
『魔砲少女四号ちゃん』第1巻
著者:丸川トモヒロ
弓道部に所属する大当真名花は、ひょんなことから“魔砲”を手に入れ、“魔砲少女”に変身できるように!!
果たして彼女は人々を守ることが出来るのか?
『成恵の世界』の劇中劇、遂にスタート!
かつて、『魔法少女リリカルなのは』の主人公・高町なのはを“魔砲少女”と呼ぶ書き込みが大量にあった。
だが、元ネタを知る人間は意外と少ないのではなかろうか?
そう――“魔砲少女”とは、この作品が元ネタである。
元は同著者の作品である『成恵の世界』の劇中劇で、本作はそのスピンアウト。
『成恵』も良い感じの日常系SF作品で好きだったが、今回も日常系の延長的な世界観が良い。
悩みを抱えつつも普通の女子高生として暮らしていた主人公・大当真名花(だいとう・まなか)が、“魔砲”を手にした事で日常が変わっていく。

内容自体は王道で、魔法少女ものが人気の昨今では“ブームに乗ったよくある作品”と思われるかもしれないが、そういうのとは一味違う。
なにせ『成恵』自体は1999年に連載が始まり、恐らく、その頃から温めていたネタであろうから。
魔法とメカとSF、そしてミリタリーが好きな方にもオススメ。
もちろん、『成恵』ファンは必読。