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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

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二次元にしか恋をしない少女を救う方法は――漫画を描いてデレさせること!?

『デート・ア・ライブ13 二亜クリエイション』
著者:橘 公司
イラスト:つなこ

士道は道ばたで空腹により倒れていた第9の精霊、二亜と出会う。
二亜をデレさせるため、オタクデートをすることになる士道だが……。
「あたし――二次元にしか恋したことないんだ」
衝撃の事実が発覚し――!?
やはり今回のインパクトはまず表紙の精霊……だってシスターなんですもの!
特にシスター好きという訳ではないが、黒と白の黄金パターンは良いよね!
しかもシスターもののエロ漫画なんかは背徳感が――おっと、『ASSAULT form』ではここまでだ。

今回登場する精霊・二亜はオタク属性。
性格は気さくでフレンドリーという、今までいなかったタイプ。
スレンダーではあるが、自分の“貧乳”をコンプレックスではなくネタに出来るポジティブさも含め、こういうキャラ――好き。

メインである攻略シークエンスも良いのだが、今回も独自の行動を取る狂三のシーンや、息を呑むクライマックスシーンなど、読み応えバッチリ。
個人的にお気に入りの七罪の見せ場もあるので、七罪好きは刮目して読むべし。

明かされる真実と、更に深まる謎……。
物語の終局は近そうだが、そうならない気もして、とにかく続きが気になる展開。

早く次を……!
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出会いと別れに彩られた、ひまわり書房へようこそ。

『ひまわりさん』第6巻
著者:菅野 マナミ

学校のまん前に建つ古くてちいさな本屋さん〈ひまわり書房〉では、今日も店主の“ひまわりさん”が迎えてくれる。
本と本屋に集まる人たちをめぐるハートフルストーリー第6巻。




最新刊、読了。
今巻のトップバッターは奈々子だ!


個人的に、この作品イチオシのキャラ。
黒髪で、優等生キャラで、ちょっと地味という実に俺得キャラ。
CDドラマでは茅野愛衣さんが演じられており(未聴だが……)、イメージ通り。

――地味可愛いキャラって良いよね。

小学生&中学生&高校生時代のひまわりさんも登場し、これまた俺得。


いや、現在の大人のひまわりさんも、黒髪が素敵なクールビューティなのだけど。
おまけ漫画のデレ顔もたまらないし。


情緒あり、青春あり、百合ありのちょっとした日常の物語。
オススメ。


公式サイトはこちら

時間と金の無駄なのか? 合コン、一発勝負

『ぐらんぶる』第3巻
原作:井上 堅二
漫画:吉岡 公威

事実無根なのに“美人のカノジョ”がいると勘違いされた伊織。
キャンパス内の男たちの怒りを買ったまま生き延びられるのか?
そしてサークルにまさかの新入女子会員が!
屈指の人気を誇る衝撃の“合コン回”収録、怒涛の第3巻!!!


面白い!
原作と作画が完全にマッチしている。
ギャグのシーンで見せるキャラの表情が絶妙で、それでいて女の子は可愛く、そのコントラストも良い。

そして、今回もメインヒロインの千紗がたまらん。


基本は無口系だが、様々な表情も見せるギャップが良い。

更に、表紙に登場している地味可愛い系女子は何者か!?


これは実際に読んで驚いていただきたい。
まあ、第2巻まで読んでいる方なら予想はつくだろうし、あたしも「もしや……」と思ったが。

単純にコメディとして楽しむも良し、女の子を愛でるも良し。
オススメ。

悪魔ッ娘、学園に通う!?

『神殺姫ヂルチ』第2巻
著者:的良みらん

悪魔退治組織〈第七福音機関〉に所属することとなった春臣とヂルチは、新たな“枝”(=人工悪魔)を探すため、室姫と学園への潜入捜査を開始する。
仮初めの学生生活を満喫するなか、ヂルチたちは“枝”と遭遇し……?


『おまもりひまり』の的良みらんの新シリーズ、第2巻がようやく発売!
実に9ヶ月ぶりである。
経済的な事情から、春から『ドラゴンエイジ』を読んでいないので、ほぼ未読のエピソード。

制服!


新キャラ!


