによれば、本来は2巻くらいで終わる予定だったらしい。
物語の進行が遅かったのは連載期間が延びたためで、本来は原作第1巻までのエピソードの予定だったのかもしれない。
そのおかげでフレドリカが見られた(最終話だが)のは僥倖。


原作未読で興味がある方は、アニメか漫画版がオススメ。

オタク文化で異世界もハッピー!?

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』第4巻
漫画:梶谷きり
原作:榊  一郎

引きこもりだった加納慎一は、いきなり異世界に連れてこられた!
異世界=“神聖エルダント帝国”へ“オタク文化”を輸出することにした日本政府は、オタク知識だけは豊富な慎一にその役目を負わせたのだ。
学校を造り、テロリスト襲撃事件も切り抜けた慎一。
メイドのミュセル、皇帝陛下ペトラルカ(見た目は幼女)、寝返りスパイのエルビアたちと楽しく過ごすも、ミュセルとの別れが突然やってきた! 
感涙の最終巻!!
コミカライズ版が惜しくも完結。
絵柄こそ原作とかなり違うが、個人的にはアリだと感じていて好きだった。
この巻では水着回と映画撮影、ラストはミュセルの母親が訪ねてくるエピソードで閉めとなっており、最終巻に相応しい内容となっている。

個人的には女性自衛官の美埜里さんのメイド服シーンが好き。

 
服に圧迫されたふくよかな胸が“チャックボーン”するコマが良い。
良いよね、メイド服。

絵柄の好みが別れるところだとは思うが、原作未読の方はこのコミカライズ版もオススメ。
積んでる原作の続き、読まねば……。

「「「デレ期キターッ!?」」」

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者 9 ドラマCD付き限定版』
著者:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。
そこに政府によって文化交流のために創設されたオタク文化メインの交易会社“アミュテック”の総支配人・加納慎一。

彼の父は量産型人気ラノベ作家なのだが、その作品が無期延期になったという情報が入った。
元引きこもりで家族とは疎遠だった慎一だが、さすがにそのままにしてはいられず、ついに一時帰宅を決意する。
日本政府の策謀を心配するエルダント側は、護衛としてミュセルとエルビアの派遣を自衛隊に同意させ、ここに晴れて初のエルダント使節の日本見学が始まった。
ようやく読了。
アニメで先にやられてしまった“日本帰省”だが、原作でもついにその時が。
アニメ版と違い、ペトラルカ・美埜里さん、エルビアも同行する。

個人的には慎一の実妹・詩月の登場や、終盤に迫る慎一へのハニートラップが印象深い。
特にハニトラのシーンで、ヘッドドレスを外したメイドに向かい「もうメイドじゃない!」と言い放ったシーンが好き。
個人的にはメイド服を脱いだ時点でメイドさんじゃないのだが、ヘッドドレスが最後の砦というのも理解出来る。
さすがはメイド好きラノベ作家の榊さん。

実妹・詩月のツンデレが可愛い事も書きたいのだが、今回は上下巻構成なので具体的な感想は次回。
今回はせっかく榊さん脚本のドラマCD付き限定版なので、ドラマCDの感想をちょっと書きたい。

まさに映像化不可能。
慎一というか、演じている花江さんおつかれさま。
そして、三木さん演じるガリウスが素敵すぎる。

色々と“中の人”ネタもあり、原作ファン・アニメ版ファン共に、かなり楽しめる内容だったと思う。
アニメ版も好きな方は絶対に限定版がオススメ。

さあ、エルダントへ大脱出!!

