流遠亜沙 ASSAULT form 「本日より『なのは Detonation』公開6週目だゼェェェット!」
ツバキ ASSAULT form 「宮崎では昨日の5週目をもって終了しましたけどね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「……せやねん。もう終わってんねん」
ツバキ ASSAULT form 「でもまあ、全国公開と同じタイミングで5週分あった訳ですから」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そうね。前作『Reflection』の時が2ヶ月遅れな上に2週間しか上映されなかった事を思えば、ありがたく思わないと」
ツバキ ASSAULT form 「入場者プレゼントは4週目がフローリアン姉妹、5週目がなのは達でしたか」
流遠亜沙 ASSAULT form 「欲を言えば4週目はマテリアルが良かった……シュテるん。リピーターキャンペーンのコマフィルムは6回行ったので3枚。綺麗に撮れないし、良いのはなかったから画像はなし」
ツバキ ASSAULT form 「これは上映劇場で販売されているコンボセットですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「うい。地元の売店ではセットされずに配布する形式でした。コレクター的にはありがたいけど、ちょっと風情がない気もするわね」
ツバキ ASSAULT form 「かもしれませんね。しかし、マイスターがこういうのを買うのは珍しいですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「この手のコンボセットを買ったのは初めて。ぶっちゃけ、普通のセットの倍額」
ツバキ ASSAULT form 「付属のICカードステッカーと箱のイラストは描き下ろしでもありませんし、正直、お高いですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ただ、これで最後かと思うと無性にさびしくて、最後の鑑賞の際に買いました。“感傷”的な気分なだけに」
ツバキ ASSAULT form 「ドヤ顔、ウザいです」
流遠亜沙 ASSAULT form 「あとはもう、『なのは』にお金を落としたかった」
ツバキ ASSAULT form 「お気に入りのキャバ嬢に貢ぐため、キャバクラに通い詰めているみたいですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「シュテるんがいるなら通いたい……!」
ツバキ ASSAULT form 「なのはは?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「無理。眩しすぎて目を見て話せない……」
ツバキ ASSAULT form 「リアルで気持ち悪いです」
流遠亜沙 ASSAULT form 「……あたし、クールビューティ好きじゃない?」
ツバキ ASSAULT form 「え?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「あたしの好みの傾向だと、『リリカルなのは』ならフェイトが好きなはずなのよ。でも、なのはが好き。自分でも不思議だったんだけど、その理由が今回の『Detonation』で明らかになった」
ツバキ ASSAULT form 「少しネタバレになりますが、彼女が“自分を好きじゃない”からですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「正確には、そういう影というか、人間としての欠落があるキャラが好きなのね。なのはは、まさにそれだった。それがあの“狂気じみたまでの信念や強さ”の理由って判って、「あ、だからなのはが好きなんだ」って納得したというか」
ツバキ ASSAULT form 「マイスターはTVシリーズの頃から、それを無意識に感じていたという事ですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そうじゃないにしても、小学3年生であのメンタルって、異常じゃない。単純に、その歪さに惹かれてたのかも」
ツバキ ASSAULT form 「それはそれで危なくないですか。まだ「ロリっ娘大好き」とか言ってる方がマシというか健全というか……」
流遠亜沙 ASSAULT form 「歪なロリに勝る背徳感はない」
ツバキ ASSAULT form 「…………」
流遠亜沙 ASSAULT form 「まあ、それを抜きにしても、『なのは』ってやっぱ良い。今回の2部作を観て改めて思った。21世紀にも良い作品はたくさんあるけど、『なのは』は頭一つ抜けてるというか、特別だわ」
ツバキ ASSAULT form 「大人になってから、そう思えるだけの作品に出会う事は、そうそうありませんよね。作品だけの問題でなく、時代の変化や、自分の感受性の問題もありますから」
流遠亜沙 ASSAULT form 「TV第1期の時にちょうど20歳だけど、好きな作品を挙げるとどうしても学生時代の作品に偏るもんなぁ……来年で『なのは』15周年か」
ツバキ ASSAULT form 「何かあるといいですが、大作が完結したばかりですし、10周年の際はTVシリーズのBD-BOXが出たくらいなので、あまり過度な期待はしない方がいいかもですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「仮に何もなくても、あたしは『なのは』を好きでい続けるよ。あたしは好きなものは基本的に好きなままだから、一定の水準を越えたら、ある程度の熱は持ち続けられるのよね」
ツバキ ASSAULT form 「その代わり、興味の対象が狭すぎですが」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ブームに乗っかれる方が楽しいとは思うけどね。オリンピックとかで騒いでる人達を見ると、ウザいと思う反面、羨ましい気持ちもあるから」
ツバキ ASSAULT form 「かもしれませんね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ともあれ、この1ヶ月――もっと言えば『Reflection』に具体的な動きが出始めてからの2年くらい、常に何かしら『なのは』の事が頭の片隅にある幸せな時間でした。宮崎ではもう終わったけど、まだ全国的には公開中だし、ソフトの発売もあるから、まだまだ楽しい時間は終わらない」
流遠亜沙 ASSAULT form 「金曜公開だったから、初日の初回に行ってきたんだけど……すごく良かった」
ツバキ ASSAULT form 「再編集ではない完全新作の宇宙世紀『ガンダム』の劇場版は、『F91』以来、実に27年ぶりだそうですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「うい。『F91』公開時は6歳だし、98年公開の『08小隊 ミラーズ・リポート』は新作じゃないから、あたしにとっては初めて劇場で観る宇宙世紀『ガンダム』です。そもそも、その間に製作された新作群は“OVAのイベント上映”で、完全新作の劇場版って『ガンダム00』だけなのよね」