そして水着!



ロリ巨乳ヒロイン・ヂルチは今回も色々とたまらん。



そして、やはり見所はエプロン姿!


なんだ、このけしからん格好は!?

そしてもう1人のロリキャラ・静寂(しじま)も可愛い。


学生ではないので今回は出番が少ないが、水着姿や新たな表情も描かれている。

新キャラの眼鏡っ娘も良い感じで、ますます今後の展開が楽しみ。
もちろん、もう1人のメインヒロイン・夜鍵(やかぎ)も正統派黒髪巨乳でたまらん。
可愛い娘ばかりなのでオススメ。

ローリング・スポコメディ感動の完結編!

『ロウきゅーぶ!15』
著者:蒼山サグ
イラスト:てぃんくる

小学生も終わりに近づいた二月。
全国大会出場チームと合同合宿に挑むことになった智花たちなのだが……どうやら相手の娘たちは昴が気に入ったご様子で――!?



小学生を愛してやまない著者が送る小学生ラブなラノベ――いよいよ最終巻。

この巻を読んで確信した事がある――この人は馬鹿だ。

いや、良い意味で。
文章は紳士的だし、変態的な印象は微塵もない。
ただ、良い意味ですごく馬鹿。

揺れる飛行機の機内で、昴が左右から智花と愛莉に抱きつかれるシーンの締めがひどい。
うん、良い意味で。

小学生の女の子の可愛さを描いてきた本作も、これにて終わり。
ラストを締めくくるに相応しい内容となっているので、是非とも見届けていただきたい。

最後に――まったく、小学生は最高だぜ!

バカ快進撃

『ぐらんぶる』第4巻
原作:井上 堅二
漫画:吉岡 公威

ライセンス合宿参加費を稼いで、ついに沖縄上陸を果たす伊織たち。
だが喜びも束の間、バカの鬼門・学科試験が待っていた!
全裸系ダイビングストーリー、さらに勢い加速!!


早くも4冊目。
今回も面白い。

『バカテス』の著者らしい馬鹿馬鹿しい馬鹿達。
そんな馬鹿達と、可愛らしい美少女(まだ10代だから!)達を、確かな画力で漫画として昇華した作品。
馬鹿達に笑い、美少女達にキュンとする。

個人的にはメインヒロインの千紗が今回も可愛くて仕方ない。


そして、もう1人のメインヒロインとなりつつある“ケバ子”こと愛菜も地味可愛い。


今回は“ケバ子フォーム”が回想シーンでしか登場しないため、全編に渡って素顔を堪能出来る。
ちなみに、あたしはアニメ化されていない漫画やラノベを読んでいて、特定の声優さんをイメージする事は稀なのだが、愛菜は水樹奈々さんのイメージで台詞が再生されている。
アニメ化された際には是非、水樹さんでお願いしたい。

今後は千紗と愛菜で修羅場ってみたりしてほしい。
やはりライバルがいてこそラブコメは盛り上がる。

『ひまわりさん』の菅野マナミ初の短編集!!

『菅野マナミ短編集 良い子さんと不良先生』
著者:菅野 マナミ

『アット ビタミン』掲載の掲題作を始め、電撃大王ジェネシス掲載の『きつねとゆりこ』『彼女のひみつ』、TVアニメ『さくら荘のペットな彼女』の劇中内で使用した『なのはな荘』(椎名ましろ作)などを収録。



『コミックアライブ』にて連載中の『ひまわりさん』の著者・菅野マナミ氏の短編集。

これが実に……良い。

『ひまわりさん』の作風が好きなら、どの作品も楽しめると思う(『なのはな荘』のみ事情が違うが)。

表題作でもある『良い子さんと不良先生』は、“不良先生”が超好み。


ぼそぼそしゃべる、ぱっとしない美術教師だが、眼鏡を外すと美人で、何気に悪い大人というギャップ。


『きつねとゆりこ』は、ボクっ娘の“きつね”が可愛い。


けど、この“きつね”、本当は……。
いや、全然アリだけど!


