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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

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ノンストップ・フルーツ・カーバトル炸裂!!

『仮面ライダー×仮面ライダー ドライブ&鎧武 MOVIE大戦フルスロットル』

観てきたゼェェェット!
感想としてはすごく良かった。
個人的に夏の『鎧武/ガイム』の劇場版は、“面白かったけど絶賛するほどではない”という評価だったので、正直、期待値は高くなかったので嬉しい誤算だった。


『鎧武/ガイム』パートは呉島兄弟が共闘して侵略者に立ち向かうという、TVシリーズの後だからこそ感慨深い展開が熱い。
『鎧武/ガイム』では1番好きな〈仮面ライダー斬月・真〉の活躍が観られたのも嬉しい。
すでに散っていった戦極凌馬と戒斗の登場の仕方も納得で、両者の行動が対照的なのも、らしくて良い。
新たな敵であるメガヘクスの声が三木眞一郎さんだったのも、個人的にたまらん。

ストーリー・戦闘シーン共に満足のいく内容なので、『鎧武/ガイム』ファンには結末を見届けていただきたい。


『ドライブ』パートは『MOVIE大戦』シリーズ初期に立ち返った、作品紹介的な内容だった。
もちろん良い意味で、『ドライブ』という作品の魅力が描かれていたように思う。
昨年の『鎧武/ガイム』パートは主人公達が異世界に行ってしまうため、“面白いのだが、『鎧武/ガイム』の映画としてはどうか?”という印象だった。
公開時期には1クールも進んでいないため、仕方がないと言えば仕方がないのだが。

その点、今回の『ドライブ』パートは、第1作目の『MOVIE大戦2010』でビギンズナイトを描いた『W(ダブル)』パート、第4作目『MOVIE大戦アルティメイタム』で衝(笑)撃的なオチが話題になった『ウィザード』パート並に良い内容だった。

進ノ介とベルトさんの絆や、今回の敵であるアルティメット・ルパンのケレン味、彼が変身する〈仮面ライダールパン〉のデザイン、宿敵・魔進チェイサーとの共闘など、見所充分。


最後となる『MOVEI大戦』パートは、第1作と同様の“2作品のキャラが合流して最終決戦”という構成。
進ノ介と紘汰の新旧主人公の掛け合いがコミカルで楽しい。
好みは分かれると思うが、『鎧武/ガイム』パートはずっとシリアスな事もあり、個人的には好き。


公開中という事もあり、ネタバレを避けるためにも今回はここまで。
すごく良かったので、オススメ。


公式サイトはこちら
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「今から、デートをしませんこと?」

デート・ア・ライブ アンコール3 Blu-ray付き限定版
第十一話『狂三スターフェスティバル』

七月七日。
士道と狂三の再会――。
ファン待望のエピソードがアニメに!!




文庫の方はまだ読んでいないので、本日は付属のアニメのお話。

元々、短編として書かれたもので、狂三ならではのストーリーになっている。
結末がちょっと切ない……。
ただ、ゲーム版『凜祢ユートピア』でも、このパターンは使われているのだが、それはそれ。


可愛い。
個人的に十香と並んで好きなキャラなので、こういう機会は非常に嬉しい。


こちらは、士道が見知らぬ女といた――と聞かされブチ切れる琴里様。
うん。
ドSなだけでなく、やきもちも焼かれるんですね。


登場するヒロインは上記の2人に加え十香と四糸乃の4人だけだが、狂三(と琴里)が好きなら損はない内容だと思う。
ED後のCパートは原作にはない要素だが、映像的としてすごく効果的。

劇場版の公開も来年夏に決まったので、そちらも楽しみ。


アニメ公式サイトはこちら

少女の問いに答え、世界を変えるただひとつの方法は――デートしてデレさせること!?

PS3『デート・ア・ライブ 或守インストール(限定版)』


流遠亜沙
「先日の『第2次スパロボZ』2週目を始めたというのと前後しますが、ようやくクリアしましたよ」






タオエン
「6月末に発売されたにもかかわらず、随分と時間がかかりましたね」







流遠亜沙
「件の『スパロボ』が終わってなかったり、その他諸々あったので、プレイが中断してたのよ」






タオエン
「それで、いかがでした?」







流遠亜沙
「良かったわよ。前作『デート・ア・ライブ 凜祢ユートピア』と同じで、全ヒロイン攻略しないとエンディングに行けない仕様だから、個別ルートのボリュームはそれなりなんだけど、やはり全員攻略するとなると大変」





タオエン
「十香、狂三、琴里、八舞姉妹、美九、折紙、四糸乃の順で攻略したんですね」






流遠亜沙
「十香と狂三は迷ったんだけど、やはり正ヒロインからという理由で。琴里はアニメ第2期で出番が少なかったから。八舞姉妹と美九は新メンバーだから。特に優劣はないから、順番にも特に意味はないんだけどね」





タオエン
「『凜祢ユートピア』とどう差別化するのか気になりましたが、電脳世界というのは上手いアイデアでしたね」






流遠亜沙
「そうね。前作でスタンダードなギャルゲーをやっているので、突拍子もないシチュエーションを見られるのは良かった。だらしない狂三とか、大学生の四糸乃とか、ありえない光景が見られた」





タオエン
「八舞姉妹は同時攻略でしたが、エンディングが単独だったのは驚きましたね。実に、“らしい”展開でした」






流遠亜沙
「個別の感想を言っていくと切りがないので割愛するけど、全キャラ攻略すると新たな選択肢が現れて、オリジナルの精霊・或守(あるす)が攻略出来るようになります。人工精霊・感情を理解出来ていない・表情が乏しい――あたし好みのキャラ付けです」




タオエン
「確かにそうですね。モニターの向こうの美少女の言動にニヤついている30歳童貞というのは、形容しがたいものがありますが――それは置いておきましょう」





流遠亜沙
「…………。でね、最終的には『デート・ア・ライブ』らしくバトル展開をやりつつクライマックスなんだけど、或守の正体とか、“あれ”をモチーフにしたのであろう霊装とか、なかなかに盛り上がるラストだったわ。前作とは違って、救いのある結末だったし」




タオエン
「好みは別れるでしょうけどね。『凜祢ユートピア』がVitaに移植されるそうですが、そういったエンディングが追加されるのでしょうか」






流遠亜沙
「多分、そうじゃないかと。まさかの主人公ボイス実装とか、新シナリオ追加とか……あたし、気になります」






タオエン
「そのフレーズ、未だに使いますね」







流遠亜沙
「使いたくなるのよ。ともかく――『或守インストール』、面白かった。アニメから入った方はもちろん、原作ファンにもオススメ」






タオエン
「そういえば、劇場版もタイトルと公開時期が発表されましたね」







流遠亜沙
「うい。タイトルは『デート・ア・ライブ 万由里ジャッジメント』。2015年夏に公開です。あたし、その頃どうしてるかしら……」






タオエン
「無駄に不安を煽るのはやめてもらえますか」








PS3ソフト『デート・ア・ライブ 或守インストール』公式サイトはこちら
アニメ『デート・ア・ライブ』公式サイトはこちら

2015年も、お前の罪を数えろ!

ヤミヒメ
「サイクロン!」

ツバキ
「ジョーカー!」

ヤミヒメ&ツバキ
「さあ、お前の罪を数えろ!」

ツバキ
「『ASSAULT form』をご覧の皆様には今年初となります、ツバキです。ヤミヒメさんもお久しぶりですね」

ヤミヒメ
「うむ、今年もよろしくな」

ツバキ
「はい、こちらこそ。今日は、やはり特撮のお話を?」

ヤミヒメ
「そうだ。マイスターの怠慢で、3週分のスーパーヒーロータイムを年明けにまとめて観るはめになってしまってな。去年までの話をしようと思う」

ツバキ
「承りました。まずは『トッキュウジャー』からですね」

ヤミヒメ
「最終クールに入っているだけあって、クリスマス雰囲気を出しつつ、怒濤の展開だな」

ツバキ
「そうですね。明の離反やシャドーライン側のドラマ……目が離せないシーンばかりでした。私としてはトカッチとミオの恋模様にも注目しています」

ヤミヒメ
「シュバルツとグリッタとは対照的な感じが微笑ましいな」

ツバキ
「グリッタは日髙のり子さんが可愛らしく演じてらっしゃるので、後半から可愛いデザインになるに違いないとマイスターは言っていましたね」

ヤミヒメ
「まあ、あと数話で変わる事はないだろうな」

ツバキ
「もう42話まで終わりましたからね。そういえば、次の『戦隊』のタイトルが発表されましたね」

ヤミヒメ
「『手裏剣戦隊ニンニンジャー』だな。忍者モチーフは『カクレンジャー』『ハリケンジャー』に続き3作目か?」

ツバキ
「そのようですね。『戦隊』シリーズ40周年記念作でもあるようです」

ヤミヒメ
「ちなみに『カクレンジャー』は、幼少時のマイスターがリアルタイムで観ていたそうだ」

ツバキ
「マイスターも1度は『戦隊』を卒業したのに、まさか高校を卒業してから出戻り、しかも10年以上経ってしまうとは思いもしなかったでしょうね」

ヤミヒメ
「そうか、『アバレンジャー』から10年以上経つのだな」

ツバキ
「早いですね。時間というのは無為に過ごしてしまうと、あっという間です」

ヤミヒメ
「……ツバキは時々、辛辣だな」

ツバキ
「いえいえ。私は別にマイスターの過ごした時間を無為だなんて思っていませんよ?」

ヤミヒメ
「よし、『仮面ライダードライブ』の話で軌道修正するぞ」

ツバキ
「ふふ。私の脳細胞がトップギアです」

ヤミヒメ
「12話まで終わった訳だが――面白いな。主人公・進ノ介とベルトさんの関係性が見ていて楽しい」

ツバキ
「微笑ましいですよね。個人的にはライバル的ポジションのチェイスが好きです」

ヤミヒメ
「年末の放送ではチェイスの意外な一面が見えたな。彼が何者なのかも気になるところだ」

ツバキ
「劇場で配られた『シークレット・ミッション type ZERO』を観ると、プロトドライブの声がチェイスに似ている気がします。もしかすると、もしかするかもしれませんね」

ヤミヒメ
「『シークレット・ミッション』といえば、『てれびくん1月号』に付属していた『type TV-KUN』も観たな。『type ZERO』同様、何気にTVシリーズとリンクしている」

ツバキ
「面白い試みです。12話では2人目のライダー〈仮面ライダーマッハ〉も登場しましたね。ヒロイン・霧子の弟である剛(ごう)のキャラも含め、華やかな印象です」

ヤミヒメ
「彼の動向も要注目だな。あと1つ、重加速についてだが……私は勘違いをしていた」

ツバキ
「人間の感覚が遅くなっているだけで、実際に動きが遅くなっている訳ではないと思っていたんですよね」

ヤミヒメ
「そうだ。だが、高所から落下した追田刑事が着地しても無事だった……つまり、実際に動きもスローになっているのだな」

ツバキ
「『仮面ライダーカブト』のクロックアップとは、まったく性質が違う訳ですね。となると、『仮面ライダー555(ファイズ)』の〈アクセルフォーム〉とも対決出来ません」

ヤミヒメ
「そういう事になるな。『カブト』といえば、Blu-rayが出るようだな」

ツバキ
「『仮面ライダー剣(ブレイド)』じゃないとマイスターは嘆いていましたね」

ヤミヒメ
「『剣』なら去年の10周年のタイミングで出すべきだしな」

ツバキ
「確かにそうですね。でも、もうすぐドラマCDが出ますから、新たな動きがあるかもしれません」

ヤミヒメ
「だとよいな。さて、そろそろ時間のようだ」

ツバキ
「判りました。今週から放送が再開しますし、今年もスーパーヒーロータイムに要注目ですね」

ヤミヒメ
「うむ。特に『トッキュウジャー』は残り少ないからな。見届けねば」

ツバキ
「今年も、特撮方面でも良い年であるといいですね」


『烈車戦隊トッキュウジャー』公式サイトはこちら
『仮面ライダードライブ』公式サイトはこちら

10年の時を経て、ドラマCDで復活!

『ドラマCD 仮面ライダー剣 -切り札の行方-』

「お前は …… 人間たちの中で生き続けろ」
唯一無二の友に告げられたあの日から数年 ――
始は喫茶店で一人、いなくなった友 ・ 剣崎を思い …… 。
一方、剣崎はバイクで、とある街の修理工場を訪れていて ―― 。

≪キャスト≫
剣崎一真 : 椿隆之
相川始 : 森本亮治
橘朔也 : 天野浩成
上城睦月 : 北条隆博
青年 : 鈴村健一

2004年に放送された特撮テレビドラマ 『 仮面ライダー剣(ブレイド) 』 が10年の時を経て、なんとドラマCDで復活 !
『剣』好きとして買わない訳にはいかない。
正直、「映像じゃないのか……」とは思ったが、これが売れればVシネとかあるかもしれないし。

感想だが、すごく良かった。
劇中での時間も本編から10年経っており、ライダー4人の“今”が描かれている。
なんというか、非常に“らしい”内容だったように思う。
TVシリーズや劇場版にもあった名台詞もあり、ファンには懐かしくも嬉しい。

キャストには声優の鈴村さんが参加されていて、『電王』のリュウタロスの「答えは聞いてない」という台詞はニヤニヤしてしまう。
ナレーションと、旅先で剣崎が出会う修理工の青年の役も非常に良い。

『剣』好きの方には是非、聴いていただきたい。
運命の切札をつかみ取れ!

ガンダムブレイカー超絶進化!