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者10』
著者:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

日本とつながってしまったファンタジー世界『神聖エルダント帝国』。
そこのオタク文化交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一。
彼が父親の異変で緊急帰国。エルダントは護衛としてミュセルとエルビアを派遣。
さらにお忍びで皇帝・ペトラルカまでついてきてしまう。
この一行を米、露、中が急襲。美埜里はロシアの手に落ちた。
さらに謎の部隊に囲まれる慎一の家。
慎一達は、美埜里を奪還して、エルダントへ戻れるのか!?
『日本編』の後編、読了。
面白い。

リアリティを追求しつつ、エンターテイメントを逸脱しない。
このバランスが難しいところで、好きな分野だとどうしても書き込みたい、けど興味ない人には知識をひけらかしているだけに見える。
どう折り合いを付けるかが大事だが、これも読む人によるしな……。

ともあれ、『日本編』も無事完結。
やはり慎一の実妹・詩月のツンデレぶりが可愛い。
けど、そうそう再登場しないんだろうな……。

めでたく2桁に突入した『アウトブレイク』、まだまだ続いてほしい。

みんなの望んだチャイカがここにいる――。

『なまにくATK画集 棺姫のチャイカ』

なまにくATKがこれまで描き下ろしてきた『チャイカ』のイラストを可能な限り収めた画集が発売!
榊一郎の書き下ろし短編小説や、ほかではお目にかかれない初期設定やラフ画も最大限収録。
必ず手に入れてほしい。



ついに完結した『棺姫のチャイカ』、その画集が登場。

ラノベの表紙や挿絵、あとがきまで掲載されている。
こうして一気に見ると、時間の経過による変遷がよく判る。
ちなみに、原作のあとがきページの第4巻と第5巻分が掲載されていないのは、コミカライズ版を担当している茶菓山 しん太氏が出張版としてあとがきを寄稿しているため。

雑誌などに掲載されたイラストだけでなく、ラジオ関連や、ツイッターで見た応援イラストなども掲載されている徹底ぶり。
それに加え、決定稿前のラフなども収録されており、ただの画集の枠に収まらない、まさに“チャイカ本”。

個人的には紅チャイカ・フレドリカ・ニーヴァのラフがすごく好み。


特にフレドリカはこのバージョンで見たかった気もする。

榊さんの書き下ろしショートストーリーも収録されており、時系列的には旅の最中だが、完結した今読むと、未来を予感させる。
なんというか、「榊さんは本当に人の親になったんだなぁ……」と、妙にしんみりしてしまう。

ともあれ、『チャイカ』ファンには強くオススメしたい。
むしろマストアイテムと言えよう。

『チャイカ』サーガを締めくくる真のエンディング!!

『棺姫のチャイカXⅡ』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

ガズ皇帝との激戦の末、消息不明となったチャイカ、トール、フレドリカ。
彼らが生きていることを信じ、捜索の旅に出た紅チャイカとアカリ。
そして時は経ち――とある地で“チャイカ・ガズ”を名乗る少女が現れ――

本編としては前巻で完結した『チャイカ』だが、本巻は後日談である中編と、『ドラマガ』に連載された3話分のエピソードが収録されている。

まずは後日談である『棺姫の残影』。
著者本人は“蛇足”と書いているし、そう感じる読者もいるかもしれないが、個人的にはすごく良かった。
あの戦いからトール達がどうなったのかが描かれ、恋愛方面での決着もつく。
その結末は賛否あるかと思うが、日本人の倫理観にとらわれなければ、全然アリだと思う。

ちなみに、新キャラの新たなチャイカが可愛い。



特別章『英雄の背中』は全3章の中編。
時間軸的には旅の前半ぐらいで、本編では描かれなかった〈八英雄〉の1人、グレン・ドンカーブートの持つ『遺体』を巡るエピソード。
こちらは“家族”というテーマを感じさせる内容で、どちらかというと親目線の印象がある。
『スクラップド・プリンセス』から時間が経ち、やはり榊さんが人の親になったからこそ、そう感じるのかもしれない。

さて、これにて約5年に渡る『チャイカ』の物語もいよいよ完結。
“ファンタジー”“剣と魔法と竜”“家族”など、あえて『すてプリ』と同じモチーフを使いつつ、新たな物語を描ききったように思う。
榊さんの次のファンタジア文庫作品がどんなものになるのか、気が早いが楽しみ。

