ベアトリーチェ
「タオ姉、見て見て♪」
タオエン
「『ブラック・ブレット』のヒロイン・藍原延長珠ですね」
ベアトリーチェ
「そう。『電撃文庫 MAGAZINE 7月号』の付録だよ」
タオエン
「ちなみに、この角度から見ると……」

ベアトリーチェ
「タオ姉ってば、お約束だね」

タオエン
「これは造形師に対する礼儀です。昔のフィギュアも色分けくらいはしてありましたが、近年のものは皺(しわ)まで表現してあり――素晴らしいですね」

ベアトリーチェ
「……うん、言及はしないでおくよ。もう夏アニメが始まったけど、マイスターもいない事だし、あたし達で春アニメの話をしようよ」

タオエン
「構いませんよ。ベアトリーチェは『ブラック・ブレット』推しでしたね」

ベアトリーチェ
「うん。可愛い幼女がいっぱいだよ」

タオエン
「それがなければ、とにかく悲惨な物語でもありますね。マイスターは幼女萌えしながら人間不信を加速させる日々のようでしたが」

ベアトリーチェ
「猫耳幼女の翠ちゃんも、三木さんの声が素敵だった影麿兄も死んじゃうしね……」

タオエン
「フィクションではありますが、同じような事は現実に起きている。そこがマイスターの琴線に触れたのかもしれません」

ベアトリーチェ
「幼女じゃなくて?」

タオエン
「いえ、8割方幼女目当てでしょう」

ベアトリーチェ
「だよねえ。タオ姉は何が好きだったの?」

タオエン
「私も色々と観ていましたが、1つ挙げるなら『ノーゲーム・ノーライフ』でしょうか。無表情系ロリ、イジラレ系、慇懃無礼毒舌系、そして獣耳系のロリと京都弁お姉様――興奮が抑えられません」

ベアトリーチェ
「タオ姉、よだれ」

タオエン
「失礼。昨今、美少女が複数登場する作品は珍しくありませんが、ここまで個性や年齢に幅がある例はないかと思います。個人的には田村ゆかりさん(ジブリール役)と沢城みゆきさん(いづな役)が好きというのもありますが」

ベアトリーチェ
「この2人は『風雲維新ダイショーグン』にも出てたね」

タオエン
「そうですね。沢城さんは近年ではセクシーなお姉様役が多い印象ですが、元々は下っ足らずなロリ役で人気を博した方なので、“いずなたん”にはマイスターも狂喜乱舞してましたね。気持ち悪い事この上ないですが、私も同意です」

ベアトリーチェ
「やっぱりタオ姉はマイスターに1番近いよね」

タオエン
「今の発言には大変傷付きました。今夜はベアトリーチェに添い寝してもらわなければ眠れそうにありません。さあ、ベッドに行きますよ」

ベアトリーチェ
「ちょ、もう春アニメの話は終わり……!?」

タオエン
「マイスターがさんざんツイッターでつぶやいているので、もう充分でしょう。今夜は寝かせませんよ?」

ベアトリーチェ
「……寝るのが目的だよね?」

タオエン
「もちろん。今のは言葉の綾ですよ」