『ひなたと黒猫』は、地味女子高生の“ひなた”と、ネコミミ幼女な神様が可愛い。



『夏』の前髪少女。



『魔法使いのカノジョ』の馬鹿っ娘。



『視線』の口下手少女。



他の作品含め、どの娘も可愛い。
ちょっと読んでみて欲しい1冊。


余談だが、『なのはな荘』は2012年に放送されたTVアニメ『さくら荘のペットな彼女』内で使われた漫画で、劇中のヒロイン・ましろが描いたという設定。


当時は菅野マナミという漫画家も知らなかったので、この短編集に収録されている事を知って驚いた。
しかし、ここまで自分達をモデルにした漫画だったとは……。
絵柄も原作挿絵の溝口ケージ氏に寄せている感じがする。
面白い試み。

いけないわ! 今日はまだ心の準備が!?

『天使の3P!×6』
著者:蒼山 サグ
イラスト:てぃんくる

「どうしてそんなに……がんばれるの?」
フェスを控え、潤たちもライバルの霧夢たちも気合い充分。
だが壁にぶつかった少女たちは危機を乗り切れるのか――!?



『ロウきゅーぶ!』のコンビが送る小学生至上主義ロリ&ポップ・コメディ第6巻。
表紙はそらで、ピンナップはくるみという、実に俺得な巻。


はい、この2人がお気に入りです。
希美も可愛いけど。

今回はヒロイン達が壁にぶつかるお話。
やはり必要なプロセスなので、長期シリーズになれば避けて通れない。
とはいえ、そんなに重苦しい雰囲気ではないのでストレスなく読める。
匙加減って大事。

今回の見所は実妹・くるみの捏造作文や、お約束の入浴シーンでの禁断の恋も辞さない宣言。
そして、クールビューティ担当(微妙に違うが)・そらのお家デート。
響の膝の上で眠るシーンの挿絵の破壊力は6万メガトン級(『ガンダム』のコロニー落下時の威力)なので必見。


あとがき曰く、ここらで折り返し地点らしく、まだ6冊くらいは出ると思うので、今後も楽しみ。
ユニットやドラマCD展開も決まっているようなので、行く行くはアニメ化も期待したい。

――まったく、小学生は最高だぜ!

おにーちゃんガチ勢。

『ぱわーおぶすまいる。』第4巻
著者:ウロ

2年生に進級した宗馬たち。
新たに後輩も加わって、学園ライフはさ らに充実!
アルバイトをしたり、プールにいったり、お弁当お届け対決(?)をしたり……。
毎日にぎやかに過ごしているけ ど、宗馬をとりまく人間模様も着実に変化しているみたいで……?

幼なじみ系学園ラブコメ、満を持しての第4巻。
表紙は実妹・宮乃なのだが――超可愛い。


主人公の兄と同じ高校生になり、出番も一気に増えると期待していたのだが……うん、出番はあんまり変わらなかった。

しかし、その少ない出番に可愛さが凝縮されているので、これは妹好きは読むべし。
いやもうね……可愛いから。
ちなみに、メロンブックスの店舗特典が辛抱たまらん。



ちなみに、とらえどころのなさがたまらん不思議系・観久(みく)や、ビジュアル的にはハイスペックなはずなのに不憫な大和撫子・優白(やしろ)も可愛い。



幼なじみ・まゆと、ツンデレ姫・環(たまき)も可愛い。
女装分も多め。
多種多様な美少女を愛でたければ、読めばいいじゃない。

雪のように白い《新たな翼》を手に入れ、少女は再び大空を目指す――!!

『雪の翼のフリージア』
著者:松山 剛
イラスト:ヒラサト

翼を持った人々が住む国。
事故で己の翼と家族を失った少女・フリージアは、“義翼”職人ガレットのもとを訪れる。
再び、誰よりも速く大空を駆けるために。
これは、少女と義翼職人の、失った翼を取り戻す物語。

『白銀のソードブレイカー』の松山剛氏の、電撃文庫・第2作目、読了。

元々、『ソードブレイカー』を読んだのは第1作目である『雨の日のアイリス』がすごく良かったからで、本当は発行順に読みたかったのだが、そこは読む時間がなかなか……ね。
ともあれ、読了なので感想など。