余談だが、通常版の表紙のチャイカは金髪だが、BD付き限定版では銀髪になっている。
こちらのアニメも観たが、コメディに特化しており面白い。
AパートとBパートがいわゆる“天丼”になっており、2話分観たような感覚になる。

じゃあ次はこっちも食べてほしいっす


『アウトブレイク・カンパニー』第11~13巻
著者:榊 一郎
イラスト:ゆーげん
積んでいたものを一気に3冊読了。

改めて思う――このシリーズ、面白い。

第11巻はエルビアの姉・アマテアと、その妹分であるクラーラが再登場。
この2人、結構好き。
メインにいないタイプな事もあり、新鮮な気分で読める。


第12巻は美形で地位も能力もあるイケメン騎士・ガリウスを主軸に据えたお話。
テーマは皇族の恋愛というか、結婚の自由。
ガリウスが“ソッチ系”の人である事もあり、“腐”人自衛官・美埜里さんが大活躍!(婉曲表現)
ガリウスも良いキャラなんだよなぁ……。


そして第13巻は、まず表紙で驚かされる。

――なに、このMS少女!?

今回は主人公・慎一を巡るヒロイン3人との修羅場展開――いやマジで。
そう、表紙のミュセルだけでなく、ペトラルカとエルビアまでパワードスーツに身を包み、ガチバトルに発展する。

ハーレムラブコメのヒロイン達は、どうして険悪にならないのか?
そんな暗黙の了解とも言えるラブコメのお約束に一石を投じる問題作である……。

いやまあ、ちゃんとラノベなんだけどね。

本作のヒロインはミュセルとペトラルカのダブルヒロインのイメージが強いが、エルビアもメインヒロインである事を今回は強くアピールしている。


いやあ……眼福。
この挿絵も妙に可愛い。

個人的には男の娘・光流さんも好き。


この娘もロマンス展開ないかしら……?

この巻ではロロンも再登場。


出番は少ないけど、挿絵があるのは嬉しい。


やはり『アウトブレイク・カンパニー』、面白い。
すでに第14巻も発売されているので、早く読みたい。
他の榊さんの新刊も、買ってすらないのもあるので、なんとかせねば。

エルダントでミステリー事件、ぞくぞく発生!?

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者14』
著者:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。
そこに日本が創設した主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一は、再びひきこもっていた。
訳はまあ、この前のアレですね。
で、天の岩戸を開けようと美埜里さんがあの手この手をくり出している間に、屋敷の外では大変な異変が!?
他、女装美少年の光流やリザードマンのブルーク夫妻をフューチャーした、バラエティに富んだ、シリーズ2回目の短編集登場です。
という訳で、2冊目の短編集。
リザードマン夫妻の子供のエピソードが、非常に微笑ましい。
爬虫類であっても、動物の子供は可愛い……と感じた事はないが、文字だけなら可愛い。
女の子で、最終的には慎一に懐くので、将来的に種族を超えたラブコメ展開とか見てみたい気がする。

3つ目のエピソードである、女装キャラ・光流の話も良い。
飄々とした、未だにどこか得体のしれないところがある彼の内面を掘り下げたエピソードで、他のキャラとはちょっと違う雰囲気がある。
エルビアとの関係性も意外で新鮮。

あとがきによると、このシリーズも順調にいけば残り3冊らしい。
この手の物語は、“移動手段がなくなってお別れ”パターンのイメージが強いが、日常ものの側面も強い作品なので、“僕等の日々はこれからも続いてく”パターンを希望したい。
この作品で悲しいエンディングは見たくないというか……。

さあ、異世界の終末の始まりです!?