PS3ソフト『ガンダムブレイカー2』

自分好みのガンプラで戦う“創壊共闘アクション”、何気にやっておりました。
でもって、チャレンジミッション含め、すべてクリア。

感想としては前作から色々と改善点が見られ、満足度は上がっている。
感覚的な操作で派手なアクションが楽しめ、群がる敵をなぎ払う爽快感がたまらない。
それでいて、油断するとあっという間にやられる緊張感も健在。
ある程度この手のゲームをやっている人間であれば、段階的に強い機体を組んでいけば、ほどよい難易度だと思う。
実際、あたしはアクションゲームが上手い訳ではないが、機体をちゃんと強化すれば、苦労しつつも全ミッション制覇出来た。

ちなみに、最終的なガンプラのアセンブルはこちら。


はい、ブラックカラーの〈V2アサルトバスターガンダム〉でございます。
面白味のないアセンブルだが、好きなんだからしょうがない。
さすがに武装は強力なものを装備しないと終盤がきついので、他の機体のものだが。

残念な点も一応、挙げておきたい。
まず、ストーリーミッションのストーリーが、あってないようなもの。
世界観や、どんな勢力が争っているのかなど、まったく説明がない。
まあ、様々な『ガンダム』作品のMSやMAが登場するので説明しようがないし、『∀ガンダム』みたいな世界観にしたら説明に時間がかかって仕方ないのは判るのだが。

そして、そんなストーリーなので登場キャラも正直、感情移入出来るほどの愛着が湧かない。
せっかくの、ことぶきつかさデザインなのにもったいない。
パイロットと艦長の女の子、可愛いのに……。

前作のプレイにすぐに飽きてしまった理由が、“ストーリーがなく、すぐに作業ゲーになってしまったから”なので、そこは今回もあまり変わらなかった。
それでも、パーツのランクがなくなって、改造システムになったのは良かった。
前作はMGのパーツを使わないと途中から使いものにならなかったが、今回はHGのパーツでも戦える。
パーツ数も格段に増えているので、選択の幅も広がっている。

それこそ、一部のパーツしか登場しないという理解不能な仕様もなくなったので、今回のように原作そのままの機体を組んで強化出来るのはモチベーションが上がる。
今回、最後までクリア出来たのはこの事実が大きい。
好みのパーツを強化すれば、不本意なカスタマイズをしなくていいのだから。
前作のように、強いパーツを使わなければ先に進めないでは、モチベーションも下がる。

ただ、ミッション数はパーツの量から考えると少ないように思う。
正直、ストーリーモードが終わった時点で〈V2アサルトバスターガンダム〉は完成していなかったのだが、もう終わりでもいいかと思った。
やりこみ派ではないので、いわゆる“本編クリア後の腕試し”的なものにあまり興味がないので。

なので、次回作『3』があるなら、ストーリーにも力を入れてほしい。
アクションゲームにもストーリー性は必要だと思う。
でないと、ただのパーツ集めの作業ゲーになってしまい、すぐに飽きてしまうので。

とはいえ、パーツを集めて強化していくのが楽しいのもまた事実。
『ガンダム』・ガンプラ・アクションゲームが好きな方にはオススメしたい。
『2』は登場パーツもかなり増えているので、ガンプラ化しているガンダム・タイプはほとんど登場しているはず。
まあ、〈ダブルオークアンタ〉を除く『劇場版ガンダム00』の機体とか、〈ディジェ〉みたいなマイナーな機体は登場しないが……。


公式サイトはこちら

終着駅

『烈車戦隊トッキュウジャー』


ヤミヒメ
「見えた! 勝利のイマジネーション! ふむ、ヤミヒメだ」

ツバキ
「ここが俺の死に場所か。ごきげんいかがですか、ツバキです」

ヤミヒメ
「ツバキが言うと笑えんな」

ツバキ
「『ゾイやみ』の私と看板娘の私は別人ですよ?」

ヤミヒメ
「そうか……いかんな、混同しがちだ」

ツバキ
「“別の”私も出演中の『ゾイカルやみひめ』、連載中です☆」

ヤミヒメ
「……ツバキも割りとあざといな」

ツバキ
「では、そろそろ本題に移りましょう。『烈車戦隊トッキュウジャー』が最終回を迎えましたね」

ヤミヒメ
「うむ、非常に良い最終回だった。特にラストの3話は神懸った展開で燃えたな」

ツバキ
「仲間達を想い、1人決戦に赴く主人公。そこに駆けつける仲間達……王道で実に良かったです」

流遠亜沙
「トッキュウジャーの5人が家族と再会するシーンは泣きそうになったわ……歳かしら」

ヤミヒメ
「マイスター、おったのか」

流遠亜沙
「あたしも語りたいから混ぜてくださいよ」

ツバキ
「マイスターは「グリッタ嬢は途中から可愛い姿になるに違いない」と言っていましたが、ラジオ番組『仮面ラジレンジャー』で、パーソナリティの鈴村健一さんも同様の事を仰っていましたね」

流遠亜沙
「いや、男なら考えるって。残念ながら、そうはならなかったけど」

ツバキ
「殿方というのはどうしようもないですね」

ヤミヒメ
「だが、グリッタが生きていたのは良かったな。ゼットにとっては救いだっただろう」

ツバキ
「光と闇、どちらかだけを消せないというのも深いですね」

流遠亜沙
「まさに真理よね」

ヤミヒメ
「森羅万象、あらゆるものに“対”となる概念が存在する。片方だけでは成立しない。だからこそ、悪はなくならず、ヒーローも必要とされる」

流遠亜沙
「ヤミヒメが深い事を言ってますよ」

ツバキ
「小説の地の文みたいですね」

ヤミヒメ
「…………」

流遠亜沙
「けど、本当に良い作品だったわ。最初は「“乗り換え”って、そんなに意味ないよね」って思ってたけど、ちゃんと本編で活かされてたし」

ツバキ
「“黒”がいないのは、1号が闇の力で変身するからだったのも、妙に納得してしまいました」

ヤミヒメ
「“レインボー”という言葉も、レインボーラインと虹野明、そして〈トッキュウレインボー〉のための伏線だったのだな」

流遠亜沙
「伏線で言うと、第1話のナレーションが鳥海浩輔さんで驚いたけど、これは総裁役だったからなのね」

ツバキ
「声優さんで言うと、ベテランの鈴木れい子さんがモルク伯爵役で出演されたのも驚きました」

流遠亜沙
「あたしにとっては『魔動王グランゾート』のメイばあちゃん(V-メイ)なのよね」

ツバキ
「日髙のり子さんや久川綾さんにも言及したいところですが、アニメ方面に行きそうなので、声優ネタはこれくらいで」

ヤミヒメ
「別に私に気を遣わんでも……」

ツバキ
「そんなつもりじゃありませんよ。ヤミヒメさん的なポイントは何でした?」

ヤミヒメ
「やはり〈闇のトッキュウ1号〉だな。黒は良い」

流遠亜沙
「良いよね。“闇の力”……中二心をくすぐられる。あたしは“追加戦士”好きなので〈トッキュウ6号〉の参戦だわね。明のキャラも含めて好き」

ツバキ
「私はシャドーラインを離反してからのシュバルツ将軍ですね。グリッタ嬢のために反旗を翻す……ロマンスです」

流遠亜沙
「『戦隊』だとたまにある、味方になるパターンだと思ってドキドキしたんだけど……悲惨な末路だったわ」

ヤミヒメ
「味方になるパターンは、最終的に悲しい結末になるパターンでもあるからな」

ツバキ
「そこまで含めて好きな方もいるでしょうね」

流遠亜沙
「こんなん、いつまででも語れるけど、そろそろまとめますか」

ツバキ
「そうですね。ではヤミヒメさん、お願い出来ますか?」

ヤミヒメ
「一言でまとめるなら、本作も良い作品だった。間違いなく『戦隊』の歴史を語る上で外せない名作になったと言えよう」

ツバキ
「そう思います。1年間おつかれさまでしたと、関わった方すべてに言いたいです」

流遠亜沙
「まだ2度目の『VS』が残ってるけどね。Vシネの製作も決まったらしいし」

ツバキ
「それでも、本編は終わりですから」

ヤミヒメ
「区切りではあるな」

流遠亜沙
「では、最後はこの台詞でお別れしましょう」

ヤミヒメ&ツバキ
「せーの――イマジネーイショーン!」


『烈車戦隊トッキュウジャー』公式サイトはこちら

しゃーわせ、しゃーわせ♪

流遠亜沙
「よーしよーし」

ベアトリーチェ
「……ねえ、マイスター?」

流遠亜沙
「何かしら?」

ベアトリーチェ
「わたし、どうして頭を撫でられてるの?」

流遠亜沙
「それはね、あたしの病気が再発したからさ」

ベアトリーチェ
「え!? もうすぐ春だから!? 早まっちゃ駄目だよ?」

流遠亜沙
「いや、そっちの病気じゃなくて。“猫飼いたい病”の方がね」

ベアトリーチェ
「なんだ、そっちか。そういえばマイスターって、猫耳だけじゃなくて、猫も好きなんだよね」

流遠亜沙
「うい。強いて夢を挙げるとしたら、猫を飼いたい。でも飼えないじゃない? だもんで、代わりにあなたを可愛がって気分を紛らわそうかと」

ベアトリーチェ
「それだけはっきりと言われると、逆に怒る気がしなくなるね。でも、どうして急に?」

流遠亜沙
「実は『みかん絵日記』の再放送を観てまして。懐かしくて観てみたんだけど……これが面白い」

ベアトリーチェ
「しゃべる猫の話だよね。もう20年以上前の作品なんだ」

流遠亜沙
「当時、あたし小学生ですよ。いやね、何もかも懐かしい……」

ベアトリーチェ
「大航海を終えて地球に帰還した宇宙戦艦の艦長みたいな顔してるよ?」

流遠亜沙
「ほとんど内容は覚えてなかったけど、観ると思い出すわ。主人公・みかんのCVがTARAKOさんで、人間の主人公・草凪叶夢(くさなぎ・とむ)が平松晶子さん。あと、猫恐怖症の青年・笹森由起彦(ささもり・ゆきひこ)役が緑川光さんなのは覚えてたんだけど、他のキャストがびっくりよ」

ベアトリーチェ
「へえ、お父さん役が小野健一さんで、お母さん役が島本須美さんなんだ。優希比呂さんは、本名の“露崎照久”名義なんだね。あ、チョーさん(長島雄一)も出てる」

流遠亜沙
「1番驚いたのはOPを歌ってたのが横山智佐さんだった事ね。叶夢のクラスメイトの女の子もやってます」

ベアトリーチェ
「20年前の作品だから当たり前だけど、ベテラン揃いだね」

流遠亜沙
「緑川さんは3年後に『ガンダムW』のヒイロを演じる訳だけど、この時は猫が怖い優男。お前を殺す」

ベアトリーチェ
「『魔装機神』では使い魔の猫を2匹も連れてるのにね。頼んだぜ! クロ! シロ!」

流遠亜沙
「まあ、そんな声優ネタも楽しいんだけど――この作品、本当に良いのよ。みかんを始めとする猫達が可愛いっていうのもあるんだけど、人間と猫の関わりから展開していくドラマも良くてね。懐かしい以上に、観てて和む。ただ、週1放送だと思ってたら週5放送で、第2~5話を観逃した」

ベアトリーチェ
「うわ、それは悔しいね」

流遠亜沙
「ホンマやで。しかも、レンタルやってないのよね……」

ベアトリーチェ
「放送は1年だったの?」

流遠亜沙
「いや、ウィキを見たら全31話だった。もう残り1クール分もない」

ベアトリーチェ
「ふ~ん。あれ、今日って2月22日なの? 猫の日じゃない」

流遠亜沙
「気付かれましたか。まあ、去年から毎月22日は猫の日って言ってきたけど、今月は正式な猫の日なのよ。なんで、ちょうどいいタイミングだから『みかん絵日記』の話をしてみました」

ベアトリーチェ
「だったら、もっとサービスしないと」

流遠亜沙
「頼もしいわ。にゃんにゃん言ってちょうだいにゃん」

ベアトリーチェ
「しょうがないにゃー。にゃんにゃん♪」

流遠亜沙
「あざとーい! それじゃあ、猫飼いたい病を抑えるためにもっと撫で撫でさせて」

ベアトリーチェ
「もう、今日は特別だよ? でも、頭以外のおさわりは禁止だにゃん♪」

流遠亜沙
「いくら欲しい? いくら出せば、もっとサービスしてくれるの? ほら、おじさんに言ってごらん」

ベアトリーチェ
「わたしは清純派だから、そういうサービスはやってないにゃん♪」

忍びなれども忍ばない!

ツバキ
「サイクロン!」

ヤミヒメ
「ジョーカー!」

ツバキ&ヤミヒメ
「さあ、お前の罪を数えろ!」

ツバキ
「ご無沙汰しています、ヤミヒメさん」

ヤミヒメ
「ふむ、2週間ぶりだな。息災だったか?」

ツバキ
「はい。でも、ヤミヒメさんと会えなくてさびしかったです」

ヤミヒメ
「き、急に何を……」

ツバキ
「ヤミヒメさんは、違うんですか? そうですか。さびしかったのは、私だけだったんですね……」

ヤミヒメ
「そんな事はないぞ! 私も、その……」

ツバキ
「その?」

ヤミヒメ
「……私もツバキに会いたかった」

ツバキ
「嬉しいです、そう言ってもらえて。でも……すみません、後ろを向いてもらえますか?」

ヤミヒメ
「…………マイスター、何だその“ドッキリ”と書いた看板は?」

流遠亜沙
「ドッキリでした! 大・成・功!」

ツバキ
「すみません、ヤミヒメさん。マイスターに台本を渡されてまして」

ヤミヒメ
「おかしいとは思ったのだ。ツバキのキャラではなかったからな」

流遠亜沙
「まあ、茶番はこのくらいにして」

ヤミヒメ
「貴方が言うな」

流遠亜沙
「本日は『手裏剣戦隊ニンニンジャー』のお話しをしようかと」




ヤミヒメ
「流すな」

ツバキ
「まあまあ」

流遠亜沙
「すでに第2話まで放送されましたな」

ツバキ
「いわゆる“パイロット版”ですね。個人的にはすごく良かったです」

流遠亜沙
「ね。ライダーも戦隊も、パイロット版からハマるパターンって珍しいんだけど、今回は最初から面白い。かなり良かった」

ツバキ
「非常にアニメっぽい台詞や演出があって面白かったのですが、本作のメインライターは下山健人さんなんですね」

流遠亜沙
「最近のアニメや戦隊で書かれてる脚本家さんね。個人的には『特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』がすごく良かった」

ツバキ
「Vシネですね。あれはエンターっぽい神様がすごく好きです」

流遠亜沙
「あの、ヤミヒメさん? いつまでむくれてるの?」

ヤミヒメ
「むくれてなどおらん。2人で楽しんでおればいいではないか」

ツバキ
「ヤミヒメさん……」

ヤミヒメ
「そんな顔をするな。判った、私も参加する」

ツバキ
「では、ヤミヒメさんはどうでした?」

ヤミヒメ
「私も面白かったぞ。主題歌から“和”のテイストがあって良いな。ガジェットやアクションも見応えがあった」

流遠亜沙
「忍者っていうモチーフは盛り込みやすいわな。忍者の戦隊は『カクレンジャー』『ハリケンジャー』に続いて3作目だけど、恐竜戦隊と同じで、だいたい10年周期で使ってるって事は、やっぱり日本人は好きなんだろうね」

ツバキ
「マイスターは『ハリケンジャー』は未見なんですよね」

流遠亜沙
「次回作の『アバレンジャー』から戦隊シリーズに出戻ったから、『ハリケンジャー』はVSでしか観てない。『カクレンジャー』は、子供の頃に観た最後の戦隊で、放送途中で卒業した。ちなみに、94年の作品だから10歳ですな」

ツバキ
「子供の頃に当たり前に観て、当たり前に卒業していく番組ですからね」

流遠亜沙
「まさか高校卒業してから――こんな話、前にしたわね。子供の頃に観た戦隊って、ほとんど内容を覚えてなくて、『カクレンジャー』も同じく。ただ、ケイン・コスギが胡散臭い日本語でしゃべてってた事だけ薄っすら覚えてる」

