『ゴジラ』シリーズのスタッフたちの半生を、取材と実体験をもとに描いたドキュメント漫画6本! ラノベ・漫画・雑誌・ムック 2016年08月29日 『日本特撮映画師列伝 ゴジラ狂時代 新装版』著者:西川 伸司『日本特撮映画師列伝 ゴジラ狂時代』は、西川伸司が1999年から2003年まで「月刊少年マガジン増刊マガジンGREAT」で連載した『日本特撮映画師列伝』シリーズ。 新装版では、そのなかでゴジラにまつわるエピソードだけ6本をまとめる。 巻末に、西川伸司が携わった「ゴジラ」シリーズのデザイン画を解説付で多数収録。昔、ミレニアム・シリーズ版のゴジラが表紙の『ゴジラ狂時代』を古本屋で発見して買ったのが、約10年前。そして今回、新装版の発売をきっかけに、全2巻だったという事実を知った。第1巻は非常に面白い内容で、第2巻も読みたい、もっと言えば手元にないので改めて読みたい――そんな気持ちで購入。……面白い。現場にスタッフとして参加した西川氏だからこそ描ける、当時の状況や雰囲気が伝わるドキュメンタリー漫画だと改めて感じた。平成シリーズの特技監督・川北紘一氏(故人)撮影に使われるビオランテの造形と対面する西川氏数々の怪獣を演じたスーツアクター・破李拳竜氏怪獣造形師・若狭新一氏他にも様々な名だたる人物が登場する。西川氏といえば外せないのが、『ゴジラ×メカゴジラ』(02)に登場するメカゴジラこと3式機龍。そのデザインと絵コンテも手掛けた『メカゴジラ』の舞台裏を描いた、『メカゴジラ狂時代』は必読。巻末にはデザイン画なども掲載されていて、更に描き下ろしのあとがき漫画も収録されている。平成、そしてミレニアム・シリーズが好きな方には是非、読んでいただきたい1冊。 PR