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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

ガンダムッ!

流遠亜沙
「来ると思ったよ。甘ちゃん坊やは、この船が沈めば、この船もろとも、皆が幸せになるんだろ!?」

タオエン
「…………」

流遠亜沙
「ば、バカにして……坊主がやる事、坊主が――は!? まやかすなぁぁぁッ!?」

タオエン
「もういいですか?」

流遠亜沙
「あ、はい。恐縮です。一応、説明すると、今のは『機動戦士Vガンダム』最終話の台詞です」

タオエン
「主人公が憧れていたお姉さん、カテジナ・ルースのものですね」

流遠亜沙
「BD-BOXが出るのよ。カトキさんの描き下ろし〈ヴィクトリーガンダム〉がカッコイイ」

タオエン
「『G-レコ』の話をするのではなかったのですか?」

流遠亜沙
「あ、うん……」




タオエン
「放送中はブログでもツイッターでも、まったく触れませんでしたね。同時期に放送されていた『ビルドファイターズトライ』は、第1話からツイートしていたというのに。あなたは『ガンダム』大好きだったはずでは?」

流遠亜沙
「その前に、あたしの『ガンダム』遍歴の話をしてもいいかしら? にわかの癖に『ガンダム』語るなとか言われたくないので」

タオエン
「手早くお願いします。私も暇ではありませんので」

流遠亜沙
「あ、恐縮です。あたしは84年生まれなので、『逆シャア』までは当然、リアルタイムじゃありません。すべてビデオです。『F91』から『ガンダムX』直撃世代で、『∀ガンダム』以降も、アニメ作品はすべて観てます。ただ、『ガンプラビルダーズ ビギニングG』のみ未見です」

タオエン
「たしか、最後のCパーツは無料配信されなかったんですよね」

流遠亜沙
「うい。なので、いつかレンタルで観ようと思って今に至ります。で、1番好きな作品は『Vガン』こと『Vガンダム』です。あれは子供達に観てほしいという事で、主人公の年齢が今でも最年少の13歳という。まあ、メインターゲットだった低年齢層には、まったく刺さらなかったんだけどね」

タオエン
「しかし、当時小学生だった流遠亜沙少年の心には刺さった訳ですか」

流遠亜沙
「刺さるどころか、撃ち抜かれたね。リアルタイムじゃ観られないから、例によってレンタルが始まってからで、多分、4年生ぐらいのはず。後になって思う事だけど、『Vガン』にハマる小学生はヤバいよね」

タオエン
「確実に病んでいますね」

流遠亜沙
「いや、当時は全然、そんな事ないのよ。普通に学校楽しかったし。ただ……今を予見してたのかね」

タオエン
「何がそんなに良かったんです?」

流遠亜沙
「作品に漂う悲壮感?」

タオエン
「確信しました。すでに病む兆候があったんですね」

流遠亜沙
「……ほんまや」

タオエン
「そろそろ、いいですか?」

流遠亜沙
「あと、『イデオン』『ダンバイン』『エルガイム』『キングゲイナー』『リーンの翼』なんかの、富野監督の代表作はほぼ観ております。『ザンボット3』『ダイターン3』『ザブングル』なんかは『スパロボ』で知ってるくらい。ちなみに『ブレンパワード』大好き」

タオエン
「あれもまた、随分とアレな作品ですね」

流遠亜沙
「アレなのが好きなんだろうな……。ともかく、『ガンダム』作品、富野作品には一家言あります」

タオエン
「ようやく本題ですね。では、富野監督による待望の『ガンダム』35周年記念作品『G-レコ』こと『ガンダム Gのレコンギスタ』はどうだったんですか?」

流遠亜沙
「…………言わなきゃ駄目?」

タオエン
「何のための場ですか」

流遠亜沙
「いや、何を言っていいものか……あたし、批判はしたくないのよ。好きな人だっているのに、自分に合わなかったからって悪口を言う人、嫌いだし。だから、良いところを見つけられなかった作品はノーコメントを通します」

タオエン
「その発言で『G-レコ』については推して知るべしですが、この場はどうするんです?」

流遠亜沙
「いや、駄目とか言うつもりはないのよ。ただ、刺さらなかっただけで。けど、昔から『ガンダム』好きみたいな人は、『G-レコ』面白いって言うのよ。だから、ハマれなかったのが悔しいというか……」

タオエン
「“俺は理解出来るアピール”じゃないんですか? 通(つう)ぶりたい、みたいな」

流遠亜沙
「そういう人も90年代ならいたと思うけどね。宇宙世紀しか認めないとか、『逆シャア』までとか、富野監督作品以外は『ガンダム』じゃないとか」

タオエン
「すでに富野ガンダムの方が少ない時代ですしね」

流遠亜沙
「だから、古参の『ガンダム』ファン的に、『G-レコ』ってどうだったんだろう? あたしが『G-レコ』で感じたのは、戦闘シーンの独り言が多すぎる――なのよね」

タオエン
「『ガンダム』シリーズの戦闘シーンは、まるで会話しているように見えるだけで、実際には会話は成立していない――今に始まった事ではないと思いますが」

流遠亜沙
「そうなんだけど、今回は目に余るというか。今までは気にならなかったのよ。でも、今回はメチャクチャ気になった。こいつら、しゃべりすぎだろって」

タオエン
「まあ、確かに」

流遠亜沙
「まとめて言っちゃうけど、キャラ・メカ・ストーリーも好きになれなかったし、相関図も判らなかった。マスクがルインだって最初、判らなかったし、気の良い先輩っぽかったのが、なんで急にベルリの敵になってるのか理解が追いつかなかった。ベルリ達が誰と戦ってるのかも、宇宙に上がったぐらいから判らなくなったし。宇宙からの脅威って聞いてドキドキしてたら、人間だったし。レコンギスタっていうのは、彼等が地球に帰る事だったの? もう後半は何が何だか。最終決戦も“決戦”って感じじゃなかったし」

タオエン
「……ずいぶんと溜め込んでいたんですね」

流遠亜沙
「あー……言ってもうた。言わんどこう思ってたのに」

タオエン
「あくまで意見なので、これくらいは大丈夫ではないですか」

流遠亜沙
「だといいけど。しかし、思い入れのない『ガンダム』作品の2つ目が、まさか富野監督の『ガンダム』になろうとは……。嫌いじゃないです。アニメに関しては嫌いな『ガンダム』作品はありません。あくまで“思い入れがない”だけなので、悪しからず」

タオエン
「ちなみに、1つ目を聞いても?」

流遠亜沙
「“A”のやつです」

タオエン
「ああ」

流遠亜沙
「『ビルドファイターズトライ』が面白かっただけに、複雑な半年間だった……」

タオエン
「では、最後に言い残した事があれば」

流遠亜沙
「1機やられても2機目! 2機やられても3機目! 一挙にやられはせん!」

タオエン
「『Vガン』の後半、敵のパイロットであるマチス・ワーカー大尉の台詞ですね。では、今回はここまでです」

流遠亜沙
「おかしいですよ、カテジナさん!? 目を覚ましてください!」

タオエン
「もういいですよ」
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