内容的には割りと王道の“逆境に負けない意志の強い女の子ががんばる”話。
正直、この手のヒロインに感情移入しにくい性格もあり、『アイリス』や『ソードブレイカー』ほどの読後感は得られなかった。
面白くはあるのだが、単純にヒロインの好みの問題で評価はそこそこ。

ちょっと気になったのは、本編中でヒロインのフリージアが巨乳である事を強調しているにも関わらず、どう見てもイラストでは普通サイズ(2次元ヒロインとしてはだが)である事。
『ソードブレイカー』でも感じたが、この作者は硬派な文章を書きつつも巨乳好きを隠さない“漢(おとこ)”なので、イラストが巨乳じゃなかったのが悔やまれる。

次は3作目にあたる『氷の国のアマリリス』を読もうかと。

ラブコメの神様のい・い・な・り❤

『捻じ曲げファクター』
著者:守月 史貴

女子高生・鴨川紗知(かもがわ・さち)。
彼女には人には言えない秘密があった。
彼女はは幼馴染の小山内流夏(おさない・るか)と一緒にいると、問答無用にラブコメ展開を起こしてしまう、特殊な体質の持ち主なのであった――。
最も恋の神様に愛された!?ラブコメディ開幕!

同人と商業でもエロを描いている方なので、実に女の子がエロ可愛い。


ジェッツコミックスなので、実際にエロいシーンもある。
同著者の『神様の怨結び』のように、“行為に及んでいる”シーンこそないが、おっぱいは乳首までばっちり描かれている。


エロいわ……。

もちろんエロいだけでなく、ストーリーも良いし、萌えとしての可愛さもある。
2人目のヒロイン・九重百花(ここのえ・ももか)は、愛でたくなる小悪魔あざと可愛い系で百合という、実に美味しいキャラ。


ぐへへ。

全5話+後日談という構成だが、かなり綺麗にまとめられており、もっと読みたいと思わせる終わり方になっている。
でもって、すでに続編の連載が始まっている。
良きかな。

ヒロインがラッキースケベを起こすという、変則ラブコメ。
オススメ。

なっ! 興奮するだろ!?

『高校の日常』
著者:ハードボイルドよし子

妄想してごらん。
もし電気ケトルが、牛乳パックが、ハンガーが、女の子だったら……妄想してごらん。
それを高校生が作ったら、そして先生に見つかったら。
妄想してごらん……。


『月刊ドラゴンエイジ』にて連載中のギャグ漫画が単行本化。
この手の学園を舞台にしたギャグ作品などすでに珍しくもないが、複数のペアが存在し、それらが交わる事はないという構成になっている。

個人的に好きなのは照井と草加の女子ペア。


基本ローテンションでジト目ポニテの照井が、金持ちでかまってちゃんの草加にバイオレンスなツッコミを行うという、いわゆるドツキ漫才担当。

余談だが、草加の想像でメイド服になった照井が可愛い。



ちなみに、この作品のキャラはすべて『平成ライダー』のサブライダーに変身する人物の苗字が付けられている。


だから何だと言われれば、別に何でもないのだが、気付いた瞬間の衝撃はすごかった。

なかなか面白いのでオススメ。
ちなみにこの方、某・成人誌でも書かれていたり……。


トール、ついにポンコツ返上!?

『小林さんちのメイドラゴン』第3巻
著者:クール教信者

小林さんちの“メイド”が板についてきたドラゴン娘・トール。
新キャラのドラゴン娘・エルマが小林さんとイチャつく(?)のを見て嫉妬したり、ルコアのホームステイ先に遊びに行ったりと、すっかり人間の世界に馴染んだ頃、“混沌勢"の凶悪なドラゴンがやってきて……!?
大人気人外系コメディ、第3巻!!

