流遠亜沙 ASSAULT form 「enigma9641さんから『ゾイやみ』第13話のご感想を戴きました」
ツバキ ASSAULT form 「“ヤミヒメVSジェノクラウエ”というのは、旧サイト時代に掲載していたものなんですよね?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「すでに閉鎖されましたが、通称『アリーナ』というネット上で行われた改造ゾイドの企画がありまして。それをネタに『スパロボ』的な話を書きまして。そこで〈ジェノクラウエ〉と搭乗者のハンを初めて書きました。そこで上記の対決をやった訳です」
ツバキ ASSAULT form 「お約束という事で、次の展開を予想されていますね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「パワーアップは当然あります。というか、ここから先はあたしの思う王道展開は一通りやる予定ですので、お楽しみに」
ツバキ ASSAULT form 「フィクションのお約束みたいなものは既に聖書の中に揃ってる――との事ですが、ご存じですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「うい。曰く、物語のパターンは聖書と神話とシェークスピアで出尽くしているそうです。どんな物語もディティールが違うだけで、絶対に過去に似たような物語はあるんです。これはもう仕方ない」
ツバキ ASSAULT form 「逆に言えば、過去の作品のディティールを変えて、現代人向けにアレンジすれば、新しい物語になり得る訳ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そういう事です。誰も見た事のない物語を書いたとしても、それは多分、誰も理解出来ない物語にしかならないのよ」
ツバキ ASSAULT form 「人間が書いて、人間が理解出来るものとなると、それはどうしたって似てくるものなんですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「で、テンプレって言葉を悪い意味で使われる作品は、プラスαがない、もしくはプラスα部分に魅力を感じられないって事だと思うのよ。リアル系ロボットアニメは全部『ガンダム』のバリエーションだけど、ロボットのデザインが違うじゃない? それだけでもロボット好きには観る価値があるけど、そうじゃない人達の目には同じに映る。極端な言い方だけど」
ツバキ ASSAULT form 「あと考えられるのは、すでに大量の物語を知っているために、新しい作品でも新鮮味を感じないようになってしまったか――でしょうね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「……あたし、ここ数年、その傾向が出始めてるのよね。もう20年くらいオタクやってるし、一般的な同年代と比べれば、読書量もかなり多いはずだから、ストーリー自体に新鮮味を感じる事はないのよね」
ツバキ ASSAULT form 「それでも、最近のアニメもご覧になってますよね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「まあね。ただ、最近のラノベ原作のアニメなんかは、悪い意味でテンプレだと感じる事が多くなってきたけど、それは前述した年齢のせい。あたしにはテンプレでも、今の10代にとっては初めて触れるものだから。今の作品は今の若者に向けたもので、30過ぎの人間が文句を言うのは筋違いなのよ。良いじゃない、あたしらは自分の青春時代の作品を観返してれば」
ツバキ ASSAULT form 「微妙に自虐的な発言ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「だって嫌じゃない。「最近の作品は~」みたいな事言うの。それは老害だもの。あたしは全然、最近の美少女アニメにも萌えられるけどね! 感覚は若いから! 『ごちうさ』でぴょんぴょん出来るから!」
ツバキ ASSAULT form 「さようですか」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ともあれ、テンプレやお約束は駄目じゃない。そこに作者のプラスαがあれば良いという考えで、今後もやっていきます」
ツバキ ASSAULT form 「ベアトリーチェさん関連についてはいかがです?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「アサトの妹予想についてはノーコメント。機獣少女説は、先日の『ZAOD』終わりの打ち上げで話したんだと思います。「機獣少女として最終決戦に駆けつけるって、やりすぎだと思います?」みたいな質問をenigma9641さんにしたはず。これについても、ここではノーコメントにした方が面白いと思うのでノーコメントで」
流遠亜沙 ASSAULT form 「同じく、『ゾイやみ』第13話のご感想を城元太さんから戴きました」
ツバキ ASSAULT form 「女の子の会話に聞き耳を立てているんですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「小学生の通学路で電話してるふりをして、目の前を通り過ぎる女子小学生同士の会話を――って馬鹿! そんな事せえへんわ」
ツバキ ASSAULT form 「ベタなノリツッコミ、乙」
流遠亜沙 ASSAULT form 「劇中でも言ってるけど、リアル小学生はあんな会話しませんよ。全部あたしの「こんな会話してたら萌えるよね」という妄想です。それを「嫌だなあ」と感じる人もいるだろうけど、誰からも嫌われない表現なんて無理だから。少なくとも、城元太さんには気に入っていただけたようなので、この路線を貫きます」
ツバキ ASSAULT form 「城元太さんには、ずいぶんとお褒めいただいていますね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「若干、恐縮してしまいます。『ゾイやみ』に限らずだけど、あたしの小説は物語のセオリーに従って書いているだけなので」
ツバキ ASSAULT form 「先ほど仰っていたプラスαが上手く出来ているという事では?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「だったら嬉しいです。ようやくここまで来られたので、最後まで書ききるためにも、引き続きお付き合いいただけると嬉しいです」