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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

『ゾイやみ』感想・サイドストーリー #11

ツバキ ASSAULT form
「先日掲載した小説、『ゾイやみ』サイドストーリー #11のご感想を戴きましたので、ご紹介させていただきます」


投稿者:enigma9641
活動拠点:ホビコム

クールビューティーの内側にあったのは、ある種の空虚さでしたか・・・。
見知らぬ土地で一人、覚えているのは名前と兄がいたことだけ―――。
なかなかに壮絶な体験をしていますねカナコは。
自らを臆病者と称する生き方はそうして生まれた処世術なんですね。

とはいえ心を許せる親友や後輩に出会えたことは救いですねε-(´∀` )ホッ
記憶が戻るかどうかがカナコの選択を左右しそうです。


流遠亜沙 ASSAULT form
「enigma9641さん、ご感想ありがとうございます。『あなたといるから』のカナコは生まれつき欠落を抱えていましたが、『ゾイやみ』ではバックボーンを設定しました」

ツバキ ASSAULT form
「何か理由があるんですか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「『あなたといるから』の場合、“特別な理由がなくても病んでる人間はいるんだ”っていうのを書きたかったのね。けど、『ゾイやみ』の場合は自然とバックボーンが出来た感じです」

ツバキ ASSAULT form
「身元不明の少女ですからね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ただ、今回の話を書いてて思ったのは、ちょうど放送中の『ViVid Strike!』のリンネみたいだな――と」

ツバキ ASSAULT form
「確かにそうですね。経緯は違えど、自分の力だけで生きていこうとする人間は、頑なな傾向があるのかもしれません」

流遠亜沙 ASSAULT form
「そんな少女の凍てついた心を溶かしていく百合展開……イエス!」

ツバキ ASSAULT form
「…………」


投稿者:城元太

 アサトの行方不明だった妹がカナコであると最初から設定してあったのであれば、本作は『あなたといるから』の見事なクロスオーバーであったと思えます。
 もちろん、作品を描きたいと考えた段階で、プロットは未成立であっても、作品展開の方向性が次第に固定し、分岐していく場合も往々にあるものですが。
 印象として、物語は非常に静かに進行していきます。ミズキに言及することも、さらにカナコのキャラクタ性を際立たせ、それをまたツバキちゃんが冷静に見つめるのが深みを増しています。
 どれほど明るく振る舞ってみても、悲しい程にカナコは自分の存在を明確に認識できないもどかしさ。しかしそれも筆者が意図したものであるとブログで示していますので、私の読解が間違ったものではないとわかりました。
 キャラクタ(この場合〝性格〟という意味で)の明暗を使い分け、今後カナコは、アサトと重要な繋がりを持っていくことと思います。果たしてベアトリーチェたちのような両面とも「明」のキャラとどの様に絡ませるのか、筆力の程、拝見させて頂きます。


流遠亜沙 ASSAULT form
「城元太さん、ご感想ありがとうございます。裏設定としてカナコをアサトの妹に想定はしていましたが、実際に劇中に登場するかは未定でした。行方不明の妹ネタも、作品の開始時点ではやるかどうか決めてなかったし」

ツバキ ASSAULT form
「妹の存在が明らかになったのはサイドストーリー #5なので、連載を開始して約1年後です」

流遠亜沙 ASSAULT form
「ここまで書けたから、行方不明の妹ネタをやっても大丈夫だろう――っていう判断ですな。ちなみに、まだこの時点では、カナコが劇中に登場するかは決まってませんでした。カナコがこうして劇中に登場するに至ったのは、第2部まで続けられたからだし、それは支持してくださる方がいたからです」

ツバキ ASSAULT form
「支持がなければ、カナコさんは登場しなかった?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「それどころか、当初の想定通り、1年以内に終わってたと思います。『ゾイやみ』はあくまで、“次の企画”のための前フリだったから。商業作品と同じで、反響があるかどうかは非常に重要なので、サイレント読者の方も、よろしければご意見・ご感想をください。あなたのコメントがキャラの出番を左右したりもしますので」

ツバキ ASSAULT form
「カナコさんに対し、ベアトリーチェさん達は“明”とされていますね」

流遠亜沙 ASSAULT form
「その辺りも、長く続けられれば書けます。果たして、ファフロウ姉妹に“暗”はないのか……」

ツバキ ASSAULT form
「嫌な予感をさせる言い方ですね。つまり、エグゼキューターの世界を書く可能性もあるという事ですか?」

流遠亜沙 ASSAULT form
「さすがに“第3部”をやるつもりはないから、サイドストーリーだわね。ここまで続けられたんだから、ファフロウ姉妹の話も書きたい――書かせてください。作品は作者の独りよがりでは書き続けられません。読者の支持があってこそ長く続けられるんだと、ここに来て強く感じています」

ツバキ ASSAULT form
「enigma9641さん、城元太さん、いつもご感想、本当にありがとうございます。そして、それ以外の読者の皆様も」


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