『LASBOSS×HERO』第4巻
著者:葛城 一
売れない漫画家の心の叫びに涙!!!
超展開展開の最終巻!!!
あれよあれよと言う間に最終巻。
小学館や集英社の単行本は出るのが早いな……いや、あたしの買う漫画は、今やほとんどKADOKAWA系なので。
売れない漫画家が自分の作品世界に入り込んでしまい、何とか物語を軌道修正しようと四苦八苦するという、ありそうでなかったメタ漫画。
終盤は編集者に喧嘩を売っているような展開で、「大丈夫か?」と不安になるが、きっとこういう漫画家は多いに違いない。
さて感想としては――こういうのもアリ。
テンプレヒロインのニナが妙に可愛かったし。
ただ、あとがきでもあるように、あたしも最初から「普通のラブコメでよかったのでは?」と思った。
実際、『犬神さんと猫山さん』や『姫のためなら死ねる』もシンプルな(百合や平安時代ではあるものの)ラブコメで、そちらに定評がある気がするので。
とはいえ、色々な方向性を模索するのも大事なわけで。
これはこれで面白かったし。
“くずしろ”ではなく、こちらの名義の作品にも今後も期待。
PS.
ローズの見せ場はなかったな……。