流遠亜沙
「そろそろ、年貢の納め時かもしれん。どうも、流遠亜沙です」
ベアトリーチェ
「? 何かあったの、マイスター? えへへ、ベアトリーチェだよ」
流遠亜沙
「あたしの事なんて気にしなくていいのよ。それより――はい」
ベアトリーチェ
「あ、マイスターお得意のグラタンだね」
流遠亜沙
「まあ、自信を持って人に出せるとしたら、これくらいだけどね。さ、た~んと食いなっせ。ちなみに“食いなっせ”っていうのは熊本弁らしい」
ベアトリーチェ
「豆知識、入りました~。はい、あーん」
流遠亜沙
「まったく、この欲しがりさんめ。そんなに、お口に入れてほしいのかい?」
ベアトリーチェ
「もう、マイスターったら。そういうのはツバキちゃんに言えばいいと思うよ?」
流遠亜沙
「そうか……あっちなら合法的にやれるな」
ベアトリーチェ
「それより――あーん」
流遠亜沙
「はいはい」
ベアトリーチェ
「美味しい♪ それに、いつもよりクリーミーじゃない?」
流遠亜沙
「イエス。今回はクリーミーにしたくて、普段は使わない牛乳を、しかも多めに入れてみたのよ。大成功」
ベアトリーチェ
「そうなんだ。うん、良いと思うよ」
流遠亜沙
「白濁した、ちょっと粘っこい液体って言うとエロいよね。あ、もちろん牛乳の事ですよ?」
ベアトリーチェ
「マ・イ・ス・タ・ア?」
流遠亜沙
「すみませんでした。自重します」