ツバキ
「最近の子供は幼稚園の卒園ぐらいで観なくなるそうですね」

ヤミヒメ
「そうなのか?」

ツバキ
「そのようですよ。ライダーはもう少し上の歳頃まで観ているそうですけど」

流遠亜沙
「今は低学年児童向けの娯楽も多くて、精神的にも早熟なのかね。「ヒーロー? そんなのダサいっすよ。マジで。ウィッシュ!」とか言ってるのよ、きっと」

ヤミヒメ
「……嘆かわしい時代になったな」

ツバキ
「さすがに、そんな児童はいないと思いますよ」

流遠亜沙
「さておき――今回、度肝を抜かれたのはこれですよ」




ツバキ
「流行りの“壁ドン”ですね」

流遠亜沙
「まさか巨大ロボの壁ドンとはね。この発想はなかったわ……なんか悔しい」

ヤミヒメ
「正確には巨大化した怪人だがな。この怪人の声は『デカレンジャー』のボス(ドギー・クルーガー/デカマスター)の声を演じた稲田徹氏だった」

流遠亜沙
「嬉しい半面、追加戦士とかで途中参加の可能性がなくなったって事にもなるのよね。稲田さんにはまた特撮やってほしい」

ツバキ
「ご本人が特撮好きで、ボスにもかなり愛着がある方なんですよね。近年はごつい役が多いですが、『∀ガンダム』や『スパロボ』などで、スマートな2枚目にも定評があります」

流遠亜沙
「巨大ロボ戦の特撮も良かったわ。今回は分離状態にも凝ってて、しかも中に乗り込まずに、外に乗ってるのよね。あれって合成とか大変だと思うんだけど……チャレンジャーだわ」

ヤミヒメ
「シロニンジャーの〈ワンマル〉が可愛いのだ。役に立たずに怒られるシーンなど、もう」

ツバキ
「〈ドラゴマル〉も良いですよ。ドラゴンが出るのは『マジレンジャー』の〈マジドラゴン〉以来でしょうか」

流遠亜沙
「『ゴーカイジャー』版の〈マジドラゴン〉を除けば……あ、『ゴセイジャー』の〈ゴセイドラゴン〉があった。ネットは広大だわ」

ヤミヒメ
「〈シノビマル〉の“忍者走り”も、巨大ロボがやると新鮮だな。しかし、“忍者走り”とは誰が考えたのだろうな?」

流遠亜沙
「ネットで検索したけど、それらしいページはないわね。まあ、お約束という事で」

ツバキ
「合体後の操縦席が神輿(みこし)というのも面白いですね。〈シュリケンジン〉の胸部に“座っている”のはなんだろうと思っていましたが、まさか、あんなギミックがあるとは思いませんでした」

流遠亜沙
「しかも〈シュリケンジンドラゴ〉と、2形態あるとはね。これは今後のパワーアップにも期待大だわ」

ツバキ
「追加戦士にもですね。主人公達は“伊賀”のようなので、きっと“甲賀”なのでしょう」

流遠亜沙
「と言っても、忍者は詳しくないんで、流派の違いとか判んないんだけどね。『忍たま乱太郎』くらいしか知らないし」

ヤミヒメ
「敵の牙鬼軍団も気になるな。蛾眉雷蔵の声は『仮面ライダー響鬼』のザンキや、『仮面ライダーキバ』の次狼を演じた松田賢二氏だ」

流遠亜沙
「少しだけど声優業もやってらっしゃるみたいね。あたしはミステリアスな十六夜九衛門が気になる。声は近年、活躍目覚ましい潘めぐみさんね」

ツバキ
「親玉の牙鬼幻月の声はベテランの麦人さんです。やはり貫禄が違います」

流遠亜沙
「とりあえず言いたい事は言えたかしら?」

ヤミヒメ
「エンディングがまだだぞ」

流遠亜沙
「そうだ。恒例だったダンスが復活したのよね」

ツバキ
「『トッキュウジャー』はエンディング自体ありませんでしたね」

ヤミヒメ
「うむ。やはりエンディングでダンスがあると落ち着くな」

流遠亜沙
「もう明日には第3話だわね。楽しみ」

ツバキ
「そうですね」

ヤミヒメ
「『手裏剣戦隊ニンニンジャー』、是非、観てもらいたい」



『手裏剣戦隊ニンニンジャー』の公式サイトはこちら

切り札はキミの中…研ぎ澄まされた勇気にして

『仮面ライダー剣』(第1~30話)

人類基盤史研究所〈BOARD(ボード)〉。
それは“ヒトが地球を制した背景には、進化論で説明できない理由が存在する”との仮定に立ち、その理由を究明するために作られた機関である。
彼らは研究対象の、不死の生命体・アンデッドを様々な生物の祖であるとした。
しかし3年前、アンデッドの大半の封印が解かれ、人間を襲い始めた。
BOARDは所長・烏丸啓の指揮の下、アンデッドを“ラウズカード”へと封印すべく、アンデッドの能力を応用した特殊装備“ライダーシステム”を開発する。


流遠亜沙
「ヒート!」

ヤミヒメ
「メタル!」

流遠亜沙&ヤミヒメ
「さあ、お前の罪を数えろ!」

ヤミヒメ
「なぜ、この名台詞を貴方とやらねばならんのだ。ツバキがよい」

流遠亜沙
「えー。そりゃないっすよ」

ヤミヒメ
「ふん、まあよい。せっかくの特撮ネタだしな」

流遠亜沙
「てな訳で、平成仮面ライダー第5作『仮面ライダー剣(ブレイド)』を数年ぶりに観返しました。今回は前半の第30話まで語ろうと思います」

ヤミヒメ
「以前に観た時はVHSではなかったか?」

流遠亜沙
「うい。実家で療養する前のはずだから、6年以上前だわ。そりゃ忘れるわな」

ヤミヒメ
「そもそも、なぜ急に観返そうと思ったのだ?」

流遠亜沙
「先日、紹介したこれを読んだのがきっかけです。読んでたら、覚えてない事がいっぱいあって。『剣』好きと言っていながら、こりゃいかんなと。単純にまた観たかったしね」

ヤミヒメ
「なるほどな。それで、どうだったのだ?」

流遠亜沙
「メチャクチャ面白かったわ。過去にオンエアとレンタルで計2回観てるから、思い出補正で美化されてたらどうしようとか少し心配してたんだけど――杞憂だったね。超良かったわ」

ヤミヒメ
「では、順を追って印象的なシーンに触れてゆくとするか。まずは第1話だが……“オンドゥル語”だな」

流遠亜沙
「主人公〈仮面ライダーブレイド〉=剣崎一真(けんざき・かずま)の台詞「本当に裏切ったんですか!?」が、役者の滑舌が悪くて「オンドゥルルラギッタンディスカー!?」に聴こえた事から“オンドゥル語”と言われるようになった件ですな。ちなみに、オンドゥルっていうのを知ったのは放送後かなり経ってからで、当時も特に気にならなかったんだけど……今回も特に気になりませんでした

ヤミヒメ
「戦闘中で、剣崎はまだ新人。本部が壊滅状態で、尊敬していた先輩が裏切ったのかもしれず恐慌状態。この状況での台詞である事を考えれば、確かに気にならんな」

流遠亜沙
「そうなのよ。なんで、そんなに気になるのかしら? あの状況なんだから、むしろ必死な感じで良いと思うんだけど」

ヤミヒメ
「以降の「俺の身体は、ボロボロだ!!」や「ぶっ殺す!」も、別段、気になるほどではないな」

流遠亜沙
「第3話は剣崎の名台詞の1つ「ウェーイ!」が登場します。ただ、これも映像特典でキャストが突っ込んでるのを観るまで気付きませんでした。戦闘シーンなんだけど、すごく自然に言ってるから」

ヤミヒメ
「第5話では剣崎の先輩〈仮面ライダーギャレン〉=橘朔也(たちばな・さくや)のツンデレがあるな。「お前の言葉に動かされた訳じゃないからな」か。当時(04年)はまだ、ツンデレのテンプレートはなかったのではないか?」

流遠亜沙
「もう覚えてないわ。ウィキを見ると、ツンデレが一般層に広まったのは05年頃からっぽい。今だったら、完璧にツンデレって言われてるわな。橘さんは第1話冒頭では頼れる先輩だったのが、恐怖心に支配されたり、敵に騙されたりしたんだけど、第15話で復活。見事に伊坂=ピーコックアンデッドを封印するんだけど……この話が切なくも燃えるのよ」

ヤミヒメ
「死んだ女性に向けた想いをモノローグで告げながら戦うシーンだな。あれは確かに切ない……」

流遠亜沙
「続く第16話から4人目のライダー〈仮面ライダーレンゲル〉が登場。更に次の第17話からオープニング映像にも追加される。ここまではいなかったのよね。というか、変身前の高校生・上城睦月(かみじょう・むつき)もいないと思ってたんだけど、彼は第1話からいたのね。本人は第13話から登場するけど」

ヤミヒメ
「睦月の変身ポーズは第19話が初だが、これ以降もカテゴリーエース=スパイダーアンデッドの邪悪な意思に翻弄され続けるという」

流遠亜沙
「かなりの苦労人よ、彼は。ちなみに、〈レンゲル(正確にはスパイダーアンデッド)〉の声は声優の梁田清之氏です。特撮作品で言うと『仮面ライダーアギト』の水のエルや、『炎神戦隊ゴーオンジャー』のヨゴシュタインの声を演じられた方ですな」

ヤミヒメ
「封印されて〈レンゲル〉になるまでは、別の方がスパイダーアンデッドをやっているな。封印以降はスパイダーアンデッドも梁田氏が演じられているが」

流遠亜沙
「そこはスケジュールの都合とかあったんじゃない? それよか第21話ですよ、橘さんの味覚音痴疑惑が発覚する」

ヤミヒメ
「剣崎達が居候している家の家主・白井虎太郎が上の空で作った不味いスパゲティを美味そうに食べるシーンだな」

流遠亜沙
「けど、これが面白いのは、それまでの橘さんが駄目な人だったから、そのギャップで笑えるのよ。橘さんが築きあげてきたものなのよ。橘さんは良い人なの。だから敵に騙されたりするけど、とにかく善良な人なんです」

ヤミヒメ
「……ずいぶんと擁護するな。まあいい。第23話は物語の鍵を握る謎の青年〈仮面ライダーカリス〉=相川始(あいかわ・はじめ)の事を、剣崎が咄嗟に「始!」と名前で呼ぶ回だ」

流遠亜沙
「この辺から、徐々に剣崎と始の間に信頼が芽生えてくる。始はさ、すごく美味しいのよ。人間じゃなくて、人間を知りたいと思って、人間として生きたいと思って……キャラ的にも立ち位置的にも美味しい役だわよ」

ヤミヒメ
「喫茶店を経営している母娘と暮らしており、1度は彼女等を巻き込まないために離れ、やがて近くで護るべきだと剣崎に背中を押されて彼女等の元に戻るのだな」

流遠亜沙
「この辺りから人間の姿になる上級アンデッドが増えてきて、戦いも激化していく。第25話ではエレファントアンデッドの圧倒的な強さに、〈ブレイド〉のマスクが壊され、剣崎の顔が見える“面割れ”があります」

ヤミヒメ
「戦隊の方ではクライマックス付近でのお約束だが、ライダーでの面割れはあったりなかったりだな」

流遠亜沙
「そして第26話! ジャックフォーム、キマシタワー!」


ヤミヒメ
「うるさい。チベットに飛んだ〈BOARD〉の烏丸所長が開発した“ラウズアブゾーバー”によって、〈ブレイド〉が新たなフォームになったものだな。基礎能力の向上に加え、飛行能力が付加されている」

流遠亜沙
「反則のような強さだったエレファントアンデッドを圧倒するからね。で、これはさっきまで気付かなかったんだけど……ラウズアブゾーバーの声が立木文彦さんでした」

ヤミヒメ
「『仮面ライダーW(ダブル)』のガイアメモリ音声のか?」

流遠亜沙
「うい。後に登場する最強フォームであるキングフォームの武器・キングラウザーだけじゃなかったのよ。ただね、ガイアメモリみたく特徴的な芝居じゃない、システマチックでセンテンスも短い音声だから、正直、トーンが低ければ誰がやっても聴きわけられないと思う。べ、別に……聴きわけられないのが悔しくなんてないんだからね!?」

ヤミヒメ
「判った判った。第29・30話は初期の平成ライダーには珍しいコメディ回だな。始が記憶喪失になり、自分そっくりな青年・三上了(みかみ・りょう)と入れ替わる」


流遠亜沙
「面白いのよね。始役の森本亮治さんが2役やってるんだけど、始と了のギャップがすごくて笑ってまう」

ヤミヒメ
「始(はじまり)と了(おわり)というのが意味深だな。ちなみに、森本氏は完全に了に近い気さくな方だ」

流遠亜沙
「『仮面ライダー鎧武/ガイム』の〈仮面ライダーバロン〉=駆紋戒斗(くもん・かいと)役の小林豊氏も、ご本人は驚くくらいフレンドリーな方でびっくりしたわ。ちなみに、劇場版の撮影と並行してた時期で、始の出番が少ない構成で余裕があったから、始メインの話になったらしいわよ」

ヤミヒメ
「劇場版は出番が少ない分、かなり良い見せ場があるから、そういう意味でも彼は美味しい役どころだな。そういえば、この2話は劇場版と同じ井上敏樹氏の脚本か」

流遠亜沙
「でもって、次の第30話で橘さんもパワーアップです。アブゾーブQ(クイーン)、フュージョンJ(ジャック)!」


ヤミヒメ
「ジャックフォームだな。〈ブレイド〉はイーグルアンデッド(ワシ)、〈ギャレン〉はピーコックアンデッド(クジャク)で、どちらも鳥なので飛行能力がある」

流遠亜沙
「クジャクって飛べないと思ってたけど、飛べるのよね。ちなみに、『ホビージャパン』の誌上企画の〈レンゲル〉のジャックフォームはゾウなので、必ずしも飛行能力を得られる訳じゃないのよね。〈カリス〉のJ(ジャック)はウルフだし」

ヤミヒメ
「ウルフか……登場は後だが、小者だったな」

流遠亜沙
「まあまあ。とりあえず今回はここまでという事で、後半戦に続きます。今、その力が全開する」

心に剣 かがやく勇気 確かに閉じこめて

『仮面ライダー剣』(第31~最終話)

橘(咲哉/仮面ライダーギャレン)は栞の父・広瀬義人と接触し、剣崎(一真/仮面ライダーブレイド)が封印したアンデッドと融合しつつあること、始(相川/仮面ライダーカリス)の正体が特殊なアンデッド・ジョーカーであることを知らされる。
アンデッドはそれぞれの種を代表してバトルファイトに参戦し、最後まで勝ち残った種が地上の支配権を得る。
人類の祖・ヒューマンアンデッドが1万年前の戦いを制したため、今日の人間の繁栄がある。
しかしどの生物の祖でもないジョーカーが勝者となれば、すべての種が滅んでしまうという。