3冊目である。
順調に巻数を重ねており、ファンとしては嬉しい限り。

いやもう、トールが可愛い。
人外メイドですもの。



昨今、“モンスター娘”を始めとする人外ヒロインが市民権を得つつあるが、本作は人外をちゃんと人外として描いているのも素敵。
人外の魅力とは、文字通り“人を外れている”事なので、人間の姿をしていても人間じゃない点を意識しないといけない。
例えば思考形態。


人間じゃないので、人間とは違う考え方をする。
これが大事で難しい。
だって書いているのは人間だから。

まあ、そんな事まで考えなくても、単純に人外ヒロイン達を愛でていればいい。
だって娯楽ですもの。

氷の世界で少女は歌う

『氷の国のアマリリス』
著者:松山 剛
イラスト:パセリ

全てが氷に閉ざされた世界。
そこには遠い春を待ち地下の冷凍睡眠施設で眠る人間たちと、それを守るロボットたちがいた。
少女型ロボット、アマリリスもその一人だ。
しかしある日大規模な崩落が施設を襲い……?
『白銀のソードブレイカー』著者の電撃文庫・第3作品目を読む。

ものすごく良かった……。

眠り続ける人間達を守るロボット達の献身的な姿に、不覚にも泣きそうになった。

人間とは何か?
心を持ったロボットとの違いとは?

そういった事を改めて突き付けられ、読み終えてから、たまらない気持ちになった。

自己犠牲が美しいとは思わない。
けど、それを厭わない精神は美しいと思う。
その純粋さは、人間でないが故かもしれないが。

そう思うと、本当に人間って何なんだろう……。

楽しい大学生活の参考書!!!

『ぐらんぶる』第5巻
漫画:吉岡 公威
原作:井上 堅二

沖縄ライセンス合宿は楽しくも波乱の様相。
ひょんな勘違いからサークルの人間関係にもビミョーな変化が……。
そしてついに、宮古島で恐怖の“オトーリ”が始まる!
全裸系ダイビングコメディー、まさかの青春編に突入か!?




爆笑必至の青春お馬鹿コメディ、第5巻を読了。
今回も最高。

前巻に続き沖縄編。
だが、場所は変わってもやってる事は変わらない。
実に馬鹿である。

そんな中、我等がローテンションヒロイン・千紗も変わらず可愛い。


笑顔を見せたり、珍しく主人公・伊織を気遣ったり、いつも通りに蔑んだりと絶好調。

もう1人のヒロイン、“ケバ子”こと愛菜も可愛い。


酔って豹変――ついに伊織にアタックかと思いきや……。

今更、大学生に戻りたいとは思わないが、こういう青春なら送りたかった。
番外編の『団結』では、最高にクズな男達の青春が描かれている。
いや、こういう青春は……アリ、なのか?

そういえば、前巻の予告カットはやはり嘘だった。
大正浪漫な千紗、見たかったな……。

ある雨の日に、彼女は願った。

『雨の日のアイリス』
著者:松山 剛
イラスト:ヒラサト

第17回電撃小説大賞4次選考作がついに文庫化。
心打つ機械仕掛けの物語を、あなたに。




『白銀のソードブレイカー』の著者による、電撃文庫における最初の単行本。
発売当時に読んでいるのだが、『ソードブレイカー』を読み終えた際に積んでいた『雪の翼のフリージア』『氷の国のアマリリス』と発売順に読み、だいぶ記憶も薄れていたため改めて読み返してみた。

……良い。

ロボット達が賢明に生きようとする姿に涙を禁じえない。
往年のSF小説を思わせる作風で、ラノベとしてはかなり地味だが、この手のネタが好きな人にはとんでもなく刺さる。
余談だが、『アママリリス』でも使われた精神回路(マインド・サーキット)や、ロボットである事を示す耳のパーツなどが共通で、ちょっとニヤリとさせられる。

昨今のラノベの傾向からすると、地味過ぎると言っても過言ではない。
主人公兼ヒロインのアイリスは、劇中の大半を変わり果てた姿で過ごし、萌え的な要素もほぼない。
しかし、読了後の満足感はすさまじいものがある。

『ソードブレイカー』は萌え要素も強いのでラノベ好き全般に薦められるが、『アイリス』は人工知能ものが好きな玄人向けといったところ。
表紙の美少女メイドを見て、“萌え萌えキュン☆”な内容を期待して読んではいけない。
……まあ、表紙に騙されて最後まで読むのはアリだけど。

JKと妖怪娘のギュウギュウ共同生活

『もののけ◇しぇありんぐ』第1巻
著者:クール教信者

女子高生×妖怪娘×巨乳×共同生活×部屋着=∞!?
女子高生・ヤタが見つけたとある一軒家型シェアハウス。
そこの住人は何と全員、妖怪(巨乳)だった!!
ヤタと人間界に馴染みたい巨乳妖怪娘たちの、ちょっとエッチで奇天烈な わちゃわちゃ共同生活のはじまりはじまり~!!