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者15』
著者:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『聖エルダント帝国』と敵対しているババイラム王国で、天変地異が連続して起き始める。
バハイラムの軍人・アマテナとクラーラは、そんな異変の只中で、ミュセルの母親・ファルメルと会い、彼女が『先見』、一種の預言能力を発動するところに立ち会う。
預言はなんと「シンイチが来れば! この事態は収まります!」というものだった。
かくして、オタク文化交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一と毎度おなじみのメンバーは、またしてもバハイラムへと赴くことに。
ただ、今回はマジでファンタジー世界全体の命運がヤバそう!!
いよいよ物語は佳境へ。
伏線の回収、明かされる世界の真実、そして訪れる大ピンチ!
個人的には“ドラグーン”という単語にドッキドキ――『すてプリ』大好きなので。

ここに至ってはもう、早く続きが読みたいとしか言えない。
けど、続きが出てしまうと終わりが近付いてしまうジレンマ……。
ともあれ、次巻も楽しみ。

オタクネタ、ラブコメ、ファンタジー、バトル。
燃えも萌えも完備し、ラノベでありつつも重厚な内容。
ベテラン作家だからこそ書ける新しい異世界ファンタジーで、激しくオススメ。

ガンマニアの青年は異世界でどうやって神に成ったのか!?

『蒼鋼の冒涜者〈ブルースチール・ブラスフェマ〉』
著者:榊 一郎
イラスト:赤井 てら

異世界に転生したガンマニアの青年・天野行成は、恩人の妹である少女と共に旅をしていた。
その道中で土地神に襲われた彼は、転生した際に手に入れた能力と自身の銃知識を駆使し、常人には倒せるはずのない土地神を倒してしまう。
そして彼は、神を下したことでその土地の新たな神として祀り上げられることに!?
異世界"銃×剣"バトルアクション登場!!
HJ文庫からは久々の榊作品。
個人的には『タタリ・ブレイカー弑子』の続刊が出なかったのが残念でならないが――それはそれとして。

今回はなんと転生もの。
といっても、『アクエリオン』のように前世がどうこうではなく、前世の記憶を持ったまま転生して俺TUEEEをやる、いわゆるネット小説でよくあるパターン。
知らなかったのだが、“異世界チーレム”というらしい。

自分もネットで小説を公開しておいてなんだが、正直、他人のネット小説はほぼ読まない。
“異世界チーレム”にも偏見に近いものを持っているので、それを榊さんが書く事に嫌な予感を覚えたが――そこはプロ、面白かった。
やはり、ちゃんと実力のある人間が書けば、面白いものは面白い。
そういうのを思い知った。

個人的にはヒロインのダーシャがお気に入り。
特に眼鏡好きという訳ではないが、眼鏡が似合う無口系美少女でたまらん。
武器を持った美少女――鉄板。

地球で言う中世に近いファンタジー世界で、前世の知識を駆使して生き抜く物語。
なかなかオススメ。

試し読みなどはこちら

あなたに少女が守れますか? それが悪なる者の願いだとしても――

『永き聖戦の後に ストレイ・シープ』
著者:榊 一郎
イラスト:猫缶まっしぐら(ニトロプラス)

魔族との大戦争が終わって七年。
魔王を討伐した英雄の生き残りであるジンゴは、兵士に追われる少女・メイベルを成り行きで助けてしまう。
そんな中、ジンゴの前に現れた魔王の亡霊が“ある取引”を持ちかけてきて――

榊一郎、ついにスニーカー文庫に!
これで、残る老舗ラノベ・レーベルは電撃文庫のみ!

それはそれとして――今回はいわゆる“黒榊”。
世界観的には『すてプリ』や『チャイカ』のようなファンタジーだが、内容は『ストジャ』寄り。
まさに黒。
人がばんばん死ぬような判りやすいダークファンタジーではなく、設定や世界観がダークな、あとがきに書かれている言葉を借りれば“榊お得意のアレ”である。

こういうの――大好き。

第1巻の感想としては、かなり良い。
“黒榊”好きのファンは必読。
早くも続きが楽しみ。


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慎一、異能バトル・ヒーローに!?

