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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

『チャイカ』サーガを締めくくる真のエンディング!!

『棺姫のチャイカXⅡ』
著者:榊 一郎
イラスト:なまにくATK

ガズ皇帝との激戦の末、消息不明となったチャイカ、トール、フレドリカ。
彼らが生きていることを信じ、捜索の旅に出た紅チャイカとアカリ。
そして時は経ち――とある地で“チャイカ・ガズ”を名乗る少女が現れ――

本編としては前巻で完結した『チャイカ』だが、本巻は後日談である中編と、『ドラマガ』に連載された3話分のエピソードが収録されている。

まずは後日談である『棺姫の残影』。
著者本人は“蛇足”と書いているし、そう感じる読者もいるかもしれないが、個人的にはすごく良かった。
あの戦いからトール達がどうなったのかが描かれ、恋愛方面での決着もつく。
その結末は賛否あるかと思うが、日本人の倫理観にとらわれなければ、全然アリだと思う。

ちなみに、新キャラの新たなチャイカが可愛い。



特別章『英雄の背中』は全3章の中編。
時間軸的には旅の前半ぐらいで、本編では描かれなかった〈八英雄〉の1人、グレン・ドンカーブートの持つ『遺体』を巡るエピソード。
こちらは“家族”というテーマを感じさせる内容で、どちらかというと親目線の印象がある。
『スクラップド・プリンセス』から時間が経ち、やはり榊さんが人の親になったからこそ、そう感じるのかもしれない。

さて、これにて約5年に渡る『チャイカ』の物語もいよいよ完結。
“ファンタジー”“剣と魔法と竜”“家族”など、あえて『すてプリ』と同じモチーフを使いつつ、新たな物語を描ききったように思う。
榊さんの次のファンタジア文庫作品がどんなものになるのか、気が早いが楽しみ。

余談だが、通常版の表紙のチャイカは金髪だが、BD付き限定版では銀髪になっている。
こちらのアニメも観たが、コメディに特化しており面白い。
AパートとBパートがいわゆる“天丼”になっており、2話分観たような感覚になる。
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