ツバキ ASSAULT form 「『A wakening of the Trailblazer』ですね。これももう8年前です」
流遠亜沙 ASSAULT form 「だから、『ガンダム』ってTVやOVAで観るものであって、映画って不思議な感覚。「『NT』は映画です」って発表があっても、実感が湧かなすぎて……地元の映画館で観てるっていうのもあるかも。『GUNDAM THE MOVIE』も『劇場版∀ガンダム』も、地元じゃ公開されなくて、『SEED』以前は『ガンダム』ってもっとマイナーな存在だったから」
ツバキ ASSAULT form 「『SEED』以降のファンには信じられないかもしれませんね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「『ガンダム』っていう存在自体は誰でも知ってるけど、それはコアなファンが多かっただけで、絶対数はそうでもなかったって事よね」
ツバキ ASSAULT form 「毎度の事ですけど、本編の話をまったくしていませんよ。公開直後で内容に触れられないので、仕方なくはありますけど」
流遠亜沙 ASSAULT form 「超良かった……」
ツバキ ASSAULT form 「ですね。『UC』を踏襲していて、あのPVですから、ある程度は保険がかけられていましたが、期待を上回る内容だったと思います」
流遠亜沙 ASSAULT form 「原作というか原案に相当する、小説の『不死鳥狩り』がすごく良くて。『ガンダム』としても『UC』の外伝としても、ちょっと異質なファンタジーっぽい雰囲気が好きなのね。この劇場版もまさにそんな感じで、小説には登場しないナラティブガンダムなんかの活躍含め、最高だった」
ツバキ ASSAULT form 「キャッチコピーに『ニュータイプ神話の行き着く先――』とある通り、ニュータイプという存在に迫った作品でしたね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ニュータイプって、コアな『ガンダム』ファンでも、実はぼんやりとしか理解してないと思うのね。あたしも、すごい洞察力があって、テレパシーみたいな事で誤解なく相互理解が出来る人達――って捉えてるけど、結局ニュータイプ同士でも戦うじゃない? アムロとシャアだったり、カミーユとシロッコだったり、ジュドーとハマーン様だったり」
ツバキ ASSAULT form 「話の腰を折るようですが、ハマーンは“様”なんですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「呼び捨てになんて出来ないわ。恐れ多い……」
ツバキ ASSAULT form 「今回の『NT』関連のインタビューを読むと、『UC』の原作者であり、『NT』では脚本も担当している福井さんの、ニュータイプに対する考察がすさまじいですよね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そうなのよ。そして、ちょっとオカルトであり、捉えようによっては危険思想なんだけど、すごく納得できる。劇場で販売されてる『ガンダム宇宙世紀メモリアル』に再掲載されてる『ニュータイプ考察・試論で私論』は是非、読んでほしい」
ツバキ ASSAULT form 「それを踏まえて、過去の『ガンダム』作品を観返したくなりますね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「富野監督の中には確固としたニュータイプ像が最初からあったって事よね。だけど凡人である多くの視聴者は判らないから、観ていて「?」となっちゃうけど、この考察を読むと腑に落ちちゃう。まあ、富野監督が視聴者にも判るように描いてくれればベストなんだろうけど、無理だもんなぁ……」
ツバキ ASSAULT form 「ニュータイプが福井さんの考察通りの存在であるなら、それを劇中で説明するのは不可能に近いでしょうね。時代もありますし、やはり捉えようによっては危険思想ですから」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ただ『イデオン』や『ダンバイン』を作った人だから、そういう発想が出る事自体はまったく驚かない。やっぱり富野さんは良くも悪くも天才なのよね。だから凡人はなかなか理解できないし、逆に富野さんからすれば「どうして理解できないの?」って感じなのかも」
ツバキ ASSAULT form 「天才とは断絶である――ですか」
流遠亜沙 ASSAULT form 「けど、今回の『NT』、とくに福井さんの考察を読めば、ニュータイプが何なのか理解できてくる。そうするとファーストから『逆シャア』までの「?」となるシーンにも得心がいく」
ツバキ ASSAULT form 「期せずして、改めて富野由悠季という作家のすごさを再認識させられましたね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「話を戻して――入場者特典はナラティブガンダムA装備と終盤のリディでした。複製原画もだけど、カット袋もちゃんと見るのは初めてかも」
ツバキ ASSAULT form 「パンフレットは特別版を買われたんですね。件の『ガンダム宇宙世紀メモリアル』と――」
ツバキ ASSAULT form 「イベント限定の『HG フェネクス』も買ったんですか。珍しいですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「こないだの『ガンダムワールド』で買った『ハロプラ』を除けば、この手のイベント限定ガンプラを買ったのは『新訳Z』の時の『HGUC Zガンダム』以来かもしれん。あんまりクリアver.とかには惹かれないんだけど、作品がすごく良かった事もあって、買っちゃいました」
ツバキ ASSAULT form 「こういう時のテンションって怖いですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ね。まあ、後悔なんてないけど」
ツバキ ASSAULT form 「では、あまり突っ込んだ話も出来ませんし、そろそろ終わりましょうか」
流遠亜沙 ASSAULT form 「あ、これだけ最後に言わせて――ディジェ、超カッケー!」
ツバキ ASSAULT form 「ああ。確かに公開前からプッシュされるだけあって、本編でも短いながら印象に残る活躍でしたね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「戦闘シーンもとにかくカッコイイので、宇宙世紀の『ガンダム』はよく知らなくても、ロボットアニメが好きなら楽しめると思う。これをきっかけに宇宙世紀に興味を持ってくれる若いファンがいたなら、こんなに嬉しい事はない!」