世界国家軍VS.ホワイトファング、全面対決! 最後の勝利者は誰なのか? ラノベ・漫画・雑誌・ムック 2018年12月21日 『新機動戦記ガンダムW Endless Waltz 敗者たちの栄光』第14巻(完)著者:小笠原 智史脚本:隅沢 克之EVE WARSの戦場にトレーズ率いる世界国家軍が到着。トレーズ、ミリアルド、そしてヒイロらガンダムパイロットたちが命懸けの攻防を繰り広げる。勝者と敗者の運命は……?新訳『ガンダムW』ついに完結!『ガンダムエース』誌上で約7年に渡って連載された本作が、ついに完結。正直、TVシリーズの最後までは描かれないと思っていた。ストーリーの進行具合から、このペースだとそれこそ5年くらいはかかるはずで、そんな長期連載は不可能だと思っていたから。なので、こうして端折る事なく(構成によって省略されたりはしつつも、それはTVアニメと漫画という媒体の違いのため)、最後まで描かれた事が素直に嬉しい。OVA版をベースとしたMSそれぞれに、今回の漫画オリジナル装備が追加されたのも見所のひとつ(デザインはカトキ氏らしい)。特にウイングゼロEWのシールドを持った姿は、驚くほど違和感がない。なんとネオバードモードへの変形も可能。やはり主役ガンダムにはシールドが欲しいよね。基本的には原作に忠実なので(当時のシリーズ構成が自ら脚本を担当しているので当然だが)、数々の名場面が小笠原氏の美麗な作画で見られるのが本当に眼福。そして、ハイクオリティな作画のMS戦もだが、作品自体がやはり面白い。今見ても面白いというより、その前後に作られたどの『ガンダム』シリーズとも毛色が違うため、これをベースにアニメ化されたらどんな評価になるのか非常に気になる。むしろ、今アニメ化されたら、当時以上に支持される気がする。カトキ版ガンダム(OZ側は元々カトキデザイン)もカッコイイし、キャラも魅力的だし、展開もドラマチックで先が読めない。戦争や人類の本質をつく描写も多い。……うん、やっぱり『W』面白いわ。未読の方には完結した今こそ読んでほしい。アニメすら観た事ない方は、どちらからでもいいので触れてほしい。面白いので。 PR