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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

今だからこその、正当にして王道の復活に、感謝と祝福を。

『スクラップド・プリンセス』第1巻
原作:榊 一郎
漫画:宗我部 としのり

往年のファンタジー作品が新たなタッグを組んで蘇る!!

『ストレイト・ジャケット』『棺姫のチャイカ』『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者』の榊一郎最大長編!!
ツンデレ“廃棄”王女のヒロインズ・ジャーニー第1弾!

コミカライズ化を知ってまず思ったのは――「なんで今?」だった。
それはそう、だって10年以上前に完結した作品だから。
しかし“the ORIGIN Project”という、過去の名作を復活させる試みで、すでに『魔法戦士リウイ』『魔術師オーフェン』が展開中と知り納得した。
どちらも90年代のラノベを代表するタイトルなので。

イラストを見た際は、原作ともアニメ版とも雰囲気が違い、正直、微妙に感じた。
作品の世界観に比べ、ちょっと緩いというか、可愛い印象を受けた。
――が、実際に読んでみると驚くほど違和感がない。




アニメでは尺の都合で省略された部分が多かったが、本作はかなり原作に忠実にコミカライズされている。
主人公達の父親が殺され、パシフィカが〈廃棄王女〉である事を遺言状で知るシーンも描かれており、第1巻では領主に事の真相を確認するシーンで終了する。



今では珍しいどころか、作品に1人くらいは当たり前に登場するメイドさんだが、当時はまだメジャーな存在ではなかった。
なので、“榊一郎といえばメイド”みたいな認識があった――時代は動いているのね。



主人公達の父親を殺した暗殺者2人。
当然、アニメには登場していないので記憶には残っていなかったが、思い出した。
きっかけさえあれば思い出せるという事は、深い部分では覚えていて、それだけ印象的だったのだろう。

あたしはアニメきっかけで『すてプリ』を知り(なので“棄てプリ”ではなく、アニメ方面での略称である“すてプリ”と表記してしまう)、それから原作を読んだので、本作に関してはアニメ版の印象が非常に強い。
アニメ版はかなり大胆にアレンジされているので、これを機に原作版の記憶を補完したい。
というか、いっそ原作を読み返したくなった……無限に時間があればなぁ。

ともかく、すごく良いコミカライズだと感じた。
往年の榊作品ファンだけでなく、『すてプリ』を知らない新規ファンにも読んでいただきたい。
世代もあるかと思うが、今でも色褪せない名作なので。

願わくば、ラストまで描かれんことを――


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