慎一、異能バトル・ヒーローに!? 榊一郎作品関連 2017年03月24日 『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者16』著:榊 一郎イラスト:ゆーげん謎の『穴』で日本とつながるファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』と敵対するババイラム王国で天変地異が続発!加納慎一は、バハイラムの最高機密〈竜の巣〉に潜入し、そこで奇怪な少女・テレジア・ビグロウと出会う。テレジアは実は、ここが遥か遠い未来の軍事基地であり、しかも、基地の主動力源が暴走かけていると言う。爆発すれば、バハイラムとエルダントは消滅する。それを救える唯一の人物が慎一と告げるのだった!?前巻のエピソードの続きなので、実質的な下巻――読了。いやはや、面白い。前巻でこの異世界が地球の未来、もしくは地球に近い平行世界の未来という事実が発覚し、今回は世界滅亡を阻止するという壮大な内容なのだが、そこは『アウトブレイク』、緊張感はありつつも、シリアス一辺倒にならずに進行するのがすごい。ミュセルと母・ファルメルのやり取りが微笑ましい反面、もう1人のヒロインであるペトラルカは皇帝という立場上、割りを食ってる感がある。あたしはミュセル推しなので問題ないけど。残念なのは表紙のロロン(左下の少女)。本編には出てこない……。今回もパロディやオタクネタ満載で楽しい。だが、ついにシリーズも次巻(もしくは次次巻)にて完結らしい。やはりラストは『ドラえもん のび太の宇宙開拓史』みたく、地球と異世界の行き来が出来なくなるのだろうか?この作品に限って、しんみりするラストはないと思いたいが、さて。 PR