クール教信者氏の新シリーズ。
まあ例によって――巨乳だらけである。
しかも、今回のヒロインは巨乳で人外という俺得。
個人的には妖狐の“よーこ”が外見的にツボなのだが、いかんせん、色ボケという。

で、読んでみてのお気に入りは雪女の“ユキ”。


住民の中では良識派に分類される良い娘。
控えめな性格と、主人公・ヤタに対してヤンデレ気味なところがたまらん。
巨乳だし。


地味可愛くて巨乳って最高にエロいよね。
人外好きと、クール教信者の世界観が好きな方にオススメ。


公式の紹介ページはこちら

宇宙で、デートして、デレさせること!?

『デート・ア・ライブ 六喰プラネット』
著者:橘 公司
イラスト:つなこ

精霊たちとの初詣、新学期の始まり。
訪れた平穏な日常は宇宙からの隕石によって壊された。
宇宙に漂う精霊、星宮六喰の手によって。

『むくは寂しさというものを感じぬのじゃ』

地球からの想いは六喰に届くのか――。
待望の最新刊、読了。
前巻において“引き”となった、精霊はすべて元は人間だったという二亜の台詞。
そして、今回は宇宙空間にいる精霊を攻略するため、新たな母艦である〈フラクシナスEX〉が登場!
他にも様々な“クライマックス”への流れを感じさせる展開に、気が早いが、一抹のさびしさを感じつつある。

だって……終わっちゃうって事でしょ!?

まあ、それはそれとして――今回も面白い。
新たな精霊は六喰と書いて“むくろ”と読むのだが、都内に馬喰町(ばくろちょう)という駅があるので、狂三(くるみ)と比べればまだ読める……のか?

これまで精霊を救う事に疑問を感じなかった士道に対し、六喰がそれは偽善だと告げるというのは非常に好きな展開。
ヒーロー番組ならまだしも、何の迷いもなく誰かのために危険を冒せる主人公など嘘くさいから。
士道の場合は主人公気質で、母親に捨てられた過去もあるため、他人の痛みに敏感という設定があるが、それでも人間らしい葛藤はあってほしいと思うので。

今回は次巻に続く終わり方なので、六喰は未攻略。
早く続きを!

千葉県柏市を舞台にJK勇者の快進撃第5弾!!

『あしたの今日子さん』第5巻
著者:いわさき まさかず

学校が夏休みに入り女子高生の勇者活動はそのままお休みに!
世界征服を目論む魔王の快進撃は始まるのか!?
果たして今日子さんたちは海や花火を満喫するのか!?
やがて来る二学期に向けて勇者たちは駆ける!




年1ペースで単行本化されているが、5巻目という事は第1巻から4年経ったという事で……月日の流れ、マジ怖い。

そんな話はどうでもいい――今回も実にいつも通りで良い。

口下手な恋する乙女・パーシヴァル。



後輩キャラでちょっぴり毒舌な魔王の従妹・ガウェイン。



“こんな可愛い子が女の子なはずがない”を地で行く男の娘・真。



駄目な上司に振り回される苦労人な眼鏡っ娘・マーリン。



どのヒロインも非常いたまらん。

そして、我等が主人公・今日子さんも絶好調。



作者の地元・柏愛に溢れたご当地密着型漫画、オススメ。

駄天使、降臨。


『ガヴリールドロップアウト』第1巻
著者:うかみ

天使学校主席の天使が地球にやってきた!
……が、地球に馴染みすぎて学校サボりまくりのネトゲ三昧、自堕落生活。
駄天使と化したガヴリールが贈るスクールコメディ!
面白い。
お気に入りはヴィーネ。


真面目で世話好きで困っている人がいたらほっとけない――悪魔なのに。
ビジュアル的にも黒髪ストレートだし。

しかし、こういう世話焼きで構ってくれる友達って理想だわ。
ちょっとウザいと思う事もあるだろうけど、あたしみたいな人種は、こういう友達がいないと外に出ないので……。

個人的には“めんどくさいかまってちゃん”のサターニャも好き。


実に面倒くさくて可愛い。

劇中に登場する天使と悪魔のキャラが、明らかに逆転している作品。
オススメ。

その呪いはHが引鉄(ひきがね)!

