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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

亜沙先生のはちみつ授業

タオエン
「マイスター、昨日のブログを読んで思ったのですが、模型作りというのは楽しいのですか?」






流遠亜沙
「あー……。あたしはその問いに対して、即答で「イエス」とは言えないのよね。正直、作るのはめんどい」






タオエン
「そうなのですか? てっきり、楽しいから作っているものだとばかり思っていましたが」






流遠亜沙
「うちの母親がまさにそうなんだけど――模型を作らない人は、模型作りが趣味の人は作るのが好きで作ってると思ってるのよね。あたしに限って言えば、それは間違い。作らないと飾れないから作ってるだけで、作る過程はめんどい。最近は全然やらなくなったけど、ひたすらパーツにヤスリがけとかしてると、自分が何をしてるか判らなくなる時がある。悟りが開けそうになったりね」


タオエン
「危ないですね」







流遠亜沙
「そもそも、パーツをランナーから切り離して、ゲート処理して、接着剤を塗ってハメ合わせて、合わせ目消して、スミイレしたり塗装したりして、これだけでも大変なのに、塗装のための後ハメ加工とか、プラ板でミリ単位の延長したりポリパーツのカバーを作ったり、パテを盛ったり、関節や電飾を仕込んだり……ここまでいくと常軌を逸してる。もう立派に芸術だわ。あたしは、そこまでは出来ない」


タオエン
「……それを聞くとまったく楽しそうな気がしませんね。では、あなたの場合、作るのは苦痛でしかないと?」






流遠亜沙
「いや、困った事にそうでもなくて。確かに作ってる最中は「めんどくさい……誰か作ってくれないかしら」とか思ってるんだけど、少しずつパーツが形になっていく充実感はあって、完成した瞬間の達成感は気持ち良いのよ。色々ポーズつけて遊んだりしてると「嗚呼、作って良かった」って思うしね。作るっていう過程が苦しいほど、完成した時の達成感は大きくて――だから作れるんだと思うわ」


タオエン
「珍しく語りますね」







流遠亜沙
「ダテに10歳から続けてないわ。まあ、ここ数年はめっきり作る数も減ったけど。昔は合わせ目消しとか塗装とか、下手なりにちゃんとやってたな……」





タオエン
「なぜ、今はやらないんですか?」







流遠亜沙
「やらなくても充分に見られるから。少なくとも、あたしは素組みで満足。スミ入れしかやらない。メーカーの技術の進歩はすごいけど、あたしみたいなライトユーザーは駄目になるね」





タオエン
「奥深いというか、なかなかに業の深い趣味なんですね。私には無理そうです」






流遠亜沙
「あれ、興味あったの? 工具、貸そうか? なんなら手取り足取り、優しく丁寧に教えるわよ? 流遠亜沙先生の個人授業はとろーりとして、とっても甘いの」





タオエン
「みずほ先生のはちみつ授業に謝ってください」







流遠亜沙
「最優先事項よ♪」
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