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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

受け継がれたのは冷血の遺伝子

流遠亜沙
「どんげかせんといかん。どうも、流遠亜沙です」









ヤミヒメ
「なんばしょっとね。ふむ、ヤミヒメだ」








ベアトリーチェ
「なんでやねーん。えへへ、ベアトリーチェだよ」







タオエン
「おこしやす。ごきげんよう、タオエンです」








流遠亜沙
「さすがに4人は多いな……」

タオエン
「自分でまいた種です。ちゃんと責任を取ってください」

流遠亜沙
「うい。で、どう? もう馴染んだ?」

タオエン
「問題ありません。可愛い姉と妹に挟まれ、私はとても充実しています」

ヤミヒメ
「最初は身の危険を感じたが、接してみれば良く出来た妹だ」

ベアトリーチェ
「うん。わたしもタオ姉(ねえ)、大好きだよ」

タオエン
「ベアトリーチェ、もう1度言ってもらえますか?」

ベアトリーチェ
「タオ姉、だーい好き♪」

タオエン
「あざといですが――たまりません。ちら」

ヤミヒメ
「……なんだ、その目は? 私は言わぬぞ」

タオエン
「姉さんはツンデレですね。むしろ、それがいい――ふふふ」

ヤミヒメ
「! マイスター、席を変わってくれ」

タオエン
「駄目ですよ。姉さんは私の隣です」

流遠亜沙
「えーっと……そろそろ本題に入ってもいいかしら?」

ベアトリーチェ
「本題?」

流遠亜沙
「これです――」


タオエン
「これはトミー(現:タカラトミー)版の『ジェノザウラー』ですね。これがどうしたのですか?」







流遠亜沙
「実はこれ、2000年の3月2日に発売されたんです」









ベアトリーチェ
「もう14年前なんだね」







ヤミヒメ
「ん? 今日は3月3日だぞ?」









流遠亜沙
「もう、慌てないで――せっかちさん♪」

ヤミヒメ
「イラッとしたので殴ってもよいだろうか?」

タオエン
「構いませんよ。私が許します」

ベアトリーチェ
「これは血を見ずには終わらないね」

流遠亜沙
「いや、あの……すみませんでした」

ヤミヒメ
「まったく。それで、何故、今日なのだ?」

流遠亜沙
「そう、あれは『ゾイド』が復活し、全盛だった頃の話――」

タオエン
「おや、回想に入る感じですか?」

ベアトリーチェ
「回想、入りまーす」

流遠亜沙
「時は世紀末の1999年。待望の復活を果たしたトミー(当時)のオリジナル玩具商品『ゾイド』は、アニメや雑誌と連動する形で最高の盛り上がりを見せていた。
 当時中学3年生だったあたしも、ハマってしまい。年内に発売されたキットはすべて買い、アニメも当然観ていた。
 そして2000年3月2日、満を持しての新作キット『ジェノザウラー』の発売が決まった。
 発売日は1日中そわそわし、学校から帰宅し、すぐに近所のおもちゃ屋に入荷確認の電話をした……が、当時3軒あった近所のおもちゃ屋はすべて完売。あたしは意気消沈しつつ、塾に行った」

ヤミヒメ
「買えていないではないか」

流遠亜沙
「だから最後まで聞きなさいよ。もう、本当にせっかちさん♪」

タオエン
「姉さん、殴っていいですよ」

ベアトリーチェ
「そんな事より、続きは?」

流遠亜沙
「うん。あたしのへこみっぷりを見かねたんだろうね。母親がおもちゃ屋に問い合わせてくれたらしくて、塾から帰ったら、翌日に再入荷する事が判ったのよ。で、無事、ゲット。それが3月3日。もう一心不乱に組んだわよ」

ベアトリーチェ
「そうなんだ。マイスターにとって3月3日はひな祭りじゃなくて、『ジェノザウラー』を作った日なんだね」

タオエン
「ふと気になったのですが、高校受験は終わっていたのですか?」

流遠亜沙
「うんにゃ、目前でした。『あたし、こんな事してていいのかしら』――と思いながら組んでた記憶があります」

ヤミヒメ
「よく合格出来たものだ」

流遠亜沙
「我慢出来なくて……てへぺろ♡」

ベアトリーチェ
「あはは、うざーい♪」

ヤミヒメ
「死ねばいいと思うぞ」

タオエン
「気持ち悪いですね」

流遠亜沙
「まあ、高校生活は最悪だったんだけど――それはいいや」

タオエン
「しかし、当時はおもちゃ屋があったのですね」

流遠亜沙
「『おもちゃのバンバン』が2軒と『ハローマック』が1軒だったかな。今はドラッグストアとかラーメン屋になってる。あの頃は模型店やおもちゃ屋が当たり前にあったけど、もう大型量販店とネット通販に駆逐されてるもんな」

タオエン
「昔は良かった話ですか? すっかり老けこみましたね」

ベアトリーチェ
「ほら、もう30だから」

流遠亜沙
「29! まだ20代だからッ!!」

ヤミヒメ
「よせ、マイスターよ。みっともないぞ」

流遠亜沙
「まあ、そんな事を思い出す3月3日でしたとさ。あの素晴らしき日々は、もう帰ってこないのかしら?」
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