流遠亜沙 ASSAULT form 「当然、前作は生まれる前の作品だからリアルタイムじゃないし、レンタルで1回観ただけで、特に思い入れがある訳でもないんだけど――『ブレードランナー』だし」
ツバキ ASSAULT form 「前作が伝説的に語り継がれている作品だから、観ておこう――と?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「そんな感じ。ただ、公式サイトなんかで配信されてる、前日譚3作と、予告編を観て、面白そうだとも感じた」
ツバキ ASSAULT form 「確かに興味を惹かれますね。しかも、前日譚のうちの1作はアニメで、渡辺信一郎監督なんですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「『マクロスプラス』や『カウボーイビバップ』、最近だと『スペースダンディ』とかが有名ね」
ツバキ ASSAULT form 「それで、肝心の本編はいかがだったんですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「前作を観たのが10年くらい前だから記憶が曖昧だけど、まさに続編って感じだった。まさに未来のディストピア」
ツバキ ASSAULT form 「かなり荒廃した世界なんですよね。だけど技術は進んでいて、レプリカントと呼ばれる人造人間が、労働力として使役されている」
流遠亜沙 ASSAULT form 「要は、人間とレプリカントとの関係みたいなものを通して、“人間とは何か”を描く作品です」
ツバキ ASSAULT form 「納得しました。そこに惹かれたんですね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「うい。派手なシーンももちろんあるんだけど、この作品は古き良き時代の、本来のSFとして映像化されてる」
ツバキ ASSAULT form 「サイエンス・フィクションとは、科学をきっかけに起こる事件や物語を描くものであって、どちらかといえば、内容自体は地味なジャンルなんですよね。『スター・ウォーズ』や『ゴジラ』や『ガンダム』のような、宇宙戦争や怪獣や巨大ロボットを扱った作品のイメージの方が、現在では強いかもしれませんが」
流遠亜沙 ASSAULT form 「なんで、この『2049』も割りと地味。160分の長尺だけど、アクションは少なめだし、生々しくてヒロイックじゃない。かなり痛々しい」
ツバキ ASSAULT form 「PG12は伊達ではありませんでしたね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「あとは……ある程度の予備知識はあった方が楽しめると思う。さすがに、何も知らずに観ると置いてけぼりかも。ただ、こういうのが好きなら、なんとなく判るし、雰囲気だけでも楽しいと思う。あたしだって、完璧に理解なんてしてないしね」
ツバキ ASSAULT form 「世界観や雰囲気だけでも、“何かすごいものを観た”ような気になれますしね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「続編がありそうな気もするし、前作をもう1回観とこうかしら? なんせ、いつ観たのか覚えてないくらいだから……10年くらい前だと思うんだけど」
ツバキ ASSAULT form 「何か、観るきっかけがあったんですか?」
流遠亜沙 ASSAULT form 「……多分、当時に聴いてたラジオでよくタイトルが出てて、有名な作品だし観ておこうと思ったんじゃないかしら。『HR』(三谷幸喜作品)とか『モンティ・パイソン』とかも、その番組きっかで観たし。ちなみに、そのラジオは『ポアロのあと何分あるの?』です」
ツバキ ASSAULT form 「マイスターはラジオもお好きですよね」
流遠亜沙 ASSAULT form 「ながら聴きするのに、ちょうどいいメディアだから。ともあれ――『ブレードランナー2049』、好きな方には刺さると思うので是非」