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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

すべてを凌駕する究極の一冊!

『平成ガメラパーフェクション』

映画4作のレアショット、蔵出し資料、58人にも及ぶインタビュー、未公開シナリオ、今だから出せる証言集など超豪華な内容で贈る平成ガメラ本の決定版!!







大判サイズとしてはかなりの厚さがあり、文字量も多いので時間がかかったが、ようやく読了。

最初は「『小さき勇者たち ~ガメラ~』は含めなくていいんじゃない?」と思っていたが、読み終えてみると納得。
『ガメラ』という作品の復活の経緯から始まり、『ガメラ』を取り巻く環境、怪獣映画の置かれた状況までに言及しており、『小さき~』が含まれている事にちゃんと意味がある。

非常に面白い内容で、改めて本編を観たくなる。
――が、知りたくない事もあった。

当時、平成ガメラ3部作はかなり話題にもなったし、いくつか賞も受賞したりしていたので、てっきり大ヒットしたものと思っていたのだが……実はそうでもなかったらしい。
それから『G3』では脚本が金子監督との共同になっているが、これは意見の違いから、決定稿に至る前に伊藤和典氏から監督に脚本が渡されたためらしい。
個人的にはあの結末に満足しているが、そういった経緯があった事は少し残念。
まったくもって、世の中には知らない方が良い事もある。

とはいえ、平成ガメラ3部作が名作である事に変わりなく、あたしの好きな気持ちも変わらない。
『小さき~』も、あれはあれで良い作品だと思うし。
ただ、『ガメラ』という事で、比べられてしまうのは宿命だろうか。
今後、まったく新しい『ガメラ』が作られれば、また評価も変わるかもしれない。

そんなこんなな『ガメラ』本の決定版。
様々な写真や資料、インタビューなどがあり、読みごたえはばっちり。
多少、値は張るが、ファンなら買う価値は充分にあると思う。

ちなみに、来年はガメラ生誕50周年で、“なにか”あるらしい。
今年はゴジラが生誕60周年でハリウッド版があるし、怪獣映画がまた盛り上がってほしい。
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