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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

心に剣 かがやく勇気 確かに閉じこめて

『仮面ライダー剣』(第31~最終話)

橘(咲哉/仮面ライダーギャレン)は栞の父・広瀬義人と接触し、剣崎(一真/仮面ライダーブレイド)が封印したアンデッドと融合しつつあること、始(相川/仮面ライダーカリス)の正体が特殊なアンデッド・ジョーカーであることを知らされる。
アンデッドはそれぞれの種を代表してバトルファイトに参戦し、最後まで勝ち残った種が地上の支配権を得る。
人類の祖・ヒューマンアンデッドが1万年前の戦いを制したため、今日の人間の繁栄がある。
しかしどの生物の祖でもないジョーカーが勝者となれば、すべての種が滅んでしまうという。



ツバキ
「ルナ!」

流遠亜沙
「トリガー!」

ツバキ&流遠亜沙
「さあ、お前の罪を数えろ!」

ツバキ
「この名乗りをマイスターとするのは実に不本意です。ヤミヒメさんとチェンジでお願いします」

流遠亜沙
「ヤミヒメもツバぴょんもひどいわ……あたし、泣いちゃうわよ? いいの? 30歳の男が人目もはばからずに泣くわよ?」

ツバキ
「ちょっとした地獄絵図なので、やめてください」

流遠亜沙
「さあ、不朽の名作『仮面ライダー剣(ブレイド)』を観返したので語ろう企画・後編だゼェェェット!」

ツバキ
「このサイトの管理人・流遠亜沙はダメ人間である。流遠亜沙は愛する『仮面ライダー剣』のために、無駄に語るのだ」

流遠亜沙
「よ! 名ナレーション! でも無駄って言うな!」

ツバキ
「無駄口は結構ですので、さっさと始めてください」

流遠亜沙
「では――第31話からOP曲が『ELEMENTS』に変わります」


ツバキ
「名曲ですね。格好良さで言えば、平成ライダー主題歌中、屈指と言えるでしょう」

流遠亜沙
「映像も超カッコイイ。すでにこの時点で〈仮面ライダーブレイド キングフォーム〉の後ろ姿が登場しております」

ツバキ
「この話数の放送日が04年9月5日なので、9月11日公開の劇場版が〈キングフォーム〉のお披露目ということになっていますが、実はTVが先だったんですね」

流遠亜沙
「まあ、ちゃんと全身が映るのは劇場版が先だけどね。ここから後編に向けての新展開となります」

ツバキ
「メインライターの交代ですね」

流遠亜沙
「それについては後で。第32話では剣崎が始を庇って「始が世界を滅ぼすと判ったら俺が封印する」って、橘さんに言う台詞が好き」

ツバキ
「切なくも素敵な台詞ですね」

流遠亜沙
「好きだわ、こういうの」

ツバキ
「第34話では、ついに最強フォームの登場です」


流遠亜沙
「キングフォーム、キマシタワー! 「戦えないすべての人のために、俺が戦う!」も名台詞!」

ツバキ
「第34話はキングフォームになって、敵を殴り飛ばしたシーンで終わりますが、続く第35話はフォームチェンジのシーンから撮り直しているという凝りようです」

流遠亜沙
「普通はCM前のシーンみたいに、同じ映像を使い回すもんだけどね。しかもパワーアップしてて、パンチで吹っ飛んだ敵が壁にめりこんでるという……」

ツバキ
「マジパナイですね」

流遠亜沙
「本当、マジパネェッスよ!」

ツバキ
「……やめましょう、つらいです」

流遠亜沙
「……うん」

ツバキ
「第35・36話は前後編で、震災で家族を亡くした少女の話でしたね。「ヒーローなんていない」と言う少女のために、ヒーローの姿を見せる剣崎の姿はまさに仮面ライダーでした」

流遠亜沙
『語ろう!555・剣・響鬼』で、後半からメインライターになる會川昇氏が言ってた事だけど、とある座談会で何人かの映画監督が「9.11以降、安易に正義が勝つみたいなヒーロー物はつくれないよね」的な事を言ってたらしくて、それに対するアンサーとして書いたらしいのよ。あたしはこの2話、すごく好き」

