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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

最後の聖戦!?

『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者18』
著:榊 一郎
イラスト:ゆーげん

謎の『穴』で日本とつながったファンタジー世界。
その日本だけの秘密だった異世界が米国にも知られてしまった。
押し寄せる本格的な武装の米軍に、日本とエルダントは困惑するばかり。
さらに、いまや異世界と日本との絆も絶たれようとしている。
〈アミュテック〉のメンバー達も日本への帰還を要請されていて、慎一の心情は穏やかではない。
そんななか、米軍海兵隊が超法規的強攻策に打って出た。
狙われたのは、なんとペトラルカ!
第1巻発売から約5年半、18巻というラノベ的にはかなりの長期シリーズとなった本シリーズも、いよいよ完結。
読み終えての感想としては――とても良かった……。

結末に関しては予想通りだが、このジャンルならゴール地点はほぼ決まっているのは当然。
問題はそこまで到達した際、良い読後感を得られるかどうかで、本作は最高に気持ち良かった。

主人公の一人称小説(他のキャラに移る事もあるが)なので読みやすく、彼が普通のオタクという点でも感情移入しやすい。
そして、基本的に人が死なない世界観で、主人公に異能や特別な戦闘技能がないにも関わらず、きちんとバトル要素のあるシーンも盛り上げる。
ファンタジーでありつつも、リアリティを大事にした描写。
エンタメとしてのラブコメとシリアスのバランス。
まさに榊作品!

昨今のラノベ読みがどう感じるかは判らないが、まだラノベという呼称がなかった世代としては、このくらいのバランスが心地良い。
まあ、ガチで最近デビューした作家さんのラノベは読んでないので、比較は出来ないのだが……。

ともあれ、長期シリーズを締めるに相応しい最終巻だった。
『アウトブレイク・カンパニー』、オススメ。


ミュセルは可愛いなぁ……。

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