ツバキ
「ルナ!」

流遠亜沙
「トリガー!」

ツバキ&流遠亜沙
「さあ、お前の罪を数えろ!」

ツバキ
「この名乗りをマイスターとするのは実に不本意です。ヤミヒメさんとチェンジでお願いします」

流遠亜沙
「ヤミヒメもツバぴょんもひどいわ……あたし、泣いちゃうわよ? いいの? 30歳の男が人目もはばからずに泣くわよ?」

ツバキ
「ちょっとした地獄絵図なので、やめてください」

流遠亜沙
「さあ、不朽の名作『仮面ライダー剣(ブレイド)』を観返したので語ろう企画・後編だゼェェェット!」

ツバキ
「このサイトの管理人・流遠亜沙はダメ人間である。流遠亜沙は愛する『仮面ライダー剣』のために、無駄に語るのだ」

流遠亜沙
「よ! 名ナレーション! でも無駄って言うな!」

ツバキ
「無駄口は結構ですので、さっさと始めてください」

流遠亜沙
「では――第31話からOP曲が『ELEMENTS』に変わります」


ツバキ
「名曲ですね。格好良さで言えば、平成ライダー主題歌中、屈指と言えるでしょう」

流遠亜沙
「映像も超カッコイイ。すでにこの時点で〈仮面ライダーブレイド キングフォーム〉の後ろ姿が登場しております」

ツバキ
「この話数の放送日が04年9月5日なので、9月11日公開の劇場版が〈キングフォーム〉のお披露目ということになっていますが、実はTVが先だったんですね」

流遠亜沙
「まあ、ちゃんと全身が映るのは劇場版が先だけどね。ここから後編に向けての新展開となります」

ツバキ
「メインライターの交代ですね」

流遠亜沙
「それについては後で。第32話では剣崎が始を庇って「始が世界を滅ぼすと判ったら俺が封印する」って、橘さんに言う台詞が好き」

ツバキ
「切なくも素敵な台詞ですね」

流遠亜沙
「好きだわ、こういうの」

ツバキ
「第34話では、ついに最強フォームの登場です」


流遠亜沙
「キングフォーム、キマシタワー! 「戦えないすべての人のために、俺が戦う!」も名台詞!」

ツバキ
「第34話はキングフォームになって、敵を殴り飛ばしたシーンで終わりますが、続く第35話はフォームチェンジのシーンから撮り直しているという凝りようです」

流遠亜沙
「普通はCM前のシーンみたいに、同じ映像を使い回すもんだけどね。しかもパワーアップしてて、パンチで吹っ飛んだ敵が壁にめりこんでるという……」

ツバキ
「マジパナイですね」

流遠亜沙
「本当、マジパネェッスよ!」

ツバキ
「……やめましょう、つらいです」

流遠亜沙
「……うん」

ツバキ
「第35・36話は前後編で、震災で家族を亡くした少女の話でしたね。「ヒーローなんていない」と言う少女のために、ヒーローの姿を見せる剣崎の姿はまさに仮面ライダーでした」

流遠亜沙
『語ろう!555・剣・響鬼』で、後半からメインライターになる會川昇氏が言ってた事だけど、とある座談会で何人かの映画監督が「9.11以降、安易に正義が勝つみたいなヒーロー物はつくれないよね」的な事を言ってたらしくて、それに対するアンサーとして書いたらしいのよ。あたしはこの2話、すごく好き」

ツバキ
「剣崎のヒーローとしての成長が描かれた回でもありますね」

流遠亜沙
「第37話は、まずはブレイラウザーとの二刀流・ストレートフラッシュを披露」


ツバキ
「二刀流はこの後、もう1度だけやっていますね。そして、後半では〈カリス〉の最強フォーム〈ワイルドカリス〉が登場です」


流遠亜沙
「いいわ~。まさにワイルド。ワイルドに吠えるぜ!」

ツバキ
「続けますよ、おじさん。第38話ではダークサイドに堕ちたままの睦月の〈レンゲル〉が、あっさりと〈ワイルドカリス〉に裏拳でのされています」


流遠亜沙
「睦月、不憫だわ……」

ツバキ
「長いですね、ダークサイド」


流遠亜沙
「で、第40話にて初めて4人のライダーが共闘する。この硝煙で影になってるカットが素敵」


ツバキ
「ですが、成り行きで共闘しただけなので、〈レンゲル〉は少し所在なさげに見えますね」

流遠亜沙
「この回はヒロイン・広瀬栞(ひろせ・しおり)の父親の姿と記憶をコピーした人造アンデッド・トライアルBが、娘を護るという使命を取り戻して絶命するのが悲しくて……」

ツバキ
「貴方はこの手の話が好きですね」

流遠亜沙
「ええ、たまらなく好き」

ツバキ
「湿っぽくなっていますが続けます。第41話では、ここまで不明瞭だったバトルファイトの仕組みが描かれます」

流遠亜沙
「封印のラウズカードがない1万年前の戦いで、どうやってアンデッドを封印していたのか、誰が勝利者を決めたのか、とかね。この回は完全に忘れてたから、観て、すごくすっきりした」

ツバキ
「第42話では、やっと睦月がダークサイドから抜け出します。この回では人間の姿になれる上級アンデッド・タイガーアンデッド=城光(じょう・ひかる)が睦月を救うために自分を犠牲にしたり、同じく以前に自らを犠牲にしたタランチュラアンデッド=嶋昇(しま・のぼる)も心象世界に登場して、彼女に力を貸します」

流遠亜沙
「この話もまたね、良いのよ。戦いを望まないアンデッドもいて、共存が出来たんじゃないかって思わせてくれたり……」

ツバキ
「人と人でないもの――これも貴方が好きそうな構図ですね」

流遠亜沙
「大好き。彼等の協力のおかげでようやく、睦月が〈レンゲル〉を自分のものにする……ここまで長かった。まさか、ここまで時間がかかるとは思ってなかった。本当にディテールを忘れてるわ」

ツバキ
「そして第46話で、ついに本当の意味で4人のライダーが並びましたね」


流遠亜沙
「しかも、4人が同じカットで映るのはこの回だけという。今思うと、ものすごい事だわ……」

ツバキ
「ここまで触れませんでしたが、今回のバトルファイトを仕組んだ人間であり、この作品の黒幕である〈BOARD〉の天王寺理事長役は『ウルトラセブン』のモロボシ・ダン役でおなじみの森次晃嗣氏でした。最後は人造合成アンデッド・ケルベロスⅡに変身し、しかし敗れます」

流遠亜沙
「ラストがまた悲惨というか後味が悪くてね……」

ツバキ
「続く第47話は波乱ですね。ジョーカー=始が勝ち残ればすべての種が滅んでしまうかもしれない。始を封印すべきと言う橘さんに対し、「誰でも運命と戦う事は出来るはずです」と立ちはだかる睦月の成長が窺えます」

流遠亜沙
「直後の〈ギャレン〉と〈レンゲル〉の師弟対決では、橘さんが一瞬で勝負を決めるのよ。この後、共存を拒んだ最後のアンデッド(ジョーカーを除く)であるギラファアンデッドを封印すべく死闘を繰り広げる」


ツバキ
「〈ブレイド〉に続き、2度目の“面割れ”ですね。結局、橘さんは剣崎達の言葉を信じ、ギラファアンデッドを封印します」

流遠亜沙
「橘さんは厄介な先輩だったけど、本当は実力があるし、なにより良い人なのよね。それが証明された最後の見せ場でもある。「だから最後に残ったものだけは、失いたくない! 信じられる、仲間だけは!!」……カッコイイです、橘さん!」

ツバキ
「ここで橘さんは行方不明。ジョーカーである始が勝ち残ったかたちになり、世界の滅亡が始まってしまいます。いよいよ、クライマックスですね」

流遠亜沙
「余談だけど、続く第48話のアバンにて、劇場版で〈仮面ライダーグレイブ〉=志村純一(しむら・じゅんいち)役を演じた黒田勇樹さんが警官役で友情出演しております」


ツバキ
「劇場版ではもう1役ありますが、一応、伏せておきましょう。『仮面ライダーディケイド』でも〈グレイブ〉に変身していましたね」

流遠亜沙
「そして第49話(最終話)でございます。平成ライダーの劇場版はパラレル設定が多くて、『剣』もそうなんだけど、この最終回では劇場版からのフィードバックが見られて面白い」

ツバキ
「無限に増え続けるダークローチを倒し続ける剣崎と睦月の疲労は濃く、もうジョーカーである始を封印するしかないのか? 苦悩する剣崎は、そこで1つの方法を思いつきます。すなわち――」

流遠亜沙
「キングフォームを使い続ける事で、剣崎が意図的にジョーカーになる――そうすれば残ったアンデッドは2体となり、バトルファイトは再開され、世界は滅びない……」

ツバキ
「かくして始との戦いの最中、剣崎はジョーカーとなり、始に「人間達の中で生き続けろ」と言って姿を消します」

流遠亜沙
「究極の自己犠牲よね。近くにいれば戦ってしまうかもしれないから2度と会えず、アンデッドだから永遠に生き続けなければならない……。かつて、これだけ切なくも美しい物語があっただろうか? いや、ない!」

ツバキ
「反語表現がウザいですが、その意見には同意します。非常に素晴らしい結末だと、私も思います」

流遠亜沙
「あ、これも余談だけど、最終話にはスーツアクターの高岩成二(ブレイド役)・岡元次郎(レンゲル役)の両氏が顔出しで出演されています」


ツバキ
「恐らく、手前右のお2人ですね」

流遠亜沙
「いやはや、終わっちゃった……」

ツバキ
「通して観たのは3度目なのに、燃え尽きてますね」

流遠亜沙
「真っ白にね。あー……面白かった! ネタとして挙げられる事が多い『剣』だけど、近年、再評価されてる印象があるし、未見の方には観てほしい」

ツバキ
「ドラマCDが出ましたし、BD-BOX化も決定しました。『スーパーヒーロー大戦GP』には〈ギャレン〉以外の3人のライダーも出るようですし、これをきっかけに観ていただきたいですね」

流遠亜沙
「観終わった後にBD-BOX化を知ったんで、本当に驚いた。映画は橘さんを天野浩成さん本人が演じるのは知ってたけど、他の3人は顔出しするのか……すごい楽しみ。『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』は3月21日公開です」

ツバキ
「回し者ではありません、一応。観返してみて印象などは変わりましたか?」

流遠亜沙
「全然。メインライターが変わる前の方が良かったとか、変わって良くなったとか、まったく思わない。だって最初から面白いもの。件の『語ろう!』では、序盤が微妙だけど後半の盛り上がりはすごいっていう評価が多いけど、あたしは最初から好き。当時は『響鬼』と同じで、メインライターの変更があったなんて気付かなかったし、変化も感じなかった」

ツバキ
「第1話で組織が壊滅してしまうので、“職業ライダー”というのはあまり印象に残りませんでしたが、随所に散りばめられてはいるんですよね。特に後半は設定を活かしたシーンや台詞が多いように思います」

流遠亜沙
「主人公の剣崎が普通の青年で、ヒーローとしては頼りなかったけど、最後にはヒーローに相応しい成長を遂げるのも素晴らしい。序盤は新人だから弱いし、怒りっぽかったし、キャラ的にも固まってなかった印象だっただけに、余計にね」

ツバキ
「人間を知り、剣崎との絆を深めていった始。大切な人を失い、騙され続けても、仲間達を信じた橘さん。アンデッドを含む多くの人々に助けられ、弱さに打ち勝ち、本当の仮面ライダーになれた睦月。他の主要人物も魅力的に描かれていました。『仮面ライダー555(ファイズ)』とはまた違った“人間と怪人”のドラマも面白かったですね」

流遠亜沙
「いくらでも言いたい事はあるけど、やっぱり観てほしい。人に勧めるなら『555』だけど、1番好きなのは『剣』だわね。もう……本当にたまらん」

ツバキ
「では、キリがなさそうなので、この辺りで終わりましょう。最後に一言お願いします」

流遠亜沙
「運命の切札をつかみ取れ!」


『仮面ライダー剣』公式サイトはこちら

ガンダムッ!

流遠亜沙
「来ると思ったよ。甘ちゃん坊やは、この船が沈めば、この船もろとも、皆が幸せになるんだろ!?」

タオエン
「…………」

流遠亜沙
「ば、バカにして……坊主がやる事、坊主が――は!? まやかすなぁぁぁッ!?」

タオエン
「もういいですか?」

流遠亜沙
「あ、はい。恐縮です。一応、説明すると、今のは『機動戦士Vガンダム』最終話の台詞です」

タオエン
「主人公が憧れていたお姉さん、カテジナ・ルースのものですね」

流遠亜沙
「BD-BOXが出るのよ。カトキさんの描き下ろし〈ヴィクトリーガンダム〉がカッコイイ」

タオエン
「『G-レコ』の話をするのではなかったのですか?」

流遠亜沙
「あ、うん……」




タオエン
「放送中はブログでもツイッターでも、まったく触れませんでしたね。同時期に放送されていた『ビルドファイターズトライ』は、第1話からツイートしていたというのに。あなたは『ガンダム』大好きだったはずでは?」

流遠亜沙
「その前に、あたしの『ガンダム』遍歴の話をしてもいいかしら? にわかの癖に『ガンダム』語るなとか言われたくないので」

タオエン
「手早くお願いします。私も暇ではありませんので」

流遠亜沙
「あ、恐縮です。あたしは84年生まれなので、『逆シャア』までは当然、リアルタイムじゃありません。すべてビデオです。『F91』から『ガンダムX』直撃世代で、『∀ガンダム』以降も、アニメ作品はすべて観てます。ただ、『ガンプラビルダーズ ビギニングG』のみ未見です」

タオエン
「たしか、最後のCパーツは無料配信されなかったんですよね」

流遠亜沙
「うい。なので、いつかレンタルで観ようと思って今に至ります。で、1番好きな作品は『Vガン』こと『Vガンダム』です。あれは子供達に観てほしいという事で、主人公の年齢が今でも最年少の13歳という。まあ、メインターゲットだった低年齢層には、まったく刺さらなかったんだけどね」

タオエン
「しかし、当時小学生だった流遠亜沙少年の心には刺さった訳ですか」

流遠亜沙
「刺さるどころか、撃ち抜かれたね。リアルタイムじゃ観られないから、例によってレンタルが始まってからで、多分、4年生ぐらいのはず。後になって思う事だけど、『Vガン』にハマる小学生はヤバいよね」

タオエン
「確実に病んでいますね」

流遠亜沙
「いや、当時は全然、そんな事ないのよ。普通に学校楽しかったし。ただ……今を予見してたのかね」

タオエン
「何がそんなに良かったんです?」

流遠亜沙
「作品に漂う悲壮感?」

タオエン
「確信しました。すでに病む兆候があったんですね」

流遠亜沙
「……ほんまや」

タオエン
「そろそろ、いいですか?」

流遠亜沙
「あと、『イデオン』『ダンバイン』『エルガイム』『キングゲイナー』『リーンの翼』なんかの、富野監督の代表作はほぼ観ております。『ザンボット3』『ダイターン3』『ザブングル』なんかは『スパロボ』で知ってるくらい。ちなみに『ブレンパワード』大好き」

タオエン
「あれもまた、随分とアレな作品ですね」

流遠亜沙
「アレなのが好きなんだろうな……。ともかく、『ガンダム』作品、富野作品には一家言あります」

タオエン
「ようやく本題ですね。では、富野監督による待望の『ガンダム』35周年記念作品『G-レコ』こと『ガンダム Gのレコンギスタ』はどうだったんですか?」

流遠亜沙
「…………言わなきゃ駄目?」

タオエン
「何のための場ですか」

流遠亜沙
「いや、何を言っていいものか……あたし、批判はしたくないのよ。好きな人だっているのに、自分に合わなかったからって悪口を言う人、嫌いだし。だから、良いところを見つけられなかった作品はノーコメントを通します」