『神さまの怨結び』第2巻
著者:守月 史貴

人を消し去る“怨”結びの呪い。
その代償の一つは消したい相手と交わること。
その重い代償にも関わらず、少女たちは呪いを求める。
先に待つ本当の代償も知らずに……。
少女たちの悲涙が心に刺さる、哀惜の官能物語。


待望の第2巻。
続きがあって本当に良かった。

昨今、ハイティーン向けの漫画雑誌であれば“萌え+お色気要素”は当たり前だが、この作品は本当にエロい。
言っても、ラブコメのエロは萌えに寄っていて、ぶっちゃけた言い方をすれば――下半身はあまり反応しない。
それはラッキースケベ的な“ハプニング”であり、“その先”がないから。

しかし、この作品は完全に行為に及んでいる。
しかも、それは憎い相手を消すためで、そんな相手と行為に及ぶ事も含め――背徳的でエロい。
そして、その後に残るのは幸せとは呼べない結末……。



『スイートビターチオコ』


『影は輝に夢を見る』


『日常からの追放者』

エロに必要なものは“恥じらいと背徳感”。

この著者の描く女の子はただでさえエロ可愛く、それが実際にエロ行為に及ぶのだから、これがエロくない訳がない。
正直、“実用性”もバッチリ。
今回は完全に次巻に続くので、第3巻が楽しみ。

断わっておくが、“全年齢向け”である。
オススメ。

うふふ、どんな気分? 跪いて妹の指をしゃぶりつくす感覚は?

『天使の3P!×7』
著者:蒼山 サグ
イラスト:てぃんくる

ライブを盛り上げるため、ちょっと過激な衣装選びからストレッチ法、はたまたアルバイトまで、リトルウイングの少女たちに依存しまくりの初短編集、登場!



今回は初の短編集という事で、表紙は主人公の実妹・くるみ!
メインの3人がローテーションで担当する『ロウきゅーぶ!』方式だと思っていたので、嬉しい誤算。

と言いつつ、推しキャラは“そら”。
ピンナップのメイド服姿や、スノーマンの着ぐるみ姿に、もうときめきが止められない。


くるみのエピソードでは主人公の両親が初登場。
妹だけでなく、母親もかなりクレイジー――良い意味で。
これはもう、“母娘丼”で美味しくいただくしかないのか……!?

可愛い小学生を愛でたい紳士淑女の方は読めばいいじゃない。
まったく、小学生は最高だぜ!

なのはオールスター「イノセント」な物語、コミック版、堂々完結!

『魔法少女リリカルなのはINNOCENTS』第3巻
著者:川上 修一
原作:都築 真紀

激突「スバル&ティアナ」VS「ヴィヴィオ&アインハルト」!
「高町なのは」と「中島スバル」そして「高町ヴィヴィオ」、歴代主人公による夢の共演を収録した、これぞ「なのはオールスター」の集大成!



連載を追っていなかったので知らなかったが、最終巻である……。
いや、どんなものにも終わりはあるし、人気のあるうちに綺麗に終わるのは美しい――けど、もっと読みたかった!

あたしの推しキャラ・シュテルんは超可愛いし。



今回から本格的に登場する『ViVid』の2人も実に可愛いし。



なのはは相変わらず天然の“人たらし”だし。



こんなありえない親子の光景も見られるし。



明らかにキャラが変わっているノーヴェも愛おしいし。



ちっこいギンガもたまらんし。



リインとアギトは顔見せ程度で、これが最終巻なのが本当に悔やまれる!



どのコマを見てもキャラが可愛く、バトル描写もすごい。
本当にもっと読んでいたかった……。
未読の『なのは』ファンは絶対に読んでほしい。

ちなみに、アニメイト限定版はダブルカバー仕様で、なのはとシュテルんの着せ替えバージョン――俺得!