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者16』
著:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

謎の『穴』で日本とつながるファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』と敵対するババイラム王国で天変地異が続発!
加納慎一は、バハイラムの最高機密〈竜の巣〉に潜入し、そこで奇怪な少女・テレジア・ビグロウと出会う。
テレジアは実は、ここが遥か遠い未来の軍事基地であり、しかも、基地の主動力源が暴走かけていると言う。
爆発すれば、バハイラムとエルダントは消滅する。
それを救える唯一の人物が慎一と告げるのだった!?
前巻のエピソードの続きなので、実質的な下巻――読了。
いやはや、面白い。
前巻でこの異世界が地球の未来、もしくは地球に近い平行世界の未来という事実が発覚し、今回は世界滅亡を阻止するという壮大な内容なのだが、そこは『アウトブレイク』、緊張感はありつつも、シリアス一辺倒にならずに進行するのがすごい。

ミュセルと母・ファルメルのやり取りが微笑ましい反面、もう1人のヒロインであるペトラルカは皇帝という立場上、割りを食ってる感がある。
あたしはミュセル推しなので問題ないけど。

残念なのは表紙のロロン(左下の少女)。
本編には出てこない……。

今回もパロディやオタクネタ満載で楽しい。
だが、ついにシリーズも次巻(もしくは次次巻)にて完結らしい。
やはりラストは『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』みたく、地球と異世界の行き来が出来なくなるのだろうか?
この作品に限って、しんみりするラストはないと思いたいが、さて。

今だからこその、正当にして王道の復活に、感謝と祝福を。

『スクラップド・プリンセス』第1巻
原作:榊 一郎
漫画:宗我部 としのり

往年のファンタジー作品が新たなタッグを組んで蘇る!!

『ストレイト・ジャケット』『棺姫のチャイカ』『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』の榊一郎最大長編!!
ツンデレ“廃棄”王女のヒロインズ・ジャーニー第1弾!

コミカライズ化を知ってまず思ったのは――「なんで今?」だった。
それはそう、だって10年以上前に完結した作品だから。
しかし“the ORIGIN Project”という、過去の名作を復活させる試みで、すでに『魔法戦士リウイ』『魔術師オーフェン』が展開中と知り納得した。
どちらも90年代のラノベを代表するタイトルなので。

イラストを見た際は、原作ともアニメ版とも雰囲気が違い、正直、微妙に感じた。
作品の世界観に比べ、ちょっと緩いというか、可愛い印象を受けた。
――が、実際に読んでみると驚くほど違和感がない。




アニメでは尺の都合で省略された部分が多かったが、本作はかなり原作に忠実にコミカライズされている。
主人公達の父親が殺され、パシフィカが〈廃棄王女〉である事を遺言状で知るシーンも描かれており、第1巻では領主に事の真相を確認するシーンで終了する。



今では珍しいどころか、作品に1人くらいは当たり前に登場するメイドさんだが、当時はまだメジャーな存在ではなかった。
なので、“榊一郎といえばメイド”みたいな認識があった――時代は動いているのね。



主人公達の父親を殺した暗殺者2人。
当然、アニメには登場していないので記憶には残っていなかったが、思い出した。
きっかけさえあれば思い出せるという事は、深い部分では覚えていて、それだけ印象的だったのだろう。

あたしはアニメきっかけで『すてプリ』を知り(なので“棄てプリ”ではなく、アニメ方面での略称である“すてプリ”と表記してしまう)、それから原作を読んだので、本作に関してはアニメ版の印象が非常に強い。
アニメ版はかなり大胆にアレンジされているので、これを機に原作版の記憶を補完したい。
というか、いっそ原作を読み返したくなった……無限に時間があればなぁ。

ともかく、すごく良いコミカライズだと感じた。
往年の榊作品ファンだけでなく、『すてプリ』を知らない新規ファンにも読んでいただきたい。
世代もあるかと思うが、今でも色褪せない名作なので。

願わくば、ラストまで描かれんことを――


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