ツバキ
「剣崎のヒーローとしての成長が描かれた回でもありますね」

流遠亜沙
「第37話は、まずはブレイラウザーとの二刀流・ストレートフラッシュを披露」


ツバキ
「二刀流はこの後、もう1度だけやっていますね。そして、後半では〈カリス〉の最強フォーム〈ワイルドカリス〉が登場です」


流遠亜沙
「いいわ~。まさにワイルド。ワイルドに吠えるぜ!」

ツバキ
「続けますよ、おじさん。第38話ではダークサイドに堕ちたままの睦月の〈レンゲル〉が、あっさりと〈ワイルドカリス〉に裏拳でのされています」


流遠亜沙
「睦月、不憫だわ……」

ツバキ
「長いですね、ダークサイド」


流遠亜沙
「で、第40話にて初めて4人のライダーが共闘する。この硝煙で影になってるカットが素敵」


ツバキ
「ですが、成り行きで共闘しただけなので、〈レンゲル〉は少し所在なさげに見えますね」

流遠亜沙
「この回はヒロイン・広瀬栞(ひろせ・しおり)の父親の姿と記憶をコピーした人造アンデッド・トライアルBが、娘を護るという使命を取り戻して絶命するのが悲しくて……」

ツバキ
「貴方はこの手の話が好きですね」

流遠亜沙
「ええ、たまらなく好き」

ツバキ
「湿っぽくなっていますが続けます。第41話では、ここまで不明瞭だったバトルファイトの仕組みが描かれます」

流遠亜沙
「封印のラウズカードがない1万年前の戦いで、どうやってアンデッドを封印していたのか、誰が勝利者を決めたのか、とかね。この回は完全に忘れてたから、観て、すごくすっきりした」

ツバキ
「第42話では、やっと睦月がダークサイドから抜け出します。この回では人間の姿になれる上級アンデッド・タイガーアンデッド=城光(じょう・ひかる)が睦月を救うために自分を犠牲にしたり、同じく以前に自らを犠牲にしたタランチュラアンデッド=嶋昇(しま・のぼる)も心象世界に登場して、彼女に力を貸します」

流遠亜沙
「この話もまたね、良いのよ。戦いを望まないアンデッドもいて、共存が出来たんじゃないかって思わせてくれたり……」

ツバキ
「人と人でないもの――これも貴方が好きそうな構図ですね」

流遠亜沙
「大好き。彼等の協力のおかげでようやく、睦月が〈レンゲル〉を自分のものにする……ここまで長かった。まさか、ここまで時間がかかるとは思ってなかった。本当にディテールを忘れてるわ」

ツバキ
「そして第46話で、ついに本当の意味で4人のライダーが並びましたね」


流遠亜沙
「しかも、4人が同じカットで映るのはこの回だけという。今思うと、ものすごい事だわ……」

ツバキ
「ここまで触れませんでしたが、今回のバトルファイトを仕組んだ人間であり、この作品の黒幕である〈BOARD〉の天王寺理事長役は『ウルトラセブン』のモロボシ・ダン役でおなじみの森次晃嗣氏でした。最後は人造合成アンデッド・ケルベロスⅡに変身し、しかし敗れます」

流遠亜沙
「ラストがまた悲惨というか後味が悪くてね……」

ツバキ
「続く第47話は波乱ですね。ジョーカー=始が勝ち残ればすべての種が滅んでしまうかもしれない。始を封印すべきと言う橘さんに対し、「誰でも運命と戦う事は出来るはずです」と立ちはだかる睦月の成長が窺えます」

流遠亜沙
「直後の〈ギャレン〉と〈レンゲル〉の師弟対決では、橘さんが一瞬で勝負を決めるのよ。この後、共存を拒んだ最後のアンデッド(ジョーカーを除く)であるギラファアンデッドを封印すべく死闘を繰り広げる」


ツバキ
「〈ブレイド〉に続き、2度目の“面割れ”ですね。結局、橘さんは剣崎達の言葉を信じ、ギラファアンデッドを封印します」

流遠亜沙
「橘さんは厄介な先輩だったけど、本当は実力があるし、なにより良い人なのよね。それが証明された最後の見せ場でもある。「だから最後に残ったものだけは、失いたくない! 信じられる、仲間だけは!!」……カッコイイです、橘さん!」

ツバキ
「ここで橘さんは行方不明。ジョーカーである始が勝ち残ったかたちになり、世界の滅亡が始まってしまいます。いよいよ、クライマックスですね」

流遠亜沙
「余談だけど、続く第48話のアバンにて、劇場版で〈仮面ライダーグレイブ〉=志村純一(しむら・じゅんいち)役を演じた黒田勇樹さんが警官役で友情出演しております」