最後に余談。
このカットのはやて、画像だと判りにくいものの、若干だが胸が盛られている気がしてならない。


はやて好きの著者(作画担当)の職権乱用か!?
いや、愛情が暴走する気持ちは判るけども!

行こう――泣いてる子を助けに!!

『魔法少女ここねはかく語りき』第3巻
著者:七六

「みんなの力を貸して!」
手掛りを得て星夏憐救出に向かったここねだが、その身に宿した力に翻弄された夏憐が暴走し、大ピンチに。
窮地に立たされたここねの元に90式さん達仲間が集い、星を助ける戦いが始まる!


待望の第3巻!
そして、残念ながら最終巻……。
打ち切り感こそないものの、ラストとしては小ぢんまりとした内容だったようにも思う。
というか、もっと広げられたと思うし、もっと読みたかった。
好きな作品だったので。

魔法少女ものといえばお約束の変身シーンだが、今回は別のサービス・シーンがある。


前巻でも触れられていたが、ここねは中2にしては立派なサイズ。


そしてもう1人。


“ぱる”も小6にしてはなかなかのサイズ。
無邪気な性格とのギャップがまた、“える”とは違う背徳感がある。


クライマックスは夏憐との再開。


“闇堕ち”した魔法少女を救いだす王道展開が熱い。


ちと残念なのが、今回バックアップの3人の活躍シーンの描写がない。



知性化された90式も、合体したものの、同じく活躍する描写はない。



ページ数の都合なのだろうが、惜しい……。

やはり、もっと長く続いてほしかった。
『ドラゴンエイジ』の作品は、長くても約3巻で終わるものが多いイメージで、本作もそれを越えられなかったのは本当に残念。
面白かったと思うんだけどなぁ……。

ちなみに、内容は非常に良い。
少なくとも、個人的には大好き。
“戦う魔法少女”が好きな方、表紙を見て気に入った方にオススメ。

紹介ページはこちら

小説原作・福井晴敏による『ガンダムUC』秘話を描いた短編集!

『ガンダムUC 11不死鳥狩り』
著者:福井 晴敏
キャラクターデザイン:安彦 良和
メカニックデザイン:カトキ ハジメ
挿絵:虎哉 孝征

アニメ化された大ヒット小説『機動戦士ガンダムUC』の福井晴敏が放つ、画期的なオリジナル短編集!
エピソードゼロとも言える“シナンジュ強奪事件”や、三号機〈フェネクス〉を巡る捕獲作戦等が描かれる!!
『戦後の戦争』はPS3ソフトの特装版に同梱されたもので、本編では詳細は語られていない“シナンジュ強奪事件”が描かれている。
こちらはゲームを買ったので既読。

本作をラノベと呼ぶなら、地味でストイックな内容と言わざるを得ない。
しかし派手さこそないものの、“歯車”の悲哀や、宇宙世紀を生きる人々の“生”が生々しく描かれている。
非常に『ガンダムUC』らしい内容。


『不死鳥狩り』は『GREAT WORKS―完全設定資料集―BOXⅢ episode 7』が初出で、こちらは未読だった。
内容はユニコーンガンダム3号機〈フェネクス〉を巡る物語で、連邦軍のパイロット・ヨナの一人称で語られる。
ヨナは、幼い頃に児童養護施設で別れた少女・リタの足跡を追い、その結末を知る……。

『ガンダムUC』本編を読んでいると、一人称小説という事も含め、ちょっと毛色が違うと感じる。
だが、非常に『ガンダム』らしいファンタジーな内容で、MS戦あり、悲恋ありで、切ないエンタメ作品となっている。

率直に――すごく好き。


ストイックな『戦後の戦争』と、ファンタジックな『不死鳥狩り』という、対照的な2作品が好対照を成している短編集。
原作ファンで未読の方は是非。


ちなみに、放送中のTVシリーズ『RE:0096』も観ているのだが、久々なので新鮮な気持ちで楽しめる。
TV放送のフォーマットで区切られるため、まどろっこしい気持ちがないでもないが、池田秀一氏のナレーションと共に本作を振り返るのもファンとしては一興かと思う。

『機動戦士ガンダムUC』アニメ公式サイトはこちら