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流遠亜沙 ASSAULT formの局地戦な日々

 

流遠亜沙 ASSAULT formが運営するサイト『局地戦用強襲型機動兵器・改』の付属ブログです。

思いを寄せてもいいのだろうか

『親友の彼女を好きになった向井弘凪の、罪と罰。』
著者:野村美月
イラスト:河下水希

「弘凪! オレ、彼女ができた」
親友での相羽遥平から打ち明けられた、高校一年生の向井弘凪。
ちょうど弘凪には気になる女の子がいた。
通学電車でよく出会うスケッチブックを抱えた名前も知らない女の子。
遥平に彼女ができたらなと、弘凪はその子に勇気を出して話しかけてみようとするが――。


『文学少女』シリーズなどの野村美月が、ダッシュエックス文庫に参戦。
『ヒカルが地球にいたころ……』が途中で止まっているので、どうしようかと悩んだのだが、アニメイトの特典小冊子目当てで買ってみた。

で、感想なのだが――すごく良かった。

人見知りな文学少女・冬川古都(ふゆかわ・こと)が可愛く、引き込まれる内容もあり、気付けばぶっ通しで最後まで読んでしまった。
毎朝のように通学電車で見かけていた女の子が親友の彼女になってしまい、主人公は恋と友情の板挟みに遭うという、恋愛ドラマや少女漫画でありふれた物語だが、ありふれている理由がよく判った。
ちゃんと描ければ、こんなにも面白い。

ただ、面白いのは著者の力量があるためと、ヒロインが可愛いから。
そして、どろどろの三角関係でなく、あくまで主人公の葛藤にピントを合わせているのも引き込まれる要因だと思う。
生々しい修羅場は見たくない。

これはネタバレじゃないし、結末が判っていても楽しめるから書くが、最後はハッピー・エンド。
だから安心して読んでいただきたい。
逆に、昼ドラ的な修羅場や鬱展開が好きな人にはオススメしない。
これ、ラノベだし。

甘酸っぱい青春恋愛葛藤物語。
ヒロインも可愛いのでオススメしたい。
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