ツバキ
「劇場版ではもう1役ありますが、一応、伏せておきましょう。『仮面ライダーディケイド』でも〈グレイブ〉に変身していましたね」

流遠亜沙
「そして第49話(最終話)でございます。平成ライダーの劇場版はパラレル設定が多くて、『剣』もそうなんだけど、この最終回では劇場版からのフィードバックが見られて面白い」

ツバキ
「無限に増え続けるダークローチを倒し続ける剣崎と睦月の疲労は濃く、もうジョーカーである始を封印するしかないのか? 苦悩する剣崎は、そこで1つの方法を思いつきます。すなわち――」

流遠亜沙
「キングフォームを使い続ける事で、剣崎が意図的にジョーカーになる――そうすれば残ったアンデッドは2体となり、バトルファイトは再開され、世界は滅びない……」

ツバキ
「かくして始との戦いの最中、剣崎はジョーカーとなり、始に「人間達の中で生き続けろ」と言って姿を消します」

流遠亜沙
「究極の自己犠牲よね。近くにいれば戦ってしまうかもしれないから2度と会えず、アンデッドだから永遠に生き続けなければならない……。かつて、これだけ切なくも美しい物語があっただろうか? いや、ない!」

ツバキ
「反語表現がウザいですが、その意見には同意します。非常に素晴らしい結末だと、私も思います」

流遠亜沙
「あ、これも余談だけど、最終話にはスーツアクターの高岩成二(ブレイド役)・岡元次郎(レンゲル役)の両氏が顔出しで出演されています」


ツバキ
「恐らく、手前右のお2人ですね」

流遠亜沙
「いやはや、終わっちゃった……」

ツバキ
「通して観たのは3度目なのに、燃え尽きてますね」

流遠亜沙
「真っ白にね。あー……面白かった! ネタとして挙げられる事が多い『剣』だけど、近年、再評価されてる印象があるし、未見の方には観てほしい」

ツバキ
「ドラマCDが出ましたし、BD-BOX化も決定しました。『スーパーヒーロー大戦GP』には〈ギャレン〉以外の3人のライダーも出るようですし、これをきっかけに観ていただきたいですね」

流遠亜沙
「観終わった後にBD-BOX化を知ったんで、本当に驚いた。映画は橘さんを天野浩成さん本人が演じるのは知ってたけど、他の3人は顔出しするのか……すごい楽しみ。『スーパーヒーロー大戦GP 仮面ライダー3号』は3月21日公開です」

ツバキ
「回し者ではありません、一応。観返してみて印象などは変わりましたか?」

流遠亜沙
「全然。メインライターが変わる前の方が良かったとか、変わって良くなったとか、まったく思わない。だって最初から面白いもの。件の『語ろう!』では、序盤が微妙だけど後半の盛り上がりはすごいっていう評価が多いけど、あたしは最初から好き。当時は『響鬼』と同じで、メインライターの変更があったなんて気付かなかったし、変化も感じなかった」

ツバキ
「第1話で組織が壊滅してしまうので、“職業ライダー”というのはあまり印象に残りませんでしたが、随所に散りばめられてはいるんですよね。特に後半は設定を活かしたシーンや台詞が多いように思います」

流遠亜沙
「主人公の剣崎が普通の青年で、ヒーローとしては頼りなかったけど、最後にはヒーローに相応しい成長を遂げるのも素晴らしい。序盤は新人だから弱いし、怒りっぽかったし、キャラ的にも固まってなかった印象だっただけに、余計にね」

ツバキ
「人間を知り、剣崎との絆を深めていった始。大切な人を失い、騙され続けても、仲間達を信じた橘さん。アンデッドを含む多くの人々に助けられ、弱さに打ち勝ち、本当の仮面ライダーになれた睦月。他の主要人物も魅力的に描かれていました。『仮面ライダー555(ファイズ)』とはまた違った“人間と怪人”のドラマも面白かったですね」

流遠亜沙
「いくらでも言いたい事はあるけど、やっぱり観てほしい。人に勧めるなら『555』だけど、1番好きなのは『剣』だわね。もう……本当にたまらん」

ツバキ
「では、キリがなさそうなので、この辺りで終わりましょう。最後に一言お願いします」

流遠亜沙
「運命の切札をつかみ取れ!」


『仮面ライダー剣』公式サイトはこちら
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