タオエン
「その発言で『G-レコ』については推して知るべしですが、この場はどうするんです?」

流遠亜沙
「いや、駄目とか言うつもりはないのよ。ただ、刺さらなかっただけで。けど、昔から『ガンダム』好きみたいな人は、『G-レコ』面白いって言うのよ。だから、ハマれなかったのが悔しいというか……」

タオエン
「“俺は理解出来るアピール”じゃないんですか? 通(つう)ぶりたい、みたいな」

流遠亜沙
「そういう人も90年代ならいたと思うけどね。宇宙世紀しか認めないとか、『逆シャア』までとか、富野監督作品以外は『ガンダム』じゃないとか」

タオエン
「すでに富野ガンダムの方が少ない時代ですしね」

流遠亜沙
「だから、古参の『ガンダム』ファン的に、『G-レコ』ってどうだったんだろう? あたしが『G-レコ』で感じたのは、戦闘シーンの独り言が多すぎる――なのよね」

タオエン
「『ガンダム』シリーズの戦闘シーンは、まるで会話しているように見えるだけで、実際には会話は成立していない――今に始まった事ではないと思いますが」

流遠亜沙
「そうなんだけど、今回は目に余るというか。今までは気にならなかったのよ。でも、今回はメチャクチャ気になった。こいつら、しゃべりすぎだろって」

タオエン
「まあ、確かに」

流遠亜沙
「まとめて言っちゃうけど、キャラ・メカ・ストーリーも好きになれなかったし、相関図も判らなかった。マスクがルインだって最初、判らなかったし、気の良い先輩っぽかったのが、なんで急にベルリの敵になってるのか理解が追いつかなかった。ベルリ達が誰と戦ってるのかも、宇宙に上がったぐらいから判らなくなったし。宇宙からの脅威って聞いてドキドキしてたら、人間だったし。レコンギスタっていうのは、彼等が地球に帰る事だったの? もう後半は何が何だか。最終決戦も“決戦”って感じじゃなかったし」

タオエン
「……ずいぶんと溜め込んでいたんですね」

流遠亜沙
「あー……言ってもうた。言わんどこう思ってたのに」

タオエン
「あくまで意見なので、これくらいは大丈夫ではないですか」

流遠亜沙
「だといいけど。しかし、思い入れのない『ガンダム』作品の2つ目が、まさか富野監督の『ガンダム』になろうとは……。嫌いじゃないです。アニメに関しては嫌いな『ガンダム』作品はありません。あくまで“思い入れがない”だけなので、悪しからず」

タオエン
「ちなみに、1つ目を聞いても?」

流遠亜沙
「“A”のやつです」

タオエン
「ああ」

流遠亜沙
「『ビルドファイターズトライ』が面白かっただけに、複雑な半年間だった……」

タオエン
「では、最後に言い残した事があれば」

流遠亜沙
「1機やられても2機目! 2機やられても3機目! 一挙にやられはせん!」

タオエン
「『Vガン』の後半、敵のパイロットであるマチス・ワーカー大尉の台詞ですね。では、今回はここまでです」

流遠亜沙
「おかしいですよ、カテジナさん!? 目を覚ましてください!」

タオエン
「もういいですよ」

#初心者にオススメのロボットアニメ

流遠亜沙 ASSAULT form
「ツバぴょんさん、ツバぴょんさん」

ツバキ ASSAULT form
「はいはい、なんですかアサコマ?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「これ、『攻殻機動隊』のタチコマのパロディだって、ちゃんと伝わるかしら?」

ツバキ ASSAULT form
「今の説明で伝わる方には伝わりますし、伝わらない方には説明しようがありません。それで、どうされたんです?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ツイッターで“#初心者にオススメのロボットアニメ”っていうタグを見かけて、あたしなら何だろうって考えたんで聞いてください」

ツバキ ASSAULT form
「140文字では無理そうですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「一口に初心者って言っても、年齢性・性別・好みの違いがある訳じゃない? だから、年代別で、“これからロボットアニメにハマりたい人”を前提にしてみました。まずは1桁代から」


1桁代への初心者にオススメのロボットアニメ

『魔動王グランゾート』(1989)


ツバキ ASSAULT form
「マイスターのロボットアニメの原点ですね。選定理由は?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「小難しいリアル系を観せても駄目だと思うのね。かといって、さすがに70~80年代のスーパーロボットは、現代の子供でも厳しいと思うのよ」

ツバキ ASSAULT form
「そこで、魔法で戦う、意思を持つファンタジー系ロボットはどうだろうかという訳ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「五頭身っていうちょっと変わったプロポーションだけど、カッコイイと思うし、フェイスモードから人型への変形シーンなんかゾクゾクするわ。特にこの作品、音楽が秀逸なのよ」

ツバキ ASSAULT form
「巨匠・田中公平大先生ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「89年の作品だから、多少は絵的に古いかもしれないけど、小学生だったらそこまで気にならないと思う。それに、小学生が主人公のロボットアニメって、昨今ないじゃない? 王道の冒険もので、勇者シリーズよりは取っ付きやすいかなと」


10代への初心者にオススメのロボットアニメ

『新世紀エヴァンゲリオン』(1995)


ツバキ ASSAULT form
「『エヴァ』ですか。選定理由は?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「10代って背伸びしたい年頃じゃない? ちょっと尖ったのとか、小難しいのがいいんじゃないかと。かといって、富野作品は人を選ぶじゃない? あたし、中学生の時に『ブレンパワード』を観て理解出来なかったもの」

ツバキ ASSAULT form
「でも、高校生になって観返してハマったんですよね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「うい。『ブレンパワード』大好き。『エヴァ』に話を戻すけど、当時あれだけ騒がれて、実際、あたしもハマってた。はっきり言って面白い。問題は……」

ツバキ ASSAULT form
「TVシリーズの結末と、完結編の旧劇場版ですか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あの救いがないというか、旧劇場版の結末は、97年の夏からずっと、あたしの心にシコリを残し続けてるから。個人的には好きなのよ? でも、受け入れられない人の方が圧倒的に多いでしょ? あたしだって、スクリーンに“終劇”って文字が出て、カーテンが閉まり始めた瞬間「え、終わり!?」って内心で叫んだもの」

ツバキ ASSAULT form
「新劇場版であれを再びやったら、抗議殺到どころじゃ済まないでしょうね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「だから、勧めといてなんだけど、これから結末を知らずに観る方は覚悟して観てください」


20代への初心者にオススメのロボットアニメ

『コードギアス 反逆のルルーシュ』(2006)


ツバキ ASSAULT form
「比較的、最近の作品ですね。これは続編の『R2』も含めてですか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「もちろん。じゃないと、完結しないから」

ツバキ ASSAULT form
「では、選定理由をどうぞ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「20代って、10代の延長なのね。子供じゃないけど、劇的に違うって言えるほど大人じゃない。だから、適度に最近の作品で、売れ線の内容で、ストーリー的にもちゃんとしてる作品って事で『コードギアス』を推します」

ツバキ ASSAULT form
「大ヒットしましたし、今でも根強い人気の作品です。『スパロボ』にも参戦してますしね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ロボットアニメとして面白くて、キャラやストーリーも楽しめる作品で言うと、同時期の『ガンダム00』と『マクロスF』も良いんだけど、初心者にオススメって事でね」

ツバキ ASSAULT form
「確かに一見さんでも問題のない作品ですが、『ガンダム』も『マクロス』もシリーズですから、作法のようなもの覚えてから観た方が、より楽しめるかもしれませんね」


30代への初心者にオススメのロボットアニメ

『機動戦士ガンダムUC』(2010)


ツバキ ASSAULT form
「これは聞かずともいい気もしますが、一応、選定理由をお願いします」

流遠亜沙 ASSAULT form
「30代は大人です。大人の鑑賞に堪えるクオリティとストーリーのロボットアニメを考えた時、他にぱっと浮かびませんでした」

ツバキ ASSAULT form
「初心者、しかも自由に使える時間が限られている大人に、2クールや4クールのTVアニメを観ろというのも、現実問題として難しいですしね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まあ、全7話を一気に観ようと思ったら390分(6時間半)かかるけどね」

ツバキ ASSAULT form
「そこは1日1話ずつ観ればいいんじゃないですか。ちょうど1週間で観られます」

流遠亜沙 ASSAULT form
「面白いから、結局、一気に観ちゃうと思うけどね。で、これをきっかけに前日譚の『逆シャア』を観たり、『ファースト』から『ZZ』まで観たり、新時代の『F91』を観たり、アナザーガンダムを観たりすればいいよ」

ツバキ ASSAULT form
「そういえば、マイスターの愛してやまない『Vガンダム』が挙がってませんね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「……挙げていいの?」

ツバキ ASSAULT form
「絶対に駄目です☆」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ですよね。うん、判ってる。あんなの、絶対に初心者に勧めちゃ駄目だって。でもね、あたしは大好きなの。小学生の時に観てハマっちゃったの。狂おしいくらいに好きなの。BD-BOX、超欲しい。だって初のオーディオコメンタリー収録だし、カトキさん描き下ろしのBOXイラストが超カッコイイし。BoxⅠは7月24日発売なので買ってください――いや、みてください!」

ツバキ ASSAULT form
「はあ……結局、こうなってしまうんですね。もし、これからロボットアニメにハマろうと思ってる方がいらっしゃいましたら、参考にしてみてください」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あのタイヤ付きの艦を止める盾になれ! 壁になれ! モビルスーツ!」

ツバキ ASSAULT form
「落ち着いてください」


『機動戦士Vガンダム』公式サイトはこちら

ファイヤー・オールエンジン!

ツバキ ASSAULT form
「サイクロン!」

ヤミヒメ
「ジョーカー!」

ツバキ ASSAULT form&ヤミヒメ
「さあ、お前の特撮愛を数えろ!」

ツバキ ASSAULT form
「ヤミヒメさんと2人きりは久しぶりですね」

ヤミヒメ
「そうだな。ここのところ、マイスターは『スパロボ』にかまけておるからな」

ツバキ ASSAULT form
「ですが、『仮面ライダードライブ』の第33話を観て、これはネタにしなければと思ったそうですよ」

ヤミヒメ
「うむ。時期的に最強フォームであろう〈仮面ライダードライブ タイプトライドロン〉だな」




ツバキ ASSAULT form
「ひょっとしたら〈タイプフォーミュラ〉が最強フォームかもと思っていましたが、違いましたね」

ヤミヒメ
「前作の『鎧武』でも、〈カチドキアームズ〉が最強フォームだと勘違いしたな。こうもパワーアップがあるというのは贅沢な話だ」

ツバキ ASSAULT form
「元々、赤いイメージでしたが、更に赤くなりました。ここまで全身が赤い主役ライダーは、『555』の〈ブラスターフォーム〉以来ではないでしょうか」

ヤミヒメ
「そうだな。〈タイプフォーミュラ〉の青も良かったが、やはり通常フォームと同系統の色の方が、落ち着く感がある」

ツバキ ASSAULT form
「進ノ介とベルトさんが“運転を代わる”のも面白いですね。声だけでなく、アクションもガラッと変わるのが素晴らしいです」

ヤミヒメ
「さすがは“ミスター仮面ライダー”と呼ばれる高岩氏だ。ベルトさんに代わった際のクールなアクションは鳥肌ものだった」

ツバキ ASSAULT form
「すごかったですね。平成ライダー第2期になって以降、スーツでの日常シーンが増え、そこでも高岩さんの演技は素晴らしかったですが、やはりアクションで魅せてくれる方だと再認識しました」

ヤミヒメ
「今回はタイヤコウカンを3つ同時に行っていたが、今後、他の組み合わせもあるのか気になるところだ」

ツバキ ASSAULT form
「今後といえばライダーの編成ですね。剛が敵対していたのは作戦だった訳ですが、来週からは3人が並ぶんでしょうか」

ヤミヒメ
「進ノ介の殉職に責任を感じていたからな。恐らく、何か山場があってからになるのではないだろうか。しかし、ライダーが3人体制になるのは珍しいな」

ツバキ ASSAULT form
「『アギト』は最初から、『555』は終盤、『オーズ/000』は〈プロトバース〉を3人目とするなら終盤から3人体制でしたね」

ヤミヒメ
「そういうイレギュラーを含めるなら、『キバ』の〈ダークキバ〉も3人目に数えられるな。しかし、レギュラーで3人目のライダーが参戦したという意味では『555』以来のはずだ。次回作以降、こういうパターンもありうるかもしれん」

ツバキ ASSAULT form
「シリーズ第8作目である『電王』から、ライダーは2人体制が基本でしたからね。2人でも必要充分でしたが、『鎧武』のように複数いるのも久々で新鮮でした。『剣(ブレイド)』は4人でしたし、1年という長期作品ですから、3人以上いても良いですよね」

ヤミヒメ
「だな」

ツバキ ASSAULT form
「そういえば――私、〈魔進チェイサー〉が好きなんです」

ヤミヒメ
「うん?」

ツバキ ASSAULT form
「〈仮面ライダーチェイサー〉も悪くはないんですが、〈魔進チェイサー〉が好きなんです」

ヤミヒメ
「う、うむ……」

ツバキ ASSAULT form
「……もう、登場しないんでしょうか」

ヤミヒメ
「ツ、ツバキよ! 夏の劇場版がもうすぐだ! 楽しみだな!」

ツバキ ASSAULT form
「どうされたんです、ヤミヒメさん? そんなに慌てて」

ヤミヒメ
「いやその……気にしないでくれ」

ツバキ ASSAULT form
「ふふふ。おかしなヤミヒメさんですね」

ヤミヒメ
(か、可愛い……)


『仮面ライダードライブ』公式サイトはこちら

ブレイブだぜ!

