守月史貴、歪な恋愛フェア ラノベ・漫画・雑誌・ムック 2016年09月27日 本日はコラボ記念という事で、2冊まとめて紹介。 『神さまの怨結び』第3巻著者:守月 史貴“怨結び”の呪いに囚われる少女たち。そして一人の少女が死神となり……。自分を救ってくれた少年のため、呪いを次々と使う知霧。彼女が払う真なる代償とは??哀傷の知霧編、クライマックス! ! 危うい少女たちの純愛が綴る、哀哭の官能物語、第3巻。男と交わる事でエネルギー補給したりパワーアップしたり、逆に交わった相手を倒すというのは、18禁作品ではよくあるパターン。だが、この作品はあくまで全年齢対象で、エロスはありつつダークがメインという、非常に際どいバランスの上に成り立っている。単純にエロを売りにしている訳でなく、呪いを得た少女達の葛藤の上の選択で、そこにあるのは背徳と悲痛な叫び……。巻を跨いだ“びっちのひと”こと、江西知霧の結末は何とも救われない……。 このエロスと切なさが本作の魅力だろう。もちろんダークなだけでなく、キュンとするシーンもある。主人公・蛇(くちなわ)の表情が羞恥に染まるシーンは必見。うへへ。新たに現れた“被害者の会”と、次なるヒロインも気になるところ。 『捻じ曲げファクター』第2巻著者:守月 史貴女子高生・鴨川紗知。彼女には人には言えない秘密があった。彼女は幼馴染の小山内琉夏と一緒にいると、問答無用にラブコメ展開を起こしてしまう、特殊な体質。相変わらず病気の治らない日々を過ごしていた紗知の元に新たな問題が勃発!?こちらは『怨結び』とは対照的なラブコメ(もちろんエロ多め)だが、いわゆる“ラッキースケベ・スキル”を主人公(男)でなく、ヒロインが持っているのが特徴。そのため、単純なラブコメではなく、ヒロインの少女らしい恥じらいや葛藤が主に描かれる。ヒロイン・紗知も可愛いのだが、個人的には紗知と同じ体質で、彼女にゾッコンの九重百花(ここのえ・ももか)が好き。童顔で小悪魔で百合(紗知に対してのみだが)――俺得! 今回から登場する飛び級美少女・灰子凛(はいね・りん)も可愛い。ビジュアルもそうだし、空回り気味なのも微笑ましい。どちらの作品もエロス多めで、陰と陽と呼ぶべき雰囲気の違いはあるが、少女達の葛藤という部分が共通している。個人的にはとてもオススメの作家さん。成人指定ではないので、エロに飢えたボーイ達にも是非。いや、これ本当にエロい……。成人誌の方も、もっと描いてほしいなぁ(ぼそり)。 PR