エルダントでミステリー事件、ぞくぞく発生!? 榊一郎作品関連 2016年06月25日 『アウトブレイク・カンパニー 萌える侵略者14』著者:榊 一郎イラスト:ゆーげん謎の『穴』で日本とつながってしまったファンタジー世界の『神聖エルダント帝国』。そこに日本が創設した主にオタク文化メインの交易会社〈アミュテック〉の総支配人・加納慎一は、再びひきこもっていた。訳はまあ、この前のアレですね。で、天の岩戸を開けようと美埜里さんがあの手この手をくり出している間に、屋敷の外では大変な異変が!?他、女装美少年の光流やリザードマンのブルーク夫妻をフューチャーした、バラエティに富んだ、シリーズ2回目の短編集登場です。という訳で、2冊目の短編集。リザードマン夫妻の子供のエピソードが、非常に微笑ましい。爬虫類であっても、動物の子供は可愛い……と感じた事はないが、文字だけなら可愛い。女の子で、最終的には慎一に懐くので、将来的に種族を超えたラブコメ展開とか見てみたい気がする。3つ目のエピソードである、女装キャラ・光流の話も良い。飄々とした、未だにどこか得体のしれないところがある彼の内面を掘り下げたエピソードで、他のキャラとはちょっと違う雰囲気がある。エルビアとの関係性も意外で新鮮。あとがきによると、このシリーズも順調にいけば残り3冊らしい。この手の物語は、“移動手段がなくなってお別れ”パターンのイメージが強いが、日常ものの側面も強い作品なので、“僕等の日々はこれからも続いてく”パターンを希望したい。この作品で悲しいエンディングは見たくないというか……。 PR