流遠亜沙 ASSAULT form
「各々方! いざ尋常に、“キョウシュウ”チェンジでござる!」

ヤミヒメ
「ツンデレの勇者、ブラックウルフ!」

ツバキ ASSAULT form
「澄まし顔の勇者、レッドラビット!」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ダメ人間の勇者、ダメ・ジ・アサルト!」

ヤミヒメ
「荒れるぞ!」

ツバキ ASSAULT form
「止めてみますか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「てな訳で、『帰ってきた獣電戦隊キョウリュウジャー 100 YEARS AFTER』のお話でございます」




ヤミヒメ
「名乗りの台詞には突っ込まずに進めるが、どうして今なのだ?」

ツバキ ASSAULT form
「発売されたのは1年前ですよね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「こういうのって1度機会を逃すと、ついつい先送りにしちゃうのよね。で、気付けば1年経ってました。てへぺろ」

ヤミヒメ
「……まあよい。久々に『キュウリュウジャー』を観られたのだからな」

ツバキ ASSAULT form
「そうですね。舞台は『キョウリュウジャー』の最終話から100年後の2114年。再び現れたデーボス軍に立ち向かうのは、彼等のひ孫に当たる世代という設定ですね」




流遠亜沙 ASSAULT form
「のっけからメンバーの色が違う(ブルー以外)のよね。しかも、それを怪人にダメ出しされて、正座で説教をくらうという」




ヤミヒメ
「なんともシュールな絵面(えづら)だな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まあ、戦隊における色って大事だからね。新たなキョウリュウジャーは子孫って設定だから別人なんだけど、演じてるのはオリジナルのキャスト陣で、ビジュアルやキャラの違いが面白いのよ」

ツバキ ASSAULT form
「ショックなのは、やはり……」

ヤミヒメ
「ウッチーの子孫の“ウッピー”だな」




流遠亜沙 ASSAULT form
「この時代はボウリング・ブームが140年ぶりに訪れてて、ウッピーはプロボウラーなのよね。で、性格はチャラいという」

ヤミヒメ
「こんなウッチーは嫌だ!」

ツバキ ASSAULT form
「落ち着いてください、あれはウッピーですよ。特典映像で役者の丸山敦史さんが仰っていましたが、“キモウザ可愛い”じゃないですか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ツバぴょんさんはアリですか?」

ツバキ ASSAULT form
「もちろんウッチーの方が好きですが、あれはあれで新鮮じゃないですか」

ヤミヒメ
「ツバキは懐が広いな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「懐には立派なものをお持ちですしね」

ツバキ ASSAULT form
「ぶちのめしますよ?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「細かいトピックスはすっ飛ばすけど――紆余曲折を経て、史上最弱のブレイブチームは“本来の色”を見つけ、再び戦いに挑みます。ベンベン♪」

ヤミヒメ
「活弁士か」




ツバキ ASSAULT form
「これはトリンに代わり賢神となったキャンデリラの人間態ですね。今回もCVを務めた戸松遥さんが顔出しで出演されています」

ヤミヒメ
「今回は主題歌の『VAMOLA! キョウリュウジャー』を劇中で歌うという趣向だったな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「部下のラッキューロも登場するし、カオス・ドゴルド・アイガロンも別人の設定で登場するんだけど、出演が不定期だった怨みの戦騎エンドルフだけは登場しなかったわね」




ツバキ ASSAULT form
「そしてクライマックスの決めのカットですね」

ヤミヒメ
「設定を生かした、本来であればありえない絵面だな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「けど、すごく印象に残るというか、ファンが見たい絵面よね」

ツバキ ASSAULT form
「語り出すときりがないので、かなり端折りましたが、前年の『ゴーバスターズ』同様に、かなり良いVシネ作品です」

ヤミヒメ
「『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』も、ファンサービスの精神に溢れた作品だったしな。なのでマイスターよ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「はい?」

ヤミヒメ
「『行って帰ってきた烈車戦隊トッキュウジャー 夢の超トッキュウ7号』は、早めに借りてくるがよい」

流遠亜沙 ASSAULT form
「御意。というか、『シンケンジャー』と『ゴセイジャー』のVシネを観てない事に気付きました」

ツバキ ASSAULT form
「そういえばそうですね。では、それもお願いしますね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あー、やる事がたくさんあるのって幸せだなー……」

ツバキ ASSAULT form
「遠い目をしているマイスターは置いておいて――」

ヤミヒメ
「次回も、お前の特撮愛を数えろ!」

いちばんだいじなものをみつけないとだめなんだよ

『デート・ア・ライブ Twin Edition 凜緒リンカーネイション 限定版』

PS3で好評を得た『凜祢ユートピア』と『或守インストール』が、新たなシナリオを追加し、装いも新たにPS Vitaに再臨!
橘公司によるストーリー原案と、つなこデザインの新規オリジナルキャラクターが登場する新規アフターストーリーを追加。
それは、儚くも切ない別れの物語――


前作2本+追加エピソードという事で迷ったのだが、事前情報を見るとやたら自信ありげな感じだったので、思い切って購入。
そりゃね、買うなら限定版ですよ。
amazonなら安いし。

で、プレイしての感想だが――すごく良かった。
ボリュームとしては多くはないが、アフターエピソードとしては充分な質と量だと思う。
そしてなにより、新ヒロインの凜緒が超可愛い。


もうね、CVの佐倉綾音さんの声と相まって、辛抱たまらん。
娘……アリだと思った。

ストーリーは過去2作品のヒロインである凜祢と鞠亜、そして鞠奈が加わり、凜緒の探し物を手伝うというもの。
既存のヒロイン達に関しては出番は少ないが、過去2作の続きとしては最高な結末が待っている。
とはいえ、結末は複数あるので、どれが最高かは人それぞれ。

あたしはと言えば――“現実で幸せにならなくても良いよね”派。
現実って、しんどいやん?

過去2作をプレイした方も、していない方も、この機会に是非。

公式サイトはこちら

明日は私の誕生日なの

流遠亜沙 ASSAULT form
「貴様のおかげで俺は地獄を見たんだよ!」

タオエン
「『ダンバイン』のトッド・ギネスですか。そこまで好きでもない作品からの引用は、身を滅ぼしますよ?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「いや、これはあなたとベアトリーチェにされた仕打ちに対して言ってるのよ?」

タオエン
「またまた。本当は癖になっているのではないですか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「か、勘違いしないでよ! そんな訳ないんだからね!?」

タオエン
「テンプレ、乙」

流遠亜沙 ASSAULT form
「くっ、タオエンになんて負けないんだから!」

タオエン
「そういう18禁ネタは『BLASTER form』でどうぞ。それで、今回のお題は何ですか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「先日、ふと『ラブ&ポップ』を思い出す機会がありまして」

タオエン
「『エヴァンゲリオン』の庵野秀明監督の初実写映画作品ですね。もう15年以上前になりますか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「うい。それで無性に観たくなってレンタル屋を回ったんだけど、どこも置いてなくて。調べたら、DVDになってるんだけど、レンタルはやってないのね。あたしは昔、レンタル版のVHSで観たんだけど、もうVHSなんて置いてないから」

タオエン
「評価はさておき、庵野監督の作品ですし、置いてありそうなものですが」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ね。なんで、代わりにこれを借りてきました」



『式日』


タオエン
「『ラブ&ポップ』に続く、2つ目の実写映画作品ですね。こちらはレンタルをやっているんですか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ゲオにはなかったけど、ツタヤにありました。これも高校生の頃にレンタルで観て以来なんで、15年ぶりくらいですよ。ざっと内容説明をお願いします」

タオエン
「撮るべきテーマを見失い、故郷の山口県宇部市(庵野監督の故郷でもある)に帰ってきたカントクは、誕生日の前日を生き続ける不思議な少女と出会い、彼女の行動をビデオカメラで追い続けていくうちに、奇妙な連帯感が生まれていく――というものです。amazonからのコピペですが」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ちなみに、ヒロインを演じてるのは『平成ガメラ』シリーズで草薙浅黄を演じた藤谷文子さんです」

タオエン
「率直に伺いますが――面白いと思いますか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「雰囲気を楽しむ作品だと思う。あの作品に漂う空気感みたいなものは、割りと好きです」

タオエン
「“好き・嫌い”や“面白い・つまらない”ではなく、“理解出来る・出来ない”に感想が別れる作品でしょうね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『ヱヴァ新劇場版』しか知らないような若い人で、庵野監督の世界観が好きな方は、ちょっと観てみてもいいんじゃないかしらと思う。あとは“鉄ちゃん”」

タオエン
「鉄道オタクですか。まあ、リアルタイムで世紀末の空気を知らない世代には、この作品の空気感は新鮮かもしれませんね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「世紀末の地方都市の風景っていうのが、ノスタルジックだしね。ただ、面白い作品を期待して観たら駄目」

タオエン
「ちょっと変わった映像を観てみよう――くらいの気持ちで観た方がいいでしょうね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「しかしアレだわ。『ゴジラ』ファンなんで、庵野監督の新作『ゴジラ』も楽しみなんだけど……『シン・エヴァンゲリオン』はどうなってるのん?」

タオエン
公式サイトのコメントを読む限り、『Q』が公開されてから、『シン』の作業は実質的にやっていないと判断出来る状態ですからね。果たして、いつになるのか。公開されるのか、されないのか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「助けてよ、タオエン……またいつもみたいに僕を馬鹿にしてよ!」

タオエン
「私の胸をはだけさせる気ですか……気持ち悪い」

流遠亜沙 ASSAULT form
「判らない方は『エヴァ旧劇場版』をご覧ください。夏が終わって悲しい方にオススメです」

タオエン
「ぐんにょりした気分になれること請け合いですが」

見せてやる――俺達のオーバードライブを!

ヤミヒメ
「ひとっ走り付き合うがよい! ふむ、ヤミヒメだ」

ツバキ ASSAULT form
「ヤミヒメさん、運転を替わりましょう。ごきげんいかがですか、ツバキ ASSAULT formです」

ヤミヒメ
「明日から新シリーズ『仮面ライダーゴースト』が始まるが、その前に『ドライブ』を語ろうという趣旨で本日はお届けする」

流遠亜沙 ASSAULT form
「――ちょっと待ったぁぁぁ! 追跡、撲滅、いずれも~マッハー! どうも、流遠亜沙 ASSAULT formです」

ヤミヒメ
「なんだマイスター。私の至福の時間を邪魔するでない」

ツバキ ASSAULT form
「ヤミヒメさん……」

ヤミヒメ
「い、いや、特撮の話がという意味であって、別に他意はない……事もなくはなくてだな――」

ツバキ ASSAULT form
「そうですか。ヤミヒメさんは特撮の話が出来れば、相手が私じゃなくてもいいんですね……」

ヤミヒメ
「違うぞ、ツバキ!? 私は、その、ツバキと話すのが楽しいのであって、誰でもよいなどという事は断じて――」

ツバキ ASSAULT form
「ふふ。すみません、少し意地悪を言ってしまいました」

ヤミヒメ
「ツバキ……」

ツバキ ASSAULT form
「私もヤミヒメさんとお話出来て楽しいですよ」

ヤミヒメ
(可愛い……)

ツバキ ASSAULT form
「――で、マイスターは何を無言でニヤニヤしているんです?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あ――あたしの事は気にせず、百合の花を咲かせ続けてくださってよくってよ」

ツバキ ASSAULT form
「では何をしに来たんですか……さあ、そろそろ本題に戻りますよ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「こうやって横道に逸れるから長くなるのよね。よし、スタート・ユア・エンジン!」

ツバキ ASSAULT form
「ヤミヒメさん、始めますよ?」

ヤミヒメ
「う、うむ。いつでもよいぞ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まずは第47話から。実質、本編としては最終話ね」




ヤミヒメ
「〈ゴルドドライブ〉=蛮野は倒したものの、すでに起動してしまった〈シグマサーキュラー〉を止めるため、最後の変身をする」

ツバキ ASSAULT form
「光り輝いていて、まさにオーバードライブといった様子ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そして、戦闘後に次回作の新ヒーローが早くも登場ですよ」




ヤミヒメ
「〈仮面ライダーゴースト〉だな。これは進ノ介の臨死体験という解釈でよいのだろうか」

ツバキ ASSAULT form
「そういう事でしょうね。『ゴースト』というタイトルですが、事前情報を見る限り、割りと和風な印象がありますから」

流遠亜沙 ASSAULT form
「昭和の特撮ヒーローものやロボットアニメだと、最終話で次回作のヒーローやロボットが助けに来るっていうのはお約束だったみたいだけど、あたしの世代だと馴染みがないから新鮮だったわ」

ヤミヒメ
「貴方は昭和生まれ(59年)だが、育ちはほぼ平成だからな」

ツバキ ASSAULT form
「TVで『仮面ライダー』と『ウルトラマン』の新作を放送していない時期でしたね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『仮面ライダーBLACK』と『RX』の頃は5歳で、ヒーローショーを観た記憶はあるけど、TVで観た記憶はないのよね。地元でも放送はされてたっぽいけど」

ヤミヒメ
「話を戻すぞ。戦いが終わり、ライダーに関するシステムをベルトさんと共に封印したにも関わらず、すでに亡きチェイスの形見を、封印せずに剛が持っていたのは良かったな」




流遠亜沙 ASSAULT form
「ツイッターでも前に書いたけど、この免許証のチェイスの顔写真がめっちゃ笑顔」

ツバキ ASSAULT form
「普段は無表情な分、ギャップがとても可笑しいですね。この後、進ノ介と霧子は、チェイスのそっくりさんと出会います」




ヤミヒメ
「ロイミュードの人間態には、コピー元の人間がいる。チェイスも“000”のナンバーを持ったロイミュードなので、コピー元の人間がいて然るべきなのだが……盲点だったな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「チェイスじゃないけど役者さんは同じだから、こういう形で登場させるっていうのは上手い事考えたわよね。話の展開としても気持ち良い」

ツバキ ASSAULT form
「そして最後は主人公とヒロインが微笑ましく締めてくれます」




流遠亜沙 ASSAULT form
「あくまで子供がメインターゲットだから仕方ないけど、スーパーヒーロータイムではラブコメ展開はほとんどなくて、恋愛に発展するパターンは本当に希少だから、『ドライブ』はレアケースだったわね」

ツバキ ASSAULT form
「『鎧武/ガイム』では新世界のアダムとイブになりましたが、あれは人間を超越してしまったので、恋愛と言っていいかは微妙ですしね」

ヤミヒメ
「この回で特筆すべきは、変身してのアクションが冒頭のみだった事だな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「「ノルマは果たしましたよ?」感はあるものの、ハートとの決着でも変身しないっていうのは、悪いのはロイミュードじゃなくて人間の悪意だっていう進ノ介の意思の表れとして効果的だったと思う」

ツバキ ASSAULT form
「この変身しないという意思は、次の第48話である特別編でも徹底していますね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「とはいえ、『仮面ライダー』な以上、主人公が変身しない訳にもいきません」




ヤミヒメ
「回想シーンという形で変身していたな。映像は新規で、更に3人のライダーも揃い踏みだ」

ツバキ ASSAULT form
「もう見られないと思っていた絵面だったので、感慨もひとしおでした」

流遠亜沙 ASSAULT form
「いや、本当よね。ノルマだからやってるんじゃなくて、視聴者が見たいものを見せてくれる……プロの仕事だわ。でもって、次のヒーローとの正式な邂逅でございます」




ヤミヒメ
「2人の間に浮いているのが、次回作のマスコット的存在だな」

ツバキ ASSAULT form
「声を担当されているのは、声優の悠木碧さんです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「普通に可愛い女の子も出来る方だけど、ウザ可愛かったり、屈折してたり、一癖ある役が印象的な方ですな」

ツバキ ASSAULT form
「そういう意味では、このユルセン役はハマり役ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「「ごみぃちゃん」って言ってほしい」

ヤミヒメ
「このシーンでは、大事なものであるはずの“眼魂(アイコン)”を、進ノ介に預けてしまえる〈ゴースト〉のキャラクターも表れていたな」




流遠亜沙 ASSAULT form
「そして最後の見せ場でござる。“奇跡”でベルトさんを装着し、だけど進ノ介は変身しない」

ヤミヒメ
「たとえ変身出来なくても、ベルトさんがいなくても、俺は刑事で仮面ライダーだ!」

ツバキ ASSAULT form
「素敵ですね。普通であれば変身してしまいますし、視聴者もそれが見たいはず。でも、それはやらない」

流遠亜沙 ASSAULT form
「やっちゃったら、前回の最終話が嘘になっちゃうしね。やらしい事を言ってしまうと、まだ『MOVIE大戦』もあるし、それまでお預けですな」

ヤミヒメ
「年末が待ち遠しいな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「とりあえず、ラスト2話に関しては、言いたい事は言えたかしら」

