流遠亜沙 ASSAULT form 「観て参りました、『アニゴジ』最終章――『GODZILLA 星を喰う者』」
ツバキ ASSAULT form 「まさか3部作すべて、公開初日に行くとは思いませんでした」
流遠亜沙 ASSAULT form 「過去2作は、平日でたまたまタイミングが良かったからなんだけど、ここまで来たら最後も初日に観てやろうやないか、と」
ツバキ ASSAULT form 「完結編となる訳ですが、いかがでしたか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「その前にこれを紹介しちゃおうかしら」
『GODZILLA 星を喰う者 アクリルジオラマ』
ツバキ ASSAULT form 「とても綺麗ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「本体は前回の色違いなんだけど、本当に綺麗。背景との相性も良くて、眺めてニヤニヤ出来る。こういうの他の作品でも出してほしい」
ツバキ ASSAULT form 「『ライダー』や『戦隊』であれば欲しいです……」
流遠亜沙 ASSAULT form 「お求めは上映劇場の売店か通販で」
ツバキ ASSAULT form 「では改めて――最終章、いかがでしたか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「前作までと同じく、“面白いんだけどコレジャナイ感”。もう普通に言っていいと思うけど、前作のメカゴジラがロボット怪獣じゃなくて、要塞都市だったじゃない? あれはあれで面白かったけど、あたしが本当に観たかったのはゴジラとメカゴジラの取っ組み合い」
ツバキ ASSAULT form 「予想は出来ていましたが、今回のギドラも……」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そこまでよツバぴょん! こっからは、ちょっとネタバレ含みますのでご注意を……!!」
流遠亜沙 ASSAULT form 「言うぞ! 言っちゃうぞ! 未見の方は後悔しないでね! ギドラは高次元存在です……ッ!!」
ツバキ ASSAULT form 「未見の方は首を傾げていると思いますよ」
流遠亜沙 ASSAULT form 「まあ、そこは問題じゃないからいいんだけどね。要は今作のギドラも前作同様に変化球の怪獣で、まともな怪獣バトルはしない。人間側にも戦力は残ってないから、対ゴジラ戦術みたいなバトルもありません」
ツバキ ASSAULT form 「とても観念的な作品でしたね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そうね。画面はとんでもなく派手な事になってるのに、実際にはすごく地味というか……観終わった後、「怪獣映画を観たぞ!」っていう爽快感はない。作品としては間違いなく面白いんだけど」
ツバキ ASSAULT form 「怪獣映画として観てしまうと不満が残るかもしれませんね。特に従来の『ゴジラ』ファンからは、ネット上でそういう意見が顕著です」
流遠亜沙 ASSAULT form 「これはこれで面白い。でも『ゴジラ』に求めてるのはこれじゃない――かと言って、普通に怪獣バトルをやったらアニメでやる意味がない」
ツバキ ASSAULT form 「アニメだからこそ出来る映像にはなっている分、悩ましい問題ですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「怪獣映画はアニメに向いてないから、やっぱり実写で――ともならないしね。需要がない、今の子供達にはウケない、だから『シン・ゴジラ』まで12年間も新作を作らなかった訳でしょ? 従来の人間が入った着ぐるみがミニチュアの街を壊したり、取っ組み合いをするのなんて、ナウなちびっ子たちのハートに刺さらないんですよ。今はもうモンスターや妖怪ですよ」
ツバキ ASSAULT form 「その認識すら、もう古いかもしれませんよ? 今や小学生でもスマホを持っていて、ソシャゲをプレイするらしいです」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そんな事ぁ、どうでもいいんですよ! あたしは従来の怪獣映画がまた観たいんですよ! 川北演出みたいな派手でダイナミックな特撮が観たいんですよ! ヒーローも良いけど怪獣もね!」
ツバキ ASSAULT form 「……気付いてます? もう『アニゴジ』の話じゃなくなってます」
流遠亜沙 ASSAULT form 「…………最終章『星を喰う者』、是非観てください!」
ツバキ ASSAULT form 「怪獣バトルを期待して観るとコレジャナイ感があるかと思いますが、作品としてはとても面白いので、怪獣映画に興味ない方――特に虚淵玄脚本作品ファンにオススメです」