ツバキ ASSAULT form
「はい」

ヤミヒメ
「そうだな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「バイクに乗らないっていうのもそうだし、主人公が世間一般的に“真っ当な”職業に就いてたのも、『平成ライダー』では初なのよね」

ツバキ ASSAULT form
「確かに、冒険家・家事手伝い・ジャーナリスト・無職……真っ当と言いきれる職業の主人公がいませんでした」

ヤミヒメ
「『剣(ブレイド)』や『響鬼』は“仮面ライダー=職業(『響鬼』は微妙に違うが)”だったが、真っ当ではないな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そういう意味では、親目線でも子供に憧れてほしい主人公だったんじゃないかと。『平成ライダー』の主人公達って、正義感はあるけど、今時の若者でもあるから」

ツバキ ASSAULT form
「『555(ファイズ)』『ディケイド』『カブト』などは、特にそうでしょうね。カッコイイですけど、親御さん的には「ああなってほしい」とは思わないでしょうし」

ヤミヒメ
「今という時代を反映しているな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「だからって、聖人君子みたいな欺瞞に満ちた主人公は嫌だけどね。そんじゃあ、そろそろ終わるわよ」

ヤミヒメ
「うむ。月並みなコメントだが、『ドライブ』も非常に良い作品だった」

ツバキ ASSAULT form
「もうすぐ始まる『ゴースト』も、来年の今頃に同じように言える事を願うばかりです」


放送終了した『仮面ライダードライブ』公式サイトはこちら
新番組『仮面ライダーゴースト』公式サイトはこちら

ヒーローは、一度死んで蘇える。

流遠亜沙 ASSAULT form
「バッチリミナー! バッチリミナー! どうも、流遠亜沙 ASSAULT formです」

ツバキ ASSAULT form
「カイガン! オレ! ごきげんいかがですか、ツバキ ASSAULT formです」

ヤミヒメ
「命、燃やすぜ! ふむ、ヤミヒメだ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「いやはや――『仮面ライダーゴースト』、始まりましたな」




ツバキ ASSAULT form
「始まりましたね。それではヤミヒメさん、代表して感想をお願いします」

ヤミヒメ
「実に面白いと思うぞ。すでに第2話まで観た訳だが、最初から面白いと思えるケースは珍しい」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうね。最初はピンとこなくて、でも段々とハマっていくパターンがスーパーヒーロータイムは多いんだけど、『ゴースト』はすでにハマってます」

ツバキ ASSAULT form
「私は作品の雰囲気が気に入っているのですが、お2人はどこに注目されていますか?」

ヤミヒメ
「やはり特撮だな。〈仮面ライダーゴースト〉を演じている高岩氏の芝居とアクションは今回も素晴らしい」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あたしは〈ゴースト〉のデザインと、ベルトのギミックだわね。最初にネットで見たのが基本フォームの〈オレ魂〉で、その時はカッコイイか判らなかったんだけど、動いてるのを観るとカッコイイ」




ツバキ ASSAULT form
「ジャケットを羽織ったデザインと、黒を基調としたツートンカラーは、〈ウィザード〉に通じるものを感じます」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうなのよ。“魔法”と“幽霊”って親和性が高いと思うし、今後、絡みとかあると面白そうよね。ベルトは音声が楽しくて、憑依するゴーストが変身の時に周りで踊るのも可愛い」

ツバキ ASSAULT form
「あれは観ていて楽しいですね」

ヤミヒメ
「あのゴーストがジャケットのように被さる事で変身するというのも、デザイン・演出の面で秀逸だ。第1話では、早くもフォームチェンジが見られたな」




流遠亜沙 ASSAULT form
「〈ムサシ魂〉ね。主人公が歴史の偉人に憧れをもっていて、特に宮本武蔵にご執心っていう振りが活かされてたわ。今回の武器は〈電王〉のデンガッシャーみたく、組み替える事で複数の形態になるのね」

ツバキ ASSAULT form
「ガンガンセイバーですね。ブレード、二刀流に続き、第2話ではガンモードも披露されました」




ヤミヒメ
「そして〈エジソン魂〉だな。ここまではすでに公開されているフォームだが、次週は〈ニュートン魂〉ではないようだ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「弓の名手って誰かしらね? あたし、教科書に載ってるような偉人しか知らないから、それこそ宮本武蔵くらいしか武道家は判らない。山本五十六って偉人?」

ツバキ ASSAULT form
「偉人の定義にもよるでしょうけど、連合艦隊の司令官ですか……」

ヤミヒメ
「それこそ、第2話で登場した〈キャプテンゴースト〉の例もあるのだから、なくはないのではないか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「〈キャプテンゴースト〉といえば、バイクと合体して驚きのイグアナ形態となりましたな」




ツバキ ASSAULT form
「前作は車に乗るライダーでしたが、まさか爬虫類に乗るとは思いませんでした」

ヤミヒメ
「ドラゴンに乗るライダーはいくつか前例があるがな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「乗り心地は悪そうよね。劇中ではロデオみたいに見えたけど」

ツバキ ASSAULT form
「慣れないと酔いそうですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「キャラクターに関して言うと、竹中直人扮する仙人も好きなんだけど、御成(おなり)がウザ可愛くて好き」




ヤミヒメ
「ウザ可愛い……か」

ツバキ ASSAULT form
「まあ、判ります」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あとはユルセンね。アニメファン的には悠木碧さんのウザ可愛さがたまらない」




ヤミヒメ
「またウザ可愛いか……」

ツバキ ASSAULT form
「マイスターの悠木碧さんに対する認識は“ウザ可愛い”なんですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「“馬鹿可愛い”と“ダウナー系”の印象もあります。要は一癖あったり、屈折してる女の子が上手い方だなと。ともあれ――新番組『ゴースト』、面白いので応援していきたい」

ツバキ ASSAULT form
「そうですね。明日には第3話も放送されます」

ヤミヒメ
「うむ、MOVIE大戦も楽しみだ」


『仮面ライダーゴースト』公式サイトはこちら

みおさめ!

流遠亜沙 ASSAULT form
「来年の戦隊は『ジュウオウジャー』で、獣モチーフなのね」

ヤミヒメ
「ふむ。『ニンニンジャー』も、もうすぐ終わりだな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「年が明けたらクライマックスか……」

ヤミヒメ
「名残惜しいな……」

ツバキ ASSAULT form
「感傷的になっているところを申し訳ないのですが、もう始まっていますよ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「だって『ニンニンジャー』の続き、気になるじゃない。ツバぴょんも話に加わりなさい」

ヤミヒメ
「萬月が倒れ、九衛門の真相が明かされ、いよいよラスボス・牙鬼幻月の復活だ」

ツバキ ASSAULT form
「次回予告では蛾眉雷蔵がいましたが、やはり復活するのでしょうか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「してほしい。蛾眉雷蔵、好きなので」

ヤミヒメ
「しかし、次週は休止、その次は『トッキュウジャーVSキョウリュウジャー』なので、次回は3週後だ」

ツバキ ASSAULT form
「待ち遠しいですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『仮面ライダーゴースト』は第12話まで終わりましたな。1クール目が終了と共に、物語も一段落。新フォームが登場して、年明けから新展開――すごい緻密にスケジュールを組んでるんだろうな」

ヤミヒメ
「MOVIE大戦でお披露目となった〈闘魂ブースト魂〉と〈サングラスラッシャー〉が登場したな」




流遠亜沙 ASSAULT form
「劇場で観た時、なんでサングラスなんだろうって思ったんだけど、『ゴースト』のモチーフの1つが“目”だからなのよね。散々、“目”に関するアイテムや名前が登場してるにも関わらず、盲点だったというか」

ツバキ ASSAULT form
「昨今はライダーも戦隊も、モチーフが複数ありますからね。『ゴースト』の場合、“幽霊”や“偉人”といったモチーフの方が、ビジュアルとして印象に残りやすいのかもしれません」

ヤミヒメ
「しかし、そうなると今後登場するであろう新装備も、“目”がモチーフになるのだろうか」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あたし、“眼帯”はあると思うのよね。目が疼くぜ……みたいな」

ツバキ ASSAULT form
「中二ですか」

ヤミヒメ
「今後といえば、新企画も発表されたな」




ツバキ ASSAULT form
「『ディケイド』から歴代ライダーのカード・USBメモリー・メダル・スイッチ・指輪が登場し、『鎧武』ではフォームチェンジにも反映されました。前作『ドライブ』では、第2期『平成ライダー』では初めて、その手のアイテムが登場しませんでしたが、今回はあるんですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「しかもフォームチェンジもあるみたいね」






ヤミヒメ
「……ディケイドがないな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「……ブレイドもないわ」

ツバキ ASSAULT form
「……ウィザードもありません」

全員
「…………」

流遠亜沙 ASSAULT form
「いや、『平成ライダー』のフォームは全部あるはずよ!」

ヤミヒメ
「そ、そうだな」

ツバキ ASSAULT form
「はい。信じましょう」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ともあれ、スーパーヒーロータイムは来年も楽しみだわ」

2016年はスーパーヒーローイヤー



流遠亜沙 ASSAULT form
「俺は運命と戦う……そして勝ってみせる……! どうも、流遠亜沙 ASSAULT formです」

ヤミヒメ
「通りすがりの仮面ライダーだ、覚えておけ! ふむ、ヤミヒメだ」

ツバキ ASSAULT form
「さあ、ショータイムだ! ごきげんいかがですか、ツバキ ASSAULT formです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』第1章「ドライブ編」が配信中でございますよ」

ヤミヒメ
「1話約6分ほどなのだな。予告編では『ドライブ編』『ダブル編』『鎧武編』『フォーゼ編』『オーズ編』『ウィザード編』と、いわゆる第2期のみのようだが……」

流遠亜沙 ASSAULT form
「残りの10作品は……」

ツバキ ASSAULT form
「ですが、エンドクレジットの背後で、第1期ライダーの眼魂(アイコン)も表示されていましたから、何かしらのかたちで登場しますよ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ツバぴょんはいいわよ、『ウィザード編』が決まってるから」

ヤミヒメ
「今回ばかりはマイスターに同意だ」

ツバキ ASSAULT form
「この構図は初めてですね……」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まあいいわ。今週の『ゴースト』を観て気付いたんだけど、今年は『ライダー』45周年、『戦隊』40作品目の年なのよね。そういえば10年前の『カブト』と『ボウケンジャー』の時にも、35周年と30作品って言ってた事を思い出した」

ヤミヒメ
「それを記念して、2016年は“スーパーヒーローイヤー”とし、様々な企画があるそうだ」

ツバキ ASSAULT form
「その第1弾が映画『仮面ライダー1号』ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「この手のオールスター映画も恒例になってきたけど、今回はどの作品がフィーチャーされるか気になるところだわ」

ヤミヒメ
「“ご本人登場”もな」

ツバキ ASSAULT form
「新年早々、幸先が良いですね。今年は『シン・ゴジラ』もありますから、特撮ファン的にも良い年になりそうです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「それはそれとしてブレイド眼魂は……」

ヤミヒメ
「ディケイド眼魂もだ……」

ツバキ ASSAULT form
「ですから、私に恨みがましい顔をされても」


『仮面ライダーゴースト 伝説!ライダーの魂!』の配信情報や、映画『仮面ライダー1号』の情報などは、『仮面ライダーゴースト』公式サイトの下にあるバナーから

忍ばず未来へワッショイ!



流遠亜沙 ASSAULT form
「『手裏剣戦隊ニンニンジャー』、最終話を迎えましたな」

ヤミヒメ
「うむ、良い大団円だった」

ツバキ ASSAULT form
「そうですね。久右衛門に救いがあったのも、私としては嬉しかったです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「本来のラスボスである幻月が最終話間際まで実質的に登場しなかったようなものだから、敵って久右衛門のイメージだったじゃない。それが主人公達にとっては兄弟子みたいな存在で、色々と因縁があるキャラだから、そう感じる視聴者は多いんじゃないかしら」

ヤミヒメ
「宿敵と最後に判り合える……燃える展開だな」

ツバキ ASSAULT form
「それでも別れが待っている訳ですが、物語としては悲しくも美しいです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「正直、『戦隊』ってキャラやモチーフが変わるだけで、テーマや展開は変わらない。要はお約束のオンパレードだから、取り立てて言うような事はないんだけど、『ニンニンジャー』はコメディ要素が強かったイメージがある」

ツバキ ASSAULT form
「メインライターの下山健人氏は、アニメの脚本家としても有名な方ですから、アニメ的な台詞やパロディも楽しかったです」

ヤミヒメ
「『帰ってきた特命戦隊ゴーバスターズVS動物戦隊ゴーバスターズ』の脚本も担当されていたな。そうか、『戦隊』のメインライターは初なのだな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あとはロボのオトモ忍のギミックが新鮮だった」

ヤミヒメ
「モチーフに統一性がないため、新たなオトモ忍の登場の度に驚かされたな。ライオンハオーが登場した辺りから、他のオトモ忍の出番が一気に減った感はあるが」

ツバキ ASSAULT form
「敵が強大になっていきますから、仕方のない事かもしれませんけどね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「劇場版のダイノ丸を見て欲しくなったわ。まあ、そんなお金ないから買わなかったけど」

ツバキ ASSAULT form
「過去のヒーローが『ゴーカイジャー』とは違ったアプローチで登場したのも面白かったです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうなんですよ! 忍者だけでなく、魔法繋がりで『マジレンジャー』の小津翼(マジイエロー)が登場した時は感激した。あたし、『マジレンジャー』好きなんで」

ヤミヒメ
「翼役の松本寛也氏は、『特命戦隊ゴーバスターズ』の陣マサト(ビートバスター)も演じていたな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『ゴーバスターズ』も特に好きな作品。岩崎リュウジ(ブルーバスター)が同い年で、マサトもほぼ同年代だから、すごく感情移入しやすかったのも理由の1つかも」

ヤミヒメ
「段々と、貴方も観るのがつらくなっていくのではないか?」

ツバキ ASSAULT form
「ありえますね。アニメだと、すでに症状が表れていますから」

流遠亜沙 ASSAULT form
「感性の問題もあるけど、物語の蓄積っていうのもあるから、新鮮味を感じられなくて飽きてくるのよね。こればっかりは仕方ないのかもしれない」

ツバキ ASSAULT form
「もうすぐ『ジュウオウジャー』が始まりますが?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「もちろん観ますよ。何を言ってるんですか」

ヤミヒメ
「そうでなくては困る。私は観たいからな」

ツバキ ASSAULT form
「とはいえ、まだVシネがありますが」

ヤミヒメ
「そういえば、『ニンニンジャーVSトッキュウジャー』は観に行っていないのだな」

流遠亜沙 ASSAULT form
「毎年行ってたけど、お金がね。今は劇場版って言ってるけど、元はあれもVシネだったのよ。だからって訳じゃないけど、レンタルが始まってからでもいいかなって」

ツバキ ASSAULT form
「世知辛い話ですね」

ヤミヒメ
「甲斐性のない男だ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ともあれ――『ニンニンジャー』、面白かったです」

ヤミヒメ
「そうだな。スタッフ、キャスト、関係者のすべてに賛辞を送りたい」

ツバキ ASSAULT form
「そして、1年間おつかれさまでした」


放送終了した『ニンニンジャー』の公式サイトはこちら
新番組『ジュウオウジャー』の公式サイトはこちら

本能覚醒!!


『動物戦隊ジュウオウジャー』

流遠亜沙 ASSAULT form
「本能覚醒!!」

ヤミヒメ&ツバキ ASSAULT form
「この星をなめるなよ!」

流遠亜沙 ASSAULT form
「――という訳で、始まりましたよ『ジュウオウジャー』」

ヤミヒメ
「うむ。第2話まで放送されたな」

ツバキ ASSAULT form
「いわゆるパイロット版ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「いやはや――良いんじゃない? 良いんじゃない?」

ヤミヒメ
「うむ。良いな」

ツバキ ASSAULT form
「良いですね。スタートダッシュから、すでに面白いです」

ヤミヒメ
「地球人の青年が異世界“ジューランド”に迷い込み、そこで知り合った4人の異世界人“ジューマン”と共に地球に戻ると、侵略者“デスガリアン”の攻撃を受けてしまい、変身して立ち向かう。テンポは早いが、実に単純明快で判りやすい」

流遠亜沙 ASSAULT form
「なにせ、第1話で巨大ロボ戦までやっちゃったからね」

ツバキ ASSAULT form
「例年だと、巨大ロボ戦は第2話でしたね」




流遠亜沙 ASSAULT form
「良いわぁ……。別に懐古主義を気取るつもりなんてないんだけど、こういう特撮……良いわぁ」

ツバキ ASSAULT form
「この手の特撮は日本のお家芸ですが、すでにスーパーヒーロータイムと『ウルトラマン』シリーズでしか見なくなりましたからね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「CGを否定するつもりなんて、これっぽっちもないんだけど、こういう人が入ってるスーツで、ミニチュアがあって、実際に火薬を爆発させるのが良いのよ。これが味があるし、誤解を恐れず言うと、“これでいい”のよね」

ヤミヒメ
「どういう意味だ?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「海外のアメコミ原作の大作映画って、大量の予算と時間を使って作ってる訳でしょ? それに応じた内容になってるんだろうけど、日本の特撮ヒーロー映画は、それとは比べるべくもない低予算と時間で作ってて、だけどそれで充分に面白い」

ツバキ ASSAULT form
「コストパフォーマンスで言うなら、国産ヒーロー映画の方が優れているでしょうね。特撮ファン以外の人間の評価は違うでしょうけど」

流遠亜沙 ASSAULT form
「それなのよ。まだ判らないけど、『シン・ゴジラ』ってスーツ使うのかしら? で、人が入ったスーツの特撮って、現代じゃ通用しないのかしら? あたしは90年代の『ゴジラ』や『ガメラ』に強い影響を受けて育ったから、あのクオリティで充分なんだけど、人が入ったスーツの怪獣がミニチュアの街を破壊したら、現代人にはチープな映像に見えちゃうのかね?」

ヤミヒメ
「判らぬが、スーパーヒーロータイムでやっているという事は、今の子供は大丈夫なのではないか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「その子供も、今は幼稚園を卒園する頃には『戦隊』を卒業しちゃうらしいのよ。時代の流れなんだろうけど、そんな早く卒業しなくていいと思うのよね」

ツバキ ASSAULT form
「そろそろ話を『ジュウオウジャー』に戻しませんか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうね……ごめんなさい。なんか、しんみりちゃったわ」




ヤミヒメ
「“野生解放モード”だな。特にイーグルの飛行能力は目を瞠るものがある」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『アバレンジャー』でも“アバレモード”ってあったけど、こういうの好きだわ」

ツバキ ASSAULT form
「動物というモチーフが活かされていますね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「それぞれに動物的な特性を持ってるしね。ちなみに、ジュウオウタイガーのアムが、性格や仕草が猫っぽくて可愛い」




ツバキ ASSAULT form
「猫ではなく、ホワイトタイガーですけどね」

ヤミヒメ
「ふむ。ライオンもおるし、猫科が2頭か……」

流遠亜沙 ASSAULT form
「追加戦士は狼かもよ?」

ヤミヒメ
「そうだろうか!?」

ツバキ BLASTER form(黒うさぎ)
「――ふふふ。兎かもしれませんぴょん?」

ヤミヒメ
「ツバキ……!?」

ツバキ ASSAULT form
「どうかされましたか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あ、今のは見なかった方向で」

ヤミヒメ
「う、うむ……」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あー。まだジュウオウキングの合体パターンとか、声の出演者陣の話とかもしたいんだけど、さすがにそろそろ締めないと」

ツバキ ASSAULT form
「読者の方も暇ではありませんから」

ヤミヒメ
「ぬう……貴方が横道に逸れるから」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ごめんなさい。ともあれ、『ジュウオウジャー』面白いです」

ツバキ ASSAULT form
「新シリーズも期待大ですね」

ヤミヒメ
「そうだな。また1年、楽しませてくれそうだ」


『動物戦隊ジュウオウジャー』の公式サイトはこちら

オオカミをなめるなよ!

流遠亜沙 ASSAULT form
「本能覚醒!」

ヤミヒメ
「この星をなめるなよ!」

ツバキ ASSAULT form
「やみひめさん、ご機嫌ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「先日放送された『ジュウオウジャー』第17話にて、お約束の追加戦士が登場したのよね」




ツバキ ASSAULT form
「“ザワールド”ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「3つのジューマンパワーを持ってるんだけど、それがサイとワニと――」

ヤミヒメ
「オオカミだ!」



ライノスフォーム


クロコダイルフォーム


ウルフフォーム


ツバキ ASSAULT form
「本当にオオカミが登場しましたね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まあ、メジャーだし、モチーフにしやすいし、何よりカッコイイわよね」

ヤミヒメ
「うむ!」

流遠亜沙 ASSAULT form
「やっぱりウサギは可愛いイメージだし、インパクトが必要な追加戦士には採用されないわな」

ツバキ ASSAULT form
「スーパー戦隊でウサギがモチーフというと、『ゴーバスターズ』のイエローバスターくらいですしね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ジュウオウキューブウェポンなら出そうだけどね」

ツバキ ASSAULT form
「“キューブラビット”ですか。可愛いのがいいです」

流遠亜沙 ASSAULT form
「法則からいって、ウェポンの方だと“キューブウサギ”かしら。で、話を追加戦士に戻すけど――超強い」




ヤミヒメ
「“野性大解放”によって、3つのジューマンパワーを同時に使えるというのがすごいな」

ツバキ ASSAULT form
「敵っぽい初登場をするパターンはありますが、完全に敵として登場するのは珍しいですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あたしは『アバレンジャー』で『スーパー戦隊』に出戻ったんだけど、ちょうどアバレキラー以来じゃない?」

ヤミヒメ
「奴は基本的に敵側だったからな」

ツバキ ASSAULT form
「こういうのも新鮮でいいですね。仲間になった際の盛り上がりにも期待出来ます」

ヤミヒメ
「悪役ぶりが強烈だし、なにせ強いからな!」

流遠亜沙 ASSAULT form
「でも、この無双が長続きしないのも、ヒーロー特撮のお約束なのよね」

ヤミヒメ
「む……」

ツバキ ASSAULT form
「確かに、敵にしろ味方にしろ、登場時は最強なんじゃないかと思うくらい強いのに、どんどん弱体化していくパターンはありますね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『仮面ライダー555(ファイズ)』のデルタとか、『剣(ブレイド)』のレンゲルとかね。『戦隊』だと、主人公達が気力や根性で強い怪人を倒したりするけど、あれって精神論とお約束よね」

ツバキ ASSAULT form
「『ジュウオウジャー』のギフトも、そんな感じでしたね」

ヤミヒメ
「ぬぅ……」

流遠亜沙 ASSAULT form
「セラの弟の話が出てきたけど、ひょっとしたらそういう事なのかしら」

ツバキ ASSAULT form
「ザワールドの正体ですか? 確かに、このタイミングでセラがクローズアップされるのは不自然かもしれませんね」

ヤミヒメ
「…………」

流遠亜沙 ASSAULT form
「あ、ヤミヤミのテンションが下がっちゃってる」

ツバキ ASSAULT form
「大丈夫ですよ。絶対に仲間になりますから」

ヤミヒメ
「そうだな。うむ、今からそんな心配など無粋だ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「まあ、仲間になる通過儀礼で、ジュウオウジャーに派手にやられるシーンはあると思うけどね」

ヤミヒメ
「…………」

ツバキ ASSAULT form
「また余計な事を」


『動物戦隊ジュウオウジャー』公式サイトはこちら

若々しい女子中学生の汗の匂い


『ストライク・ザ・ブラッド ヴァルキュリアの王国篇』


タオエン
「ここから先は俺の喧嘩だ!」

ベアトリーチェ
「いいえ先輩、私たちの喧嘩です!」

流遠亜沙 ASSAULT form
「てな訳で、昨年末に発売された『ストブラ』のOVA、『ヴァルキュリアの王国篇』のお話でございます。観たのは4月頃だったかと」

タオエン
「アニメは2013年の10月から、2クール放送されましたね。ラノベ原作作品で、昨今の学園ラブコメ+バトル要素というスタンダードなジャンルですが、それだけにベテラン作家ならではの業(わざ)を感じさせる作品です」

流遠亜沙 ASSAULT form
「新人作家でこれは書けないというか、書かせてもらえないかもね。最初はもっとシンプルなものを要求されるだろうから」

ベアトリーチェ
「そんなにベテランなの?」

タオエン
「98年デビューなので、今年でこの道18年です。ラノベ作家としてはベテランでしょう」

流遠亜沙 ASSAULT form
「デビュー作の『コールド・ゲヘナ』は、あたしがハマった初期のラノベだったわ。巻数自体は5冊なんだけど、世界観や設定とかがすごく好みで良かった。あとは『ダンタリアンの書架』『ワイヤレスハートチャイルド』『少女ノイズ』くらいしか読んでないんだけど、『ストブラ』は読みたい」

タオエン
「昨今、読書量が激減していますからね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「時間と体力が無限に欲しい」

ベアトリーチェ
「ねえ、そろそろアニメ本編の話しようよ」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうね。ざっとだけど、触れていきましょ」




タオエン
「開始早々、だらしない主人公の世話を焼く雪菜という、ファンにはお馴染みの光景ですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「「しょうがない人ですね」みたいに、敬語で叱ってくれるのって、後輩キャラとしては理想よね」

ベアトリーチェ
「へえ。雪菜ってツバキちゃんのモデルなんでしょ?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「性格面でね」

タオエン
「イメージCVも種田梨沙さんですしね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「笑うなよ、兵が見ている」




ベアトリーチェ
「上目遣い、可愛いよね」

タオエン
「きょとんとしてるのが特にグッときます」

流遠亜沙 ASSAULT form
「上目遣いに勝るアングルなし」




流遠亜沙 ASSAULT form&タオエン
「パンチラ、キタ――ッ!」

ベアトリーチェ
「あー、はいはい」




流遠亜沙 ASSAULT form
「あたしの雪菜に次ぐお気に入りキャラ・アスタルテ、登場! “無表情でロリだと破壊力が増す法則”っていうのがあって、このロリっ娘はまさにそれ」

ベアトリーチェ
「料理を頬張ってるのが可愛いよね」




タオエン
「今回のヒロインであるラ・フォリアの、“お手付き”発言に反応するヒロイン達のリアクションが生々しくていいですね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ロリ・JC・JKと、年齢がバラけてるのが業が深いというか」




ベアトリーチェ
「女性関係でヒロイン達に嫉妬の眼差しを向けられるのも、この手のジャンルの主人公の宿命だよね」

タオエン
「ラッキースケベとハプニング体質は、もはや必須スキルですね」




流遠亜沙 ASSAULT form
「そして問題のシーン。OVAなので乳首まで描かれております。ちなみに、他のメンバーも同様です」

タオエン
「コメンタリーで主人公・古城役の細谷さんも仰っていましたが、『ストブラ』ではここまで描かなくてもよかったかもしれませんね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうなのよね。もちろん美少女のおっぱいが見られるのは嬉しいんだけど、あたしはこの作品にエロは求めていないのよ。萌えがあればいい」

ベアトリーチェ
「なんか意外だね。男の人は問答無用でHなのは嬉しいんだと思ってた」

流遠亜沙 ASSAULT form
「とんだ誤解だわ。エロ漫画やエロアニメみたく、エロが目的のメディアならともかく、そうじゃないメディアに中途半端なエロは要らない。パンチラとか、湯気で局部は隠れてるくらいで充分。それは萌えの範疇だと思うから」

タオエン
「激しく同意です。そういった部分は妄想や“薄い本”で補完すればいいのですから」

ベアトリーチェ
「マイスターとタオ姉が、がっちり握手してる……」




流遠亜沙 ASSAULT form
「ここが前篇のクライマックスやね」

ベアトリーチェ
「操られてる主人公に迫られて、押し倒されちゃうシーンだね」

タオエン
「なんだかんだで古城に好意を持っているので、受け入れそうになってしまうのが、ちょろ可愛くて最高です」




ベアトリーチェ
「一気に後篇のクライマックスだね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「後篇はここからが見所だから。古城がフェロモンで操られているのに気付いたラ・フォリアが取った作戦――それが“雪菜の汗だくの匂いで上書きしてしまえばいい”だった!」

タオエン
「「若々しい女子中学生の汗の匂いと、香水臭いオバサマの体臭。どちらが魅力的か、試すまでもありませんわ」――すごい名言であり、真理ですね」

ベアトリーチェ
「…………」

流遠亜沙 ASSAULT form
「タオッチ、ベアやんが引いてるわ」

タオエン
「はて、何がまずかったのでしょうか」




流遠亜沙 ASSAULT form
「ここからはお約束の吸血シーン。実にエロい――いや、けしからん」

タオエン
「大量の汗で透けた制服と、吸血による快楽の表情がエロい――いえ、けしからんです」

ベアトリーチェ
「これはアリなの?」

流遠亜沙 ASSAULT form&タオエン
「当然よ(です)!」

ベアトリーチェ
「線引きが難しいにゃー」




流遠亜沙 ASSAULT form
「で、ラストのシーンです。アンニュイな表情の雪菜が、たまらなく可愛い」

タオエン
「美少女の憂い顔というのは、キュンとしますね」

ベアトリーチェ
「TVアニメのフォーマットで2話分だけど、クオリティと密度はさすがOVAだね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「だわね。オーディオコメンタリーも収録されてるし、個人的には満足。単純にまた『ストブラ』が観られただけで感無量だし」

タオエン
「すでにOVAの新作製作も発表されていますね」

ベアトリーチェ
「楽しみだよね。出来れば、もっと収録時間が長いか、巻数が多いと、もっと嬉しいけど」

流遠亜沙 ASSAULT form
「もしくはTV第2期よね。なんだかんだで、やっぱりTVが1番嬉しいかも。また2クールで」

タオエン
「夢は広がりますね。これはいっそ、原作を読むべきなのかもしれません」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そうよね。ソフトが売れるのも大事だけど、アニメ化が原作に還元されるのも重要よね……悩ましい」

ベアトリーチェ
「美少女あり、ラブコメあり、バトルありでオススメだにゃん♪」


アニメ『ストライク・ザ・ブラッド』公式